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生活習慣病

血糖値を下げるかわりに起きるインスリンの副作用、対処法とは?インスリン製剤の種類と特徴

 

インスリンは、血液中のブドウ糖を吸収しエネルギーに変えるため、膵臓内から分泌されます。このインスリン分泌量が減少すると血液中の糖分が処理されず、高血糖の状態から糖尿病を発症します。

 

治療には糖分の摂取を控える食事療法が一般的ですが、膵臓内のインスリン分泌がほとんど機能しないなど重症の状態では、インスリン注射による治療も行われます。

インスリン注射は血糖値を下げる働きがありますが、強い効き目による副作用のリスクもあります。

 

 

①インスリンアレルギー

インスリン製剤によって、注射した部分が赤く腫れる・かゆみが出るなどの症状です。

痛みを感じたり皮膚が固くなることもあります。症状が続くようであれば、インスリン製剤を変えるなどの判断が必要です。

 

②血管神経性浮腫

インスリン治療の初期に、全身もしくは身体の一部にむくみが出ることがあります。

まぶた・唇に多く、しばらくすると治まりますが、再発することもあります。口の中にむくみが出た場合、呼吸困難になることもあるので注意しましょう。

 

③インスリン抗体

<インスリン抗体とは>

インスリンはもともと体内にある物質なので、インスリン注射をしても抗体ができることはあり得ないはずですが、稀に外からの異物とみなしてインスリンに対する抗体ができてしまうことがあります。

 

<症状>

抗体ができると、血糖値のバラつきが現われます。

・注射をしても高血糖を抑えられない

(抗体がインスリンを引きとめる→インスリンの働きを止めてしまうため)

(引きとめたインスリンを抗体が離す→急激にインスリン過多になるため)

 

<他の症状>

・低血糖により昏睡状態に陥る(夜中~明け方に多い)

・血液の循環不全による、全身のじんましん、呼吸不全などのアナフィラキシーショック

 

 

④その他の副作用

・動脈硬化

・高血圧など

 

 

~インスリンに頼らない治療を~

インスリンは血糖値を下げるかわりに、さまざまな副作用をもたらします。そのため、インスリン注射に頼って食事療法や運動を怠っていては危険です。まずは正しい食事療法に取り組み、インスリンは補助的な役割と考えて治療を継続して下さい。

 

 

注射を続けるとできるインスリンボール

インスリンボールって聞いたことありますか?

 

インスリンボールとは

インスリンの自己注射をすることになったときに、お医者さんや看護師さん、薬剤師さんから「続けて同じところには打たないようにしてください」と言われた、もしくは言われると思います。

 

これは同じところに打ち続けるとインスリンの脂肪増加作用によって、脂肪が一箇所に多く作られるようになり、脂肪が固まって硬くなるからなんです。

 

この硬くなった部分のことをインスリンボールと呼び、統計では約3割の人にインスリンボールができているそうです。

 

インスリンボールってダメなの?

同じところに打っていくとどんどん硬くなって行きますので、注射するときに痛くなくなるんです。

 

このように聞くとインスリンボールがいいもののように聞こえますが、お医者さんなどの医療関係者が注意することなので、もちろんいいものではありません。

 

インスリンボールができている部分は脂肪が豊富になっていますので、血流量が低下してしまっているんです。

 

つまり、血液に入れなければいけないインスリンが脂肪に入ってしまうので、血糖値のコントロールを行えなくなってしまうんです。

 

痛さよりも病気をコントロールすることを考えて、きちんと毎回違う場所に打つようにしましょうね。

 

 

進化するインスリンの注射器!今はどんなタイプの注射器があるの?

糖尿病の方が自分で自分の体に注射を打っているのを見たことがあるでしょうか。糖尿病の方は糖尿病を体の中でコントロールするインスリンが不足しているため、適切に補ってあげる必要があります。この補う方法のひとつが、インスリンの自己注射です。

 

自分で注射をするって怖くない?

医療関係者でもない人が、自分で自分の体に注射をするのは想像すると怖いかもしれません。しかし、そのイメージはもしかしたら、想像する注射器の形が誤っているからかもしれません。インスリンの自己注射で使用する注射器は、病院で医師が使用している注射器とは大きく違います。以前は確かに病院で医師が使用するような注射器が用いられていたそうですが、今は注射器というよりはペンのような形になっています。

 

進化しているインスリン注入器

現在使われているインスリンの注射器は、注射器というよりも注入器という方が正しく形容できるように思います。こうしたインスリンの注入器の改良は、インスリン製剤の研究と共に進んできたもので、医療知識がない人でも使いやすくなっています。

 

今多く使用されているインスリン注入器はペン型の、プレフィルドタイプやカートリッジ交換タイプです。

プレフィルドタイプのインスリン注入器:

このタイプではあらかじめインスリン製剤がセットされており、製剤が注入器と一体になっています。そのためカートリッジを交換する手間がかかりません。また注入器とインスリンが一体になっていることによって、注入器が壊れるという心配が少なく、震災時にも活躍したという報告もあるようです。次に説明するカートリッジタイプよりも軽いのも特徴です。

カートリッジ交換タイプのインスリン注入器:

インスリンが入ったカートリッジと注入器が別々になっていて、カートリッジを注入器にセットして使用します。カートリッジが空になるごとに新しいものに入れ替える必要があります。

 

糖尿病を発症している患者さんはたくさんいますから、当然インスリン製剤など薬剤の研究も盛んです。そして同時にこうした注入器の開発も進んでいるのです。

 

 

インスリンが効かなくなる低血糖症

糖尿病は血糖値が高くなってしまったままになる病気です。

この治療法としてインスリン注射があり、これによって血糖値は改善されます。

本来は体内で分泌されるインスリンですが、本来のインスリンの機能はどうなっているのでしょう。

このインスリンの状態によって糖尿病は二つの型に分けられます。

まずは膵臓の機能が壊れインスリン自体が分泌されなくなったI型糖尿病、そして様々な原因でインスリンが効きにくい体質になったII型糖尿病です。

II型糖尿病の原因の一つが低血糖症と言われています。

糖質の取り過ぎでインスリンが大量に分泌され、低血糖症となるケースで、その繰り返しによりのです。インスリンが効きにくくなってしまうのです。

 

○糖尿病の型とインスリン

 

●I型糖尿病

インスリンを分泌する膵臓自体が機能を破壊され、血糖値を下げる方法がなくなってしまう糖尿病。

●II型糖尿病

糖質の取り過ぎや運動不足などで、インスリンの大量分泌、低血糖症が繰り返され、結果としてインスリンの効きにくい体質になり、血糖値が下がらなくなる糖尿病。

 

インスリン自体が分泌されなくなるI型糖尿病よりも、インスリンが効きにくい体質になってしまったII型糖尿病の方がある意味やっかいです。

血糖値を下げるためのインスリン注射のインスリンも効きにくくなってしまうため、より大量のインスリンが必要となってしまうでしょう。

体内で分泌されるインスリンと、注射するインスリンの両方が体内に存在することになるため、より重篤な低血糖症を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

 

 

インスリン製剤の種類と特徴

インスリン製剤は作用の発現時間と持続時間によって

 

 超速効型、速攻型、中間型、混合型/二相性、持効型

 

に分類されます。

 

 

・超速効型

 (ノボラピッド注フレックスペン、ヒューマログ注ミリオペン、アピドラ注ソロスターなど)

皮下注射後速やかに血中に入って働きますので、食事の直前に注射します。

作用持続時間が短いのでⅠ型糖尿病やインスリン分泌の枯渇したⅡ型糖尿病では持効型インスリンや中間型インスリンと組み合わせて使用されることが多いです。

 

 

・速効型

 (ノボリンR注フレックスペン、イノレットR注、ヒューマリンR注キットなど)

食事30分前に投与する必要があります。

作用発現までに30分~1時間、効果の持続時間は5~8時間程度かかりますので、各食前に投与した速効型インスリンの効果により、次の食事や就寝前に低血糖が生じることがあります。

 

 

・中間型

 (ノボリンN注フレックスペン、ヒューマリンN注キット、イノレットN注など)

効果が最大になるまでに2~12時間、効果の持続時間は最大24時間になりますので朝食前に投与したものは夕食前に効果が最大になります。

 

 

・混合型/二相性

 (イノレット30R~50R注、ヒューマリン3/7注キットなど)

 速効性と持効性が組み合わされているので、作用発現は速く効果は24時間持続します。

この製剤一つで食後の追加分泌と基礎分泌の両方を補充することができ、朝一回だけの投与になることもあります。

 

 

・時効型

 (レベミル注フレックスペン、ランタス注ソロスターなど)

最大効果発現が特になくなだらかに長時間作用します。

 

 

血糖値を下げる「インスリン治療」の副作用の症状と対処法とは?

どんなに安全なお薬でも副作用はあります。かといって、お薬を使わないと病状が酷くなります。インスリンにおいても血糖値に対して十分な効果があっても副作用があります。インスリン副作用の症状、対処法を知って安全に使ってください。

 

 

<インスリンの副作用>

・低血糖

インスリンの副作用として最も起こりやすいものです。

初期症状としては強い空腹感、発汗、ふるえ、動悸が現れます。症状が進むと眠気、意識障害が出てきて、最後には昏睡状態となります。対応としてはブドウ糖を食べます。初期の症状ではブドウ糖を10g程度食べます。症状が進んでいる場合、自力でブドウ糖を食べられない場合が多いため、医療機関にかかってください。ブドウ糖は薬局に販売しています。

 

・インスリン浮腫

高血糖が長期間続いたあとに、インスリンを用いたときに起こる場合が多いです。何もしなくても数日で回復することが多いですが、なかなか治らない場合医療機関に行き利尿薬を処方してもらいます。

 

・インスリン脂肪異栄養症

インスリン注射部位に、脂肪の萎縮や肥大が見られる状態です。医療機関に行きインスリンを高純度のインスリンに変えてもらうか、注射する部位を変更して対応します。脂肪の萎縮や肥大はだいたい数年で治ります。

 

・インスリンアレルギー

インスリン注射部位の発赤、膨疹、全身での発疹、かゆみ、喘息様発作が症状として見られます。医療機関にかかり、軽度であれば抗ヒスタミン薬やステロイド薬を併用しながらインスリンを使用します。高度な場合、インスリン脱感作(インスリンを少量注射し、徐々に量を増やしていく)を行う必要があります。

 

・インスリン抵抗性

通常よりインスリン作用が発揮されにくい状態です。インスリン抵抗性が高い場合、医療機関にかかり、ステロイドを処方してもらったり、インスリン抵抗性を下げる薬をもらったりします。

 

 

以上がインスリンの副作用です。インスリンを用いる場合、これらの症状に気をつけてください。

 

(photo byhttp://www.ashinari.com/2012/12/07-373878.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-10掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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