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健康診断・健康管理

風邪予防や多発性硬化症などに効く『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』!

 

母乳にも含まれる『ラクトフェリン』とは?

『ラクトフェリン』と言えば、鉄と結合能があることで、細菌やウイルスの増殖を抑える効果があるとして、ノロウイルスやC型肝炎などの予防法として非常に注目されている健康食品です。

母乳の中でも、出産後2~3日の間にしか分泌されない初乳にはラクトフェリンが多く含まれており、免疫系が未熟な新生児を外敵から防御する物質としても良く知られています。臨床試験の報告においては、上記の疾患に関するものが多数ですが、現在、風邪などのウイルスにも効果があるとして様々な企業で研究が行われているようです。以下では、ラクトフェリンの風邪に対する臨床試験の内容と、効果についてご紹介したいと思います。

 

ラクトフェリンの制菌メカニズム

ラクトフェリンの鉄イオンに対する親和性は、血漿中の鉄輸送タンパク質であるトランスフェリンよりも100倍以上高いと言われており、増殖に鉄を必要とする細菌・ウイルスから鉄を奪い去ることで生育を抑える効果があるとされています。

 

(※乳酸菌やビフィズス菌などの腸内細菌に関しては、鉄要求性が低いため、ラクトフェリンによっては反対に増殖を促進する効果があると言われています。)

 

細菌やウイルスに対する増殖抑制効果以外のものとして、以下の作用が報告されています。

 

◆運動時に摂取することで、【赤血球数減少の抑制と血中乳酸量増加の抑制】

◆幼児に対し【下痢の日数、症状の持続期間、脱水、液便の日数の低下】

◆血液脳関門を突破して【アルツハイマー病の原因であるアミロイドβに作用】

など

 

ラクトフェリンの風邪予防効果に関する調査項目

以下は、ラクトフェリン含有製品を製造されているメーカーの調査報告ですが、風邪症状の原因となるウイルス『RSウイルス・アデノウイルス』にも抑制効果があったとのことが見られたので、ご紹介していきたいと思います。

 

<ラクトフェリン摂取による風邪予防の実験>

◆市販のラクトフェリン含有食品を対象とした風邪予防の臨床検査

◇対象者:健常成人女性398名(摂取群:199名/非摂取群:199名)

◇調査期間:3ヶ月間

◇対象食品:市販のラクトフェリン含有食品(錠菓タイプ:ラクトフェリン600mg、ビフィズス菌BB536 30億個、ミルクオリゴ糖600mg含有)

◇対象者傾向:1)過去の風邪罹患頻度が3年間で1回以上、2)日常のラクトフェリン摂取頻度が週1回以下3)日常の胃腸薬摂取頻度が週1回以下

 

⇒つまり平均程度の風邪を引きやすさの傾向が見られ、ラクトフェリン・胃腸薬の摂取習慣が無い方対象。

 

<ラクトフェリンの効果として既に報告されている内容>

◇NK細胞活性が上昇する

◇NK細胞は風邪の原因となるウィルス感染細胞を殺傷する。

◇風邪罹患頻度とNK細胞活性値は反比例する。

◇BB536を1000個/日摂取することで、NK細胞活性を上昇、インフルエンザの発症抑制できる。

 

◆この実験の結果としては・・・

⇒風邪症状と胃腸炎症状の発症人数は、ラクトフェリン摂取3ヶ月目において摂取群が有意に少なかったことが分かった。

⇒ラクトフェリン含有製品の継続摂取は風邪症状や胃腸炎症状の発症を抑制する可能性が高いことが示唆された。

 

実験の詳細について

上記の実験では、以下6項目(1.風邪症状の発症者数、2.持続日数、3.風邪薬服用日数、4.胃腸炎発症者数、5.胃腸炎持続日数、6.疲労感持続日数)に着目し摂取群と非摂取群の比較が行われました。

 

1)風邪症状の発症者数(摂取3ヶ月目で摂取群28%、非摂取群37%の発症率)

2)風邪症状の有症状日数(摂取3ヶ月目で摂取群と非摂取群2倍の差で風邪症状が長引いた)

3)風邪薬服用日数(3ヶ月目で摂取群と非摂取群2倍の差で服用が長引いた)

4)胃腸炎症状発症者数(3ヶ月目から摂取群30%、非摂取50%の発症率)

5)胃腸炎症状の有症状日数(3ヶ月目から摂取群と非摂群2:3の割合で胃腸症状長引いた)

6)体のだるさ、疲労感有症状日数(3ヶ月目で摂取群と非摂取約2倍の差で疲労感が長引いた)

 

<効果に関する考察>

◆ラクトフェリンが各種風邪ウィルスと結合することで、感染を阻害したと思われる。

◆噛み砕く製菓タイプのラクトフェリンが、口腔内で溶解し直接作用した。

 

最後に

上記の調査では、風邪症状の持続日数などから(平均2日程度)全体的に風邪症状が軽度である印象がありましたが、効果が出た3ヶ月目からはすべての項目において摂取グループが良い成績が出ていることから、その有用性が期待できるのではないかと思います。ただ、調査前に被検者に対して内容が通知されていることから、プラセボ効果の可能性がある場合も考えられ、確定するにはまだ多くの調査報告が必要であるようです。しかし、それでもウイルスへある程度の有益な効果はあると予測されますので、風邪の予防対策としては、一考の価値ありではないでしょうか?!

 

多発性硬化症など神経炎への効果が報告、『コエンザイムQ10』

『コエンザイムQ10』は神経変性疾患に効果がある

 

コエンザイムQ10とは、体内でも合成できるが生体に極めて重要であるため『ビタミン様物質』と呼ばれていますが、従来から報告されていた心不全、高血圧、パーキンソン病の改善効果などに加え、神経炎への改善効果を示唆する臨床研究が行われたようです。

以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

コエンザイムQ10は、摂取量の約40%しか吸収されない?

<コエンザイムQ10とは?>

コエンザイムQ10は肉類や魚介類などの食品に含まれている脂溶性の物質で、ヒトの体内でも合成されています。構造としては、『ベンゾキノン環』と『イソプレン側鎖』から成り立っており、それぞれアミノ酸のチロシンと、アセチルCoAから合成されています。コエンザイムのイソプレン側鎖の長さは各生物によって異なり、ヒトやウシでは10個のイソプレン単位をもつため、Q10と呼ばれています。

 

<酸化型と還元型がある>

種類としては『酸化型』と『還元型』の2種類があり、通常は体内で『還元型』として存在しています。酸化ストレスを除去すると『酸化型』に変わりますが、ビタミンCやEなどとの併用で還元型に変化すると言われています。

 

<吸収率は?>

経口摂取では、小腸で吸収された後リンパ管を経由して血流に入りますが、約40%程度しか吸収できず(60%は排泄される)、摂取量の約3%が血漿に分布すると言われています。空腹時の摂取を避け、脂肪の多い食事と一緒に摂取することでより吸収率を高めることが出来るとが出来るとされています。例として、西欧型の食生活をしているときの食事からの平均摂取量は5~10mg/日というデータがあります。

 

<一日の推奨摂取量は?>

高用量でも副作用が出にくく、かなり安全性が高い(軽度の副作用はある:悪心、下痢、上腹部痛など)と考えられています。日本では、医薬品として使用する場合のコエンザイムQ10の上限量は30mg/日です。食品として流通している海外メーカーコエンザイムQ10製品には、この含有量をはるかに上回っている場合が多く、服用の際は薬剤師や医師に相談することも重要です。

 

コエンザイムQ10の効果とは?

経口摂取による有効性が確認されているのは、

 

1) うっ血性心不全、

2) 高血圧、

3) パーキンソン病の治療、

4)慢性疲労症候群の症状改善、

5) HIV/AIDS患者の免疫機能を向上、

6) 筋ジストロフィーの治療、

7) コエンザイムQ10欠乏症に対する作用が報告されています。

 

コエンザイムQ10の500mg投与で抗炎症作用が示唆

2014年03月に、上記の作用に加え『神経炎』への改善効果が報告されました。

 

◆多発性硬化症患者へのコエンザイムQ10投与が抗炎症作用を示した臨床研究(神経栄養学専門ジャーナル:電子版)

【対象】再発と寛解を繰り返す多発性硬化症患者48名(内45名が試験完了)

【試験内容】偽薬投与群とコエンザイムQ10投与群(500mg/日)の2群に分け、12週間の投与の後『炎症関連マーカー(TNF-α、IL-6、MMP-9、IL-4、TGF-β)』が測定された。

【結果】偽薬群に比べて、投与群は『TNF-α値の有意な低下、(P=0.003)IL-6値の有意な低下(P=0.037)、血中MMP‐9値の有意な低下(P=0.011)』が認められた。

 

(※P値・・・結果が他のものが原因である確率(P<0.05以下が良いとされる;5%以下))

 

最後に 

コエンザイムQ10のサプリメントに関しては、内容成分の調査が行われたところ、不正な事例が5件報告されており、コエンザイムQ10以外の成分が含有されていたり、まったく検出されない例もあったようです。購入の際には、信頼できるメーカーから購入することが必要であるように思われます。

 

歯周病の進行を抑える『コエンザイムQ10』『ラクトフェリン』

歯周病に効果的な健康食品

『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』

現在、歯周病に対する改善効果があるとして期待されているのが『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』です。両物質とも、本来は心不全薬や抗菌薬として用いられたものですが、現在臨床研究により、歯周病菌の減少や歯周組織の炎症を抑えるとして報告がされています。

 

コエンザイムQ10とは、脂溶性の性質を持った酵素を補う役目をする補酵素のことで、その形態には、2種類の【酸化型と還元型】があります。市販の(特記のない)サプリメントや化粧品に配合されているコエンザイムQ10は酸化型が多く、これを体内で活用するためには一度還元型に変換する必要がありますが、この還元型に歯周病による口腔内環境改善の効果があるとされています。

 

また一方で、初乳を始め、唾液など人体に多く存在する糖タンパク質のラクトフェリンですが、細菌が生育時に必要とする鉄を奪うことで、細菌の増殖を抑えるとされていましたが、近年鉄の結合量に関わらず、歯周病菌の病巣であるバイオフィルムの形成を抑制するとして注目されています。

 

以下では、それら2つの健康食品の効果に関する報告について見て行きたいと思います。

 

コエンザイムQ10の効果

国立健康・栄養研究所においては、コエンザイムQ10の歯周病に関する効能については次のように記載されています。

 

免疫機能の上昇、歯肉や歯周ポケットの状態改善

 <臨床検査の報告について>

◆コエンザイムQ10を2ヶ月間経口摂取した、歯周病患者のIgG濃度(免疫機能)が上昇。

⇒歯周病患者22名(33~66歳)を対象に、コエンザイムQ10(100mg/日)×2ヶ月間摂取を行ったところ、22名中17名の血液中のT4/T8比(免疫機能の指標)が上昇した。うち11名に6ヶ月間投与を続けたところ、8名の血清中IgG濃度が上昇した。歯肉縁下細菌叢や歯肉炎の状態評価からも、免疫機能が改善されたという報告がある。

 

◆コエンザイムQ10を2~8ヶ月間経口摂取した、歯周病患者の歯肉状態が改善。

⇒歯周病患者33名(33~66歳)を対象に、コエンザイムQ10を(100mg/日)×2~8ヶ月間投与したところ、歯肉炎指数・歯周ポケットの深さの改善、歯肉縁下細菌叢の減少が見られたという報告がある。

 

(※外用で歯周病の治療を行った場合は、恐らく効果がないとされています。)

 

<健康食品メーカーにおいて行われた調査について>

健康食品メーカーにおいて、歯周病とコエンザイムQ10の関係について調査が行われた結果、【プラーク・出血の減少】が報告されたようです。

 

◆軽度~中程度の歯周病を有するボランティア45名(男性37名、女性8名、平均年齢39.4歳)を対象に、還元型CoQ10(150mg/日)×2ヶ月間摂取し、摂取前、摂取1ヶ月後、摂取2ヶ月後に状態の変化が測定された。

 

◇試験開始時(プラークの付着程度⇒60.8±12.6%、出血点の割合⇒31.2±21.5%)

◇1ヵ月後(プラークの付着程度⇒58.3±20.7%、出血点の割合⇒24.3±19.9%)

◇2ヵ月後(プラークの付着程度⇒49.3±24.7%、出血点の割合⇒24.9±20.6%)

 

⇒上記のように、プラークの付着程度と出血の割合から歯周病改善効果が見られたようです。

 

ラクトフェリンの歯周病抑制効果

乳製品メーカーにおいて『ラクトフェリン』の歯周病の抑制効果に関する研究が行われたところ、【バイオフィルムの抑制効果】が報告されたようです。

 

<細菌の形成抑制効果実験>

◆ラクトフェリン添加したプレートにて、歯周病菌形成時から24時間培養が行われたところ、バイオフィルム形成の抑制が確認された。

 

◇ラクトフェリン投与量とバイオフィルム形成量の数値変化

 

1) 投与量0.008mg⇒形成量約0.05

2) 投与量0.13mg⇒形成量約0.025

3) 投与量2mg⇒形成量0.01

 

⇒投与量が増加するごとに細菌形成量が減少している。

 

<細菌の除去効果実験>

◆ラクトフェリン添加したプレートにて、既に形成された歯周病菌に対し5時間培養が行われたところ、バイオフィルム形成の抑制が確認された。

 

⇒既に形成された細菌に対しても効果的であることが分かった。

 

最後に 

歯周病を進行させる要因として挙げられているものには、食いしばりや喫煙、食習慣やストレスなどもありますが、やはりプラークに住み着いた細菌からの毒素が非常に関係しているといわれています。

歯科でプラークを除去してもらうことももちろん大切ですが、その前に自分で出来る対策として適切なブラッシングとこれらの食品を活用することも進行を抑える助けとなるのではないでしょうか?

 

(photoby:http://pixabay.com/ja/%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93-%E8%83%B8-%E6%AF%8D%E4%B9%B3%E3%81%A7%E8%82%B2%E3%81%A6%E3%82%8B-%E3%82%B1%E3%82%A2-%E5%AD%90-%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF-%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8-21167/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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