カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 関節痛・腰痛 >
  3. ヘルニア >
  4. 対処法 >
  5. 椎間板ヘルニアは放置して治る場合がある?最良の治療法とは

関節痛・腰痛

椎間板ヘルニアは放置して治る場合がある?最良の治療法とは

椎間板ヘルニアの治療の実際について

『椎間板ヘルニア』と聞くと、腰痛の末期症状のようなイメージがありますが、経験された方の話や症例を見てみると、意外と『放置していたら治った』また『切らずに治す』などと言ったような症例もあると言います。

 

では実際はどうなのでしょうか?以下では、様々な記事から得られた実際のところをご紹介したいと思います。

 

椎間板ヘルニアの原因とは?

椎間板の中心部(髄核)が流出してしまう原因は、主に2種類に分けられ、

 

◆強い圧力が加わる

◆線維輪の弾力性が低下(亀裂が生じる)

 

という原因によりヘルニアが起こります。

 

椎間板は、背骨(脊柱)を構成する椎骨と椎骨の間に存在し、背骨に加わる衝撃を緩和するクッションの役割を担っています。よく椎間板はその構造をアンパンに例えられることが多いですが、2重構造になっている椎間板のパンにあたる外側の部分を線維輪といい、アンにあたる中心部分のゼリー状の物質を髄核と言います。

 

この椎間板に強い圧力が加ったり、線維輪の弾力性が低下すると、亀裂が生じ、椎間板の内容物が押し出され突出します。この突出部分が後方にある脊柱管を通る神経を圧迫することで痛みが生じています。

 

ヘルニア治療の基本

◇治療の基本は、理学療法、薬物治療⇒ブロック注射⇒レーザー治療⇒椎間板摘出術

 

腰椎椎間板ヘルニアの治療では、様々な治療法があり選択が難しいところですが、基本的には上記のような順番で行われます(薬物治療例:ボルタレン座薬⇒急性期:消炎鎮痛剤ロキソニン等)。

 

レーザー治療に関しては、症状の度合いに応じて適用できるかが変わるため、医師と相談の上で決定されます。加えて東洋医学の鍼灸や整体、漢方なども併用されることが多いです。

 

ヘルニアに関する新常識とは?

ヘルニアに関しては、近年新たな常識とも言える見解がいくつか報告されています。

 

◇牽引療法は効果がない?

牽引療法は腰部の筋肉の緊張状態がほぐれ、痛みや痺れが緩和したという症例も見られます。しかし、専門家によっては牽引療法は効果が無いとされている場合もあり、事実他国ではこの治療法が行われている例はごく少数であるようです。中にはヘルニアの症状が悪化した、という症例も見られます。

 

◇腰椎椎間板ヘルニアは放置しておいても治る?

以前では、ヘルニアは一度髄核が突出すると自然には無くならないと考えられていましたが、近年MRIにて経過観察されたところ放置しておいても無くなる、若しくは縮小するなどのケースが見られたそうです(3~4ヵ月で約60%の人が痛みが治まったという事例)。

 

また、手術を受けた方と受けなかった方の経過を比較したところ、1年後⇒手術を受けた方が良好、4年後⇒ほぼ差がなくなったという結果が見られたそうです。もちろん例外もあるとのことですが、数年の間に自然軽快すると言う見方も存在するようです。

 

◇飛び出た髄核は、貪食細胞が食べてくれる?

上記の髄核突出が無くなるという現象には、貪食細胞(マクロファージ)が関与していることが分かっています。

 

ヘルニアには、膨隆型と脱出型がありますが、線維輪が破られ中身の髄核が飛び出るのは脱出型です。飛び出た髄核は、約3ヶ月で貪食細胞が食べることでヘルニアを改善するということです。

 

気になるのが流出した髄核に関して問題は無いのか、ということですが、もともと水分の多い場所であるのでそれほど問題にはならないと言われています。しかし一方では、無くなることで脊柱が不安定になる、上下の椎間板がヘルニアになる等の可能性があるとも言われています。

 

◇レーザー治療は、時として害になる?

切開せずに行える治療法として、『レーザー治療(レーザーを照射して髄核を蒸発させる方法)』が多く選択されますが、まずこの治療法を適用できるのは初期のヘルニアに限るというものがあります。

 

中には、『対症療法でしかなく、根本的な改善には繋がらない。むしろ原因を隠してしまい再発の可能性に繋がる』とされている場合もあります。  

 

◇手術は手遅れになることは無い?

あるクリニックの医師の話によると、椎間板ヘルニアでは、経過を見ていて手術を受けなくとも、手遅れとなることは原則的に無いとされています。

 

手術を受ける場合と、受けない場合についての症状の悪化をしてする意見があり、受けない場合は、下肢痛や排尿障害に進展する可能性があり、筋肉の麻痺回復にも時間がかかるため、出来るだけ早急に手術を受けた方が望ましいという声があります。

 

一方で、手術をしても生涯万全というわけではなく、再発する確率は約1割で、また同じ部位を痛めてしまうと組織の癒着が起こり、手術の難しさが10倍以上になるとも言われています。

 

まとめ

では、ヘルニア治療の最も勧められる方法はどのようなものかと言うと、実際に様々な治療を受けてきた患者の方が言われるには、

 

1)まずは保存療法

⇒薬物(非ステロイド性抗炎症剤、ステロイド剤など)、ブロック注射、リハビリ、鍼治療を行う。整体・カイロプラティックは無資格で施術を行うのでなるべく避ける。

 

⇒手術によって椎間板の核を全部取り去ることは、長期的に見ると腰痛が出やすい、上下の椎間板がヘルニアになるケースもありなるべく避けるべきであるが、

 

2)それでも手術を選択する時の目安とは・・・

・排泄障害へ進展の可能性がある。

・あらゆる保存療法を試したが効果がない。

・常時耐えがたい痛みがある。

・歩行が困難。

・傷害部位周辺の筋肉が落ちてきた。

 

であると言われています。

 

椎間板の髄核流出に関しては、ブロック注射で痛みを抑え出てしまえば上記のように免疫細胞が食べてしまうことで、ヘルニアの痛みも治療されるといわれています。

 

また手術も焦らなくても問題はないとされていることから、保存療法で経過観察をする方も多いと思います。しかし、一度治癒しても以前と同じような生活習慣を繰り返していれば、再発は起こりうるとされています。

 

脊柱に負担が掛かっている原因を考え、姿勢や歩き方などからまずは見直していくことが重要であると言われています。

(photoby://pixabay.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

対処法に関する記事

ヘルニアで眠れない…どうすれば快眠できる?

ヘルニアの痛みで寝れない! 腰椎ヘルニアの方は寝るのさえつらいという方が多...

姿勢改善で腰痛・関節痛の痛みとはさようなら

    体のゆがみや傾きによって、関節・腰には相当な負担がかかります。特に長年...


椎間板ヘルニア手術の前の保存療法とは?

   激痛が走り、歩くのもままならなくなってしまう、椎間板ヘルニア。 あ...

カラダノートひろば

対処法の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る