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関節痛・腰痛

抗リウマチ薬MTXは抗がん剤でもある

抗リウマチ薬の第一選択薬であるMTX(メトトレキサート:リウマトレックス)は、もともと抗がん剤として開発された薬です。

 

関節破壊を抑制する

1999年、MTXはリウマチの治療薬として認可されました。それまでのリウマチの治療は、ステロイドや各種の消炎鎮痛剤、温泉療法などによる対症療法的なものでしたが、MTXの使用によって関節破壊の進行を遅らせることができるようになり、現在では世界で最も使用されているリウマチ治療薬となっています。

 

抗がん剤との共通点

メトトレキサートは、がん細胞に作用して遺伝子複製を阻害することで、細胞増殖を抑制してがんを抑えるという働きがあります。これは同時に、全身の細胞が新しくなりにくくなることにもつながり、副作用として免疫機能の低下や間質性肺炎、骨髄抑制や口内炎、胃腸障害などを引き起こします。

 

白血病を始めとした各種のがんに対して、抗がん剤として使用する場合には、やや投与量が多く、ロイコポリンという解毒剤を併用する方法等が用いられました。

 

抗リウマチ薬としては、抗がん剤では副作用であった免疫抑制作用(免疫細胞が増えにくくなり、抗体産生や免疫グロブリン産生などが低下する)とともに、関節では滑膜組織や軟骨組織で、これらを破壊するコラゲナーゼの産生をMTXが阻害することで、関節破壊が抑止されるのです。自己免疫疾患であるリウマチには有効な作用です。これは抗がん剤としての効果と表裏一体であるともいえます。

 

実績ある治療薬

MTXが抗がん剤として定着していただけに、抗リウマチ薬としての使用には心配される声も当初ありました。現在も、抗がん剤でもあると聞くと心配になる方も多いことでしょう。

 

抗がん剤とは用量も異なり、使用にあたっては十分な注意がなされています。また、どの抗リウマチ薬よりも実績が多いため、リスクや副作用コントロールについても蓄積された臨床データから対処方法が確立されています。安心して服用しましょう。 

(Photo by://www.ashinari.com/)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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