育児
赤ちゃんにも起こる「てんかん」
このごろニュースでよく耳にする「てんかん」は、大人だけではなく赤ちゃんにも起こるのです。
てんかんの症状
てんかんとは熱のない、繰り返すけいれんです。突然意識を失い手足や全身にけいれんを起こす発作を繰り返したり、意識を失わずに手足や全身をつっぱって体が震え、白目をむくこともあります。また、顔が紫色になる「チアノーゼ」が出ることもあります。この発作は数十秒から数分続くこともあり、発作の後に嘔吐をしたりすることもあります。
※てんかんは無熱性けいれんですが、まれに熱性けいれんを何回も繰り返すときにてんかんが隠れていることもありますので、心配な場合は一度検査を受けるとよいでしょう。
てんかんの原因
脳の神経細胞の一部が興奮状態になることが原因です。大きく分けて2つの原因があります。ひとつは脳損傷があり、神経細胞が過剰な活動をする症候性(続発性)と、脳損傷がない特発性(原発性)があります。子どものてんかんのほとんどが明らかな脳損傷がない特発性のものになります。また、治療に反応しやすい良性のてんかんともいわれています。
てんかんの治療法
てんかんは、短い期間で治療できるものではありません。まずてんかんを診断するにあたり、CTやMRIなどの脳波検査が必要になります。てんかんと診断されれば、抗てんかん薬の服用がはじまり、服用することで発作をコントロールすることができます。薬を自己判断でやめたりするとかえってひきつけをおこしやすくするので危険です。子どものてんかんの多くは薬でコントロールできるようになりましたが、主治医とよく相談しながら治療を続けていくことが大切です。
発作があまりでないようになったから薬は飲まなくていいや、ではなく、きちんと治療し再発を防ぎましょう。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/2011/01/07-344593.php?category=51])
著者: カラダノート編集部