育児
出産時起こる乳児の頭部外傷 乳児のたんこぶは病院へ行くべき
出産時に乳児が受ける傷を、分娩損傷といいます。
分娩時には母親の細い産道を通ってくるため、少なからず傷を受けます。
ほとんどの傷は問題ありませんが、まれに神経の損傷が見られたり、骨が折れたりします。
特に逆子と呼ばれる、生まれる前の胎児の向きが正常でない場合に損傷が起こりやすいといわれています。
頭部と脳の外傷
胎児は頭から産道に入ります。そのため、頭部はかなりの圧力を受けます。
頭にたんこぶのような腫れや、あざが見られますが、数日のうつに消えることが多いので、特に問題視する必要はありません。
まれですが、頭蓋骨が骨折することもあります。
骨折した部分が陥没しているものを除けば、治療する必要がなく治ります。
頭蓋骨内の血管が破れることで頭蓋内出血が起こることもあります。
出血する部位によって名称が違い、くも膜下出血や硬膜下出血、脳室内出血があります。
脳内の出血は、生命に関わる症状ですので、緊急な処置が必要です。
乳児のたんこぶは病院へ行くべき?
だいたい2~3週間で吸収されるでしょう。
しかしまれに1ヶ月~2ヶ月くらいかかることもあります。
意識状態や食欲、運動能力、成長具合を見て異常がなければあまり緊急性がありません。
たんこぶよりも、陥没している場合のほうが危険です。
それらの異常箇所があれば、体に異変が出るでしょう。
・抱っこしても泣き止まない(圧力がかかっているので頭痛がするからでしょう)
・体重が増えない、食欲がない
・顔色が悪い
などの気になる症状があれば、すぐに病院を受診しましょう。
乳児とは会話ができないだけに、様々な病気が気になるものです。
気になることがあれば相談できる地域の保健士さんなどに、相談してみるのも良いでしょう。
(Photo by: http://www.ashinari.com/2011/03/29-346224.php)
著者: カラダノート編集部