頭痛
片頭痛の人向けの予防や対策!上手な入浴方法や片頭痛グッズなど
片頭痛は血管の拡張との関連性があります。血管を拡張させる入浴のときの注意点を簡単に紹介します。
●片頭痛持ちの入浴注意点
片頭痛持ちの方は、入浴するときには少し短めにしておいた方がよいです。というのも入浴時間が長ければ長いほど血管も拡張してしまうからです。
あっさりした入浴をモットーにして、あまり長く入らないように注意してください。また、お湯が熱いと時間の割に体が温まり血管が拡張します。40℃以下のぬるめのお湯に浸かりましょう。
●夏はシャワー
片頭痛を持ちの方であれば、夏はシャワーのみで済ませるとよいです。シャワーならお風呂ほど血管を拡張させてしまう心配はありません。夏なら湯冷めの心配もあまりないので、毎日シャワーを浴びるようにするとよいでしょう。
片頭痛が起こりにくい状況、精神状態の場合はたまにお風呂に入ってリラックスするのもよいです。
●発作が起こっているときは
発作が起こっている状態でお風呂に入るのはお勧めしません。まずは頭痛の発作を止まってからお風呂に入ってください。鎮痛薬などを使うのもよいですし、時間に余裕があれば、発作が治まるのを待つというのも良いです。
いずれにしても、片頭痛の場合には発作の最中にお風呂に入るとさらに血管が拡張して悪化しますので注意してください。
ちなみに緊張性頭痛の場合は血管が縮小しているので、お風呂に入るのが有効と言われています。
目の周りには片頭痛を抑えるツボがたくさん!
片頭痛では、一度痛みの発作が起こってしまうと、その痛みに耐えなければなりません。しかし手元に鎮痛剤がなかったとき、横になって休むスペースがなかったとき、どうしますか?
そういうときに役立つのが「片頭痛に効くツボ」です。
片頭痛に効くツボ
「ツボの効果なんてたかが知れてるだろう」と思ってはいませんか。ツボの効果はあなたの想像以上の力を発揮してくれるかもしれません。
片頭痛に効くツボとして、まず目の周りにある、印堂(いんどう)、太陽(たいよう)をご紹介します。
・印堂(いんどう)
両眉の付け根と付け根の中間部分にあり、片頭痛だけでなく頭全体の痛みに効くツボとされています。親指の腹で10回ほど、最初はゆっくり、そして次第に強く押さえていくようにすると効果的です。
・太陽(たいよう)
眉尻と目尻の中間部分にあり、目の疲れからくる頭痛に効くツボとされています。このツボはしっかりと、少し強めに押すことを意識して下さい。
また、片頭痛に効くツボは体の他の部位にも存在し、陽陵泉(ようりょうせん)、天柱(てんちゅう)、肩井(けんせい)、完骨(かんこつ)、外関(がいかん)と呼ばれるものがあります。
それぞれ順にご紹介します。
・陽陵泉(ようりょうせん)
膝関節の外側の少し下に小さな丸みを帯びた骨があるかと思いますが、この骨の斜め下にこのツボはあります。ツボの中でも最も片頭痛に効くツボとされています。
・天柱(てんちゅう)
首の後ろの髪の生え際にある2本の太い筋肉の外側にあるツボがこれにあたります。肩こりから来る頭痛に効果的とされており、親指や人差し指野原で強く押すと効果が得られます。
・肩井(けんせい)
右手で左肩を揉むときに感じる、首の付根と肩の先の中間にあるツボです。このツボは自分で刺激を与えるよりも、人に押してもらったほうがより効果的です。
・完骨(かんこつ)
耳の後ろ側の骨の膨らみの部分から、指1本分下がったところにあるツボで、頭全体の痛みを緩和する効果があるとされています。このツボは上に揉み上げるように押すと良いです。
・外関(がいかん)
手首の内側の関節の中央部分から、指2本分腕の方に上がったところにあり、頭全体の痛みを緩和する効果があるツボです。
以上が片頭痛に効くツボの数々です。是非お試しになってみてはいかがでしょうか?
持っておきたい片頭痛グッズ!
片頭痛発作が起きてしまうと、頭がズキズキと痛んで何もする気が起こらない、そんな症状に困らされてしまいますね。
そこで、万が一頭痛発作が起きた時のために持っておいたほうがいい片頭痛対策グッズをご紹介します。
アイマスク
片頭痛患者さんの中には光に過敏になり、眩しい場所、日光や強い照明を嫌がる方がいます。
すぐに暗い場所に移動できないこともあるので、アイマスクを携帯してると便利です。
耳栓
音も片頭痛発作の誘引の一つです。人ごみや高速道路の高架下など騒音の大きいところは要注意です。
頭痛発作が起きて休憩する時に、耳栓があれば余計な騒音をシャットアウトできます。
マスク
タバコや化粧品の匂い、空気の澱んだような場所というのも片頭痛患者の大敵です。
マスクにユーカリやローズマリーなどのアロマオイルを垂らしておけば、爽やかな匂いにリフレッシュされます。
冷却シート
片頭痛の原因は血管が拡張してしまうことです。冷却することにより血管は収縮するので痛みが和らぎます。
中には温めたほうが楽になる方も居るようなので、そんな方はカイロを持っておきましょう。
飲料水
頭痛発作が起きてる時には、体の中の水分もかなり使われているそうです。
脱水状態になってしまうと発作が治まったあともグッタリとだるさが抜けなくなるので、水分補給をいつでも出来る準備をしておきましょう。
まとめ
片頭痛のための薬剤を持ち歩くことも大事ですが、連続服用を避けるためにも日々のちょっとしたことから気をつけていることが大事です。
セロトニンを増やして片頭痛を防ごう!
日本国内で800万人以上、病院受診率が頭痛の中でも一番の片頭痛ですが、その原因は脳の血管が過剰に拡張するからだと言われています。
片頭痛になるのは、血管を収縮させるセロトニンが少ないからだと言われています。
では、どうすればセロトニンは体の中で作られるのでしょうか?
朝の光を浴びる
セロトニンは朝の光を浴びて脳が目覚めることによって分泌が促進されます。
寝てるあいだはメラトニンという物質が代わりに出ているので、朝の光によってメラトニンからセロトニンへスイッチを切り替えてあげます。
適度な運動
セロトニンはリズミカルな運動をすることによって分泌が促進される性質があります。
ウォーキングやジョギング、縄跳びなどの一定の動きを繰り返す運動によってセロトニンが増えます。
よく噛んで食べる
こちらも運動と同じでリズミカルな動きがセロトニンを増やしてくれます。
また、片頭痛と併発しやすい緊張型頭痛は顎関節が原因になることも多いので、よく噛んで顎を鍛えるのも効果的です。
深呼吸する
セロトニンは呼吸のリズムによっても分泌が促進されます。
ヨガや気功といった呼吸を重要視するエクサイズを行うことによって片頭痛が改善したという方もいます。
セロトニンの材料を摂る
セロトニンを合成するためには、食べ物の中からトリプトファンとビタミンB6を摂らなければいけません。
マグロやカツオなどの赤身の魚、大豆製品に多く含まれています。
※チーズにも入ってますが、チーズには片頭痛の誘引物質の一つであるチラミンも含まれているので注意が必要です。
※サプリメントもありますが、過剰摂取はセロトニンの感受性低下を招くので気をつけましょう。
まとめ
血管が拡張すると片頭痛が起きます。血管を拡張させるセロトニンを作って片頭痛に備えましょう。
片頭痛にお勧めのアロマとその使い方
緊張性頭痛とは全く逆の仕組みで起こっているのが片頭痛です。
ズキズキと脈打つように痛むのが片頭痛の特徴の一つです。
●片頭痛の改善にアロマを
片頭痛の改善には薬物を使った治療、生活改善によって片頭痛を改善するなどの方法があります。
そんな改善方法のひとつにアロマもあります。
アロマは自然の中に存在する香りを凝縮したもので、西洋では古くから愛されています。
頭痛を始めとした心身の不調にアロマを利用する方は女性を中心に日本でも増えてきており、それに伴ってアロマ専門店なども多数みられるようになりました。
●片頭痛に効くアロマ
片頭痛にはローマンというアロマが効きます。
カモミールと同じように筋肉の痛みを和らげる作用があります。
その他に、ユーカリも片頭痛にはお勧めのアロマです。
ユーカリには冷却作用があるので鈍い痛み、熱さを感じる片頭痛に悩まされている方には特に良いでしょう。
また、ローズマリーは痛みをゆっくりと緩和してくれます。
●アロマの使い方
緊張性頭痛の場合はアロマバスがお勧めですが、片頭痛はお風呂に入ると血管がますます拡張してしまうのでアロマバスはお勧めしません。
アロママッサージ、アロマ塗布が適切な方法と言われています。
対象のアロマ1-2滴に対してマッサージオイル10mlくらいを混ぜて、首から肩にかけてマッサージします。
最後に冷えた湿布を貼って10分くらい待つとより気持ちいいです。
香りで頭痛対策!香りがもたらす効果とは?
普段の生活の中に、日頃から心地よい香りを取り入れておくことで、リラックス効果、リフレッシュ効果を得て、頭痛を起こしにくくすることが期待できます。
とくに片頭痛は、緊張していた血管が急に拡張することで引き起こることが多いとされています。普段から過剰に緊張したりストレスをためたりしないことが大切です。
◆どんな香りを選んだらよいのか?
香りの選び方は、好みの香りを選んで問題ありません。
1.精神を安定させる効果があると言われている香り
カモミール、ベルガモットなどの香り
2.疲労感の緩和、作業効率の向上が期待できる香り
ゼラニウムの香り
3.不眠解消、安眠を得る効果がある香り
ラベンダーの香り
また、最近では、登山などの際に、自然に触れることで、自然に存在する匂いが脳にリラックス効果をもたらすこともわかっています。とくに、桜や竹の匂いは、精神的に安定させ、脳の活動を沈める効果があるとされています。
◆日常生活への香りの取り入れ方
取り入れ方ですが、枕やタオルに数滴たらしてみる、アロマポットやディフューザーを使うなどさまざまな方法があります。緊張型から頭痛を引き起こしやすい方の場合は、入浴など体をあたためる際に使用すると効果が高まります。バスタブにたらしてみるのもいいでしょう。また、マッサージなどを行うときに、好みの香りのアロマオイルを使うことで、より高い効果を得ることもできます。
◆注意点
ただし、片頭痛が起きてしまった場合は、普段良い香りと思っているものも刺激になってしまうことがあります。したがって、片頭痛の症状が起きている最中には、できるだけ刺激の元になるような香りなどは遠ざけることが大切です。とくに、普段から香水などの香りが苦手な方の場合は、頭痛を誘引してしまい、逆効果になってしまうことがありますので注意が必要です。
たとえ好みの香りであっても、あまりきつくせず、ほのかに香る程度にしておくのが大切です。
(Photo by http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部