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関節痛・腰痛

飲んで効く!新しい抗リウマチ薬ゼルヤンツ

 

関節リウマチの治療薬として、新しい薬「ゼルヤンツ」が注目されています。

 

 

免疫を押さえる分子標的薬

 

新薬ゼルヤンツは、免疫の仕組みを止める薬です。関節リウマチでは、関節に自己免疫疾患の結果として、自分の関節を自分の免疫系が攻撃し、関節破壊をもたらします。この現象の「免疫系の攻撃」を止めることがゼルヤンツの目的です。免疫は、免疫細胞内の信号(シグナル)が発信されることで、免疫細胞が活性化し、炎症がおきます。このシグナルをとめる働きとして、シグナルを発生させるシステムの酵素分子の一つ(ヤヌスキナーゼ :JAK)を止める作用を持つため、ゼツヤンツは「分子標的薬」と呼ばれます。

 

 

飲み薬であることがポイント

 

他のリウマチの治療薬、とくに生物学的製剤との大きな違いは、飲んで効く薬だということです。生物学的製剤は、抗体というタンパク質でできているため、飲んでも効果がなく、治療には注射が必須です。また、多くの抗リウマチ薬は患部近くの筋肉への注射になります。ゼツヤンツは細胞の中の酵素に働く薬で、非常に小さな分子でできているため、口から飲んでも吸収されて血液に乗り、全身で効果を発揮します。

 

 

副作用は感染症

 

注射ではないために治療の負担が少ないことから、患者にはありがたい薬ですが、同時に全身で免疫がうまく働かない、ということになります。従って、一番心配される副作用は、重篤な感染症です。身体の免疫系が外部からの病原菌を攻撃しないため、結核など深刻な感染症が起きてしまうのです。

 

 

リウマチをはじめ、自己免疫疾患病の治療は、自分を守るはずの免疫系のコントロールが困難であるため、とても難しいのです。ゼルヤンツは免疫系を止める素晴らしい薬ですが、同時に自分を守ることができなくなる怖さを併せ持っています。現在、リウマチの治療では、生物学的製剤でも治療効果が得られない場合に限って、ゼルヤンツの使用が検討されることになっています。薬はその副作用を含めて総合的に判断しないと選択できませんので、医師の判断を守りましょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/05/22-362173.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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