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健康診断・健康管理

歯周病の進行を抑える『コエンザイムQ10』『ラクトフェリン』

 

歯周病に効果的な健康食品

『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』

 

現在、歯周病に対する改善効果があるとして期待されているのが『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』です。両物質とも、本来は心不全薬や抗菌薬として用いられたものですが、現在臨床研究により、歯周病菌の減少や歯周組織の炎症を抑えるとして報告がされています。


コエンザイムQ10とは、脂溶性の性質を持った酵素を補う役目をする補酵素のことで、その形態には、2種類の【酸化型と還元型】があります。市販の(特記のない)サプリメントや化粧品に配合されているコエンザイムQ10は酸化型が多く、これを体内で活用するためには一度還元型に変換する必要がありますが、この還元型に歯周病による口腔内環境改善の効果があるとされています


また一方で、初乳を始め、唾液など人体に多く存在する糖タンパク質のラクトフェリンですが、細菌が生育時に必要とする鉄を奪うことで、細菌の増殖を抑えるとされていましたが、近年鉄の結合量に関わらず、歯周病菌の病巣であるバイオフィルムの形成を抑制するとして注目されています。

 

以下では、それら2つの健康食品の効果に関する報告について見て行きたいと思います。
 

コエンザイムQ10の効果

 

国立健康・栄養研究所においては、コエンザイムQ10の歯周病に関する効能については次のように記載されています。

 

【免疫機能の上昇、歯肉や歯周ポケットの状態改善】

 

<臨床検査の報告について>
◆コエンザイムQ10を2ヶ月間経口摂取した、歯周病患者のIgG濃度(免疫機能)が上昇。

歯周病患者22名(33~66歳)を対象に、コエンザイムQ10(100mg/日)×2ヶ月間摂取を行ったところ、22名中17名の血液中のT4/T8比(免疫機能の指標)が上昇した。うち11名に6ヶ月間投与を続けたところ、8名の血清中IgG濃度が上昇した。歯肉縁下細菌叢や歯肉炎の状態評価からも、免疫機能が改善されたという報告がある。

 

◆コエンザイムQ10を2~8ヶ月間経口摂取した、歯周病患者の歯肉状態が改善。

⇒歯周病患者33名(33~66歳)を対象に、コエンザイムQ10を(100mg/日)×2~8ヶ月間投与したところ、歯肉炎指数・歯周ポケットの深さの改善、歯肉縁下細菌叢の減少が見られたという報告がある。

 

(※外用で歯周病の治療を行った場合は、恐らく効果がないとされています。)

 

<健康食品メーカーにおいて行われた調査について>

健康食品メーカーにおいて、歯周病とコエンザイムQ10の関係について調査が行われた結果、プラーク・出血の減少】が報告されたようです。

 

◆軽度~中程度の歯周病を有するボランティア45名(男性37名、女性8名、平均年齢39.4歳)を対象に、還元型CoQ10(150mg/日)×2ヶ月間摂取し、摂取前、摂取1ヶ月後、摂取2ヶ月後に状態の変化が測定された。


◇試験開始時(プラークの付着程度⇒60.8±12.6%、出血点の割合⇒31.2±21.5%)
◇1ヵ月後(プラークの付着程度⇒58.3±20.7%、出血点の割合⇒24.3±19.9%
◇2ヵ月後(プラークの付着程度⇒49.3±24.7%、出血点の割合⇒24.9±20.6%

 

⇒上記のように、プラークの付着程度と出血の割合から歯周病改善効果が見られたようです。

 

ラクトフェリンの歯周病抑制効果

 

乳製品メーカーにおいて『ラクトフェリン』の歯周病の抑制効果に関する研究が行われたところ、【バイオフィルムの抑制効果】が報告されたようです。

 

<細菌の形成抑制効果実験>
◆ラクトフェリン添加したプレートにて、歯周病菌形成時から24時間培養が行われたところ、バイオフィルム形成の抑制が確認された。

 

◇ラクトフェリン投与量とバイオフィルム形成量の数値変化

1) 投与量0.008mg⇒形成量約0.05

2) 投与量0.13mg⇒形成量約0.025

3) 投与量2mg⇒形成量0.01


⇒投与量が増加するごとに細菌形成量が減少している。

 

<細菌の除去効果実験>
◆ラクトフェリン添加したプレートにて、既に形成された歯周病菌に対し5時間培養が行われたところ、バイオフィルム形成の抑制が確認された。

 

⇒既に形成された細菌に対しても効果的であることが分かった。

 

最後に

 

歯周病を進行させる要因として挙げられているものには、食いしばりや喫煙、食習慣やストレスなどもありますが、やはりプラークに住み着いた細菌からの毒素が非常に関係しているといわれています。

歯科でプラークを除去してもらうことももちろん大切ですが、その前に自分で出来る対策として適切なブラッシングとこれらの食品を活用することも進行を抑える助けとなるのではないでしょうか?

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%BF-%E8%8D%89-%E8%87%AA%E7%84%B6-%E8%96%AC-%E8%8A%B3%E9%A6%99%E6%97%8F-%E8%96%AC%E5%8A%B9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%82%AC-3-206150/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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