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川魚の体内に潜む顎口虫…顎口虫症の感染経路と症状!検査方法は?ペットを室内飼育する人のためのトキソカラ症予防法!治療に用いる駆虫剤の種類

川魚の体内に潜む寄生虫、顎口虫。なぜ人間に感染してしまうのでしょうか?

また、感染してしまうとどんな症状を発症してしまうのでしょう?あまり聞き馴染みのない顎口虫症について調べてみました。 

 

◆終宿者は人間ではない!

終宿者は人間でなく、豚やイノシシなどの動物の胃・食道に寄生します。幼虫のまま豚やイノシシの体内に入り、成虫となります。

 

◆なぜ人に感染する?

顎口虫の幼虫を食べた宿主(フナなどの川魚)を人間が食べることによって人に感染してしまいます。

 

◆人に感染したらどうなる?

体内に入った顎口虫は、胃や腸などの壁を突き破り、体の様々な場所を移動します。皮膚の表面ギリギリのところまで出てくるため、皮膚の下を這った後が赤く線上に腫れてしまいます。

最悪のケースは脳や眼球にまで移動してしまうことで命の危険も伴います。

 

人間が感染すると、成虫になれない寄生虫は、体内のありとあらゆる方向へ大移動してしまいます。食い止めるには、虫を取り除く処置を行うか、駆除剤を飲むなどして対処しなければなりません。

 

 

これはもしかして・・・顎口虫症?!この症状が出たら気をつけて

川にいる魚を生で食すことで発症してしまう、顎口虫症ですが、顎口虫症とはどのような症状をみせ、どのように対処したら良いのでしょうか? 

 

◆どんな症状がみられるの?

生魚などを食した後、数時間から数日後に、胃や腸の激痛や皮膚がミミズ腫れのように赤く腫れる症状などが起こります。

 

◆「腫れが消えた!問題ないのかな?」は間違い!

赤く線状に腫れた部分は、時間の経過と共に消えていきます。だからといって“治った”わけではありません。寄生虫はまだ体内に存在して、別の部分へ移動をしています。

 

◆症状が出たらどうする?

皮膚科や外科へ受診しましょう。食事などで寄生虫感染の心当たりがある場合には、消化器外科の専門医に診てもらうのも良いでしょう。

 

 

顎口虫症は、蕁麻疹のように、症状が現れては消えての繰り返しです。治ったかな?と思っても、長期間にわたり体内で生存する寄生虫なので、放置をして治るということはありません。症状が見えた段階で、医師に相談をしましょう。

 

 

寄生虫が体内に侵入…顎口虫症!まずは見つけることから!検査方法について

顎口虫症は、寄生虫が体内に侵入することで起こる症状ですが、治療法としては体内の寄生虫を取り除くことが一番です。顎口虫症の検査方法はどのような流れなのでしょうか?

 

◆レントゲンやCT撮影

まずはレントゲンやCTで体内のどの部分に寄生虫がいるのかを明確にします。体内を動き回るため、部分的に検査をしても完全ではありません。

 

◆写真に写りこめば治療開始!

レントゲンやCTによって居場所が特定できれば、治療を開始できます。

 

皮下細胞などに存在する場合は部分的に取り除く治療ができますが、体内(治療が難しい場所)に入り込んでいる場合には摘出は困難です。

 

◆薬での治療も!

外科的に対処できない場所に存在する寄生虫には、駆除剤などを使用します。抗アレルギー剤やメベンダゾールなどを服用し、数週間かけて駆除していきます。

 

一度の治療で体内にいる寄生虫全てを取り除くことは不可能と言えます。万が一外科的に虫を採取できたとしても、体内にいる寄生虫が1匹や2匹とは限りません。内服薬での治療も怠らないようにしなければなりません。

 

 

適切な治療は検査から~トキソカラ症の検査方法

トキソカラ症を治療するには、まず検査によってトキソカラ症を発見しなくてはなりません。トキソカラ症と診断するための判断材料と、検査方法を挙げます。

 

症状から推測

トキソカラ症の典型的な症状があれば、トキソカラ症を疑ってより詳細な検査を行います。内臓移行型トキソカラ症の典型的な症状は発熱、全身の倦怠感、頭痛、腹痛など消化器症状、咳の発作、肝臓肥大、じんましん、肺炎などです。眼移行型トキソカラ症では、視野狭窄や視力低下、硝子体の濁り、飛蚊症、眼痛を生じます。

これらの症状から、トキソカラ症ではないかということが推察されます。

 

検査内容

内蔵移行型と眼移行型では検査内容が異なります。

内臓移行型トキソカラ症においては、血液検査が有効です。トキソカラ症の感染者は、血液中の白血球数と好酸球数が高い値を示します。トキソカラ症抗体の発見によっても、感染が判断できます。あまり事例は多くありませんが、肝臓など回虫に感染していると思われる臓器から組織片を採取する「生検」を実施する場合もあります。採取した組織片に幼虫や回虫卵がないか、幼虫の影響で炎症を起こしていないかなどを調べます。生検をすれば、感染の有無や症状の度合いなどがかなり詳細に診断できます。しかし、組織を直接切り取るため、検査には痛みがともなうでしょう。

一方、眼移行型トキソカラ症では血液検査をしても、感染の有無が判断しにくいでしょう。眼球の異変を起こした部分から虫を検出するのが、一般的な検査方法です。最近では、硝子体液(眼球内部を満たす、ゼリー状の体液)を検体として用いる検査が行われることがあります。

 

トキソカラ症の初期症状はほかの疾患を紛らわしいものがあります。ペットとのふれあいが多い、生肉を食べたなど思い当たることがあれば、詳しい検査を受けましょう。

 

 

ペットを室内飼育する人のためのトキソカラ症予防法

ペットからのトキソカラ症感染を防ぐ際、室内で飼育している人はより注意が必要です。ペットの室内飼育で気を付けたい点を挙げます。

 

トイレ

動物の排泄物中に回虫の卵が混入しているため、部屋の中にトイレを置いている場合は要注意です。排泄をしたらできるだけはやく始末しましょう。放置していると、ペットが排泄物を踏んだ足で部屋中を歩き回ることがあります。回虫の卵は目で見えないため、カーペットやベッドに付着しても分かりません。

排泄物の始末やトイレ掃除をした後は、かならず手を洗ってください。

 

共有はNG

食器や寝る場所をペットと共有している人は、トキソカラ症のリスクが高いといえます。ペットの毛や口の周りにも回虫の卵が付着している可能性があり、布団や食器が感染経路になりかねません。ペットとのキスも、同じ理由で避けた方が良いでしょう。

 

熱湯消毒

ペットが使っているトイレ、食器、ケージ、毛布の熱湯消毒は、トキソカラ症予防に有効です。回虫は熱に弱いため、熱湯に浸けられると死んでしまいます。

 

定期的な駆虫

室内で飼育していても、散歩などでほかの動物や土中にある回虫の卵と接触して回虫を保有する場合があります。人との接触機会が多い室内飼育のペットは、定期的な駆虫が欠かせません。数ヶ月に1度、駆虫薬を飲ませるだけなので、必ず行いましょう。回虫によって消化不良や体重減少が起こることもあり、駆虫はペットの健康維持にも有効です。

 

小さな子どもがいるならより注意深く

幼い子どもがいる家庭でペットの室内飼育をする場合は、子どもとペットの接触に注意が必要です。子どもがペットのトイレや排泄物に触らないよう配慮してください。ペットと遊んだあとは、石けんで手洗いする習慣を付けましょう。

 

ペットとの距離が近い室内飼育は、トキソカラ症の感染リスクが高いことに留意してください。

 

 

トキソカラ症に感染しやすい条件まとめ

トキソカラ症には、「感染しやすい条件」があります。どんな条件で感染しやすくなるのか、例を挙げます。

 

室内でペットを飼う

動物の排泄物に含まれる回虫の卵が人の体に入ると、トキソカラ症を発症します。したがって動物の排泄物が身近にあるほど、感染リスクが高くなります。飼育環境もポイントの1つです。人とペットが食器を共有したり、トイレの掃除をマメにしていない場合は要注意です。口移しでエサをあげるなど、接触の密度が濃い場合も回虫の卵が体内に入りやすいでしょう。

 

生肉を食べる習慣がある

動物の排泄物から感染する場合と、もう1つが回虫に感染した動物を生食して感染する場合があります。感染源となりうる動物は主に馬、牛、鶏などです。肉を食べると感染し、中でもレバーは感染の危険が大きい部位です。回虫の卵が大量に入った鶏のレバーを生食し、内臓移行型のトキソカラ症を発症したケースもあります。

屋内で飼育された家畜よりも、野外で放し飼いにされた家畜の方が回虫の保有率が高いでしょう。犬や猫とともに飼われている家畜を生食するのは、トキソカラ症の危険が高い行為です。肉や内臓の外側をサッとあぶるだけで食べるのも、回虫の卵が生き残っているかもしれません。

 

ガーデニング、畑作業をする

土中にある回虫の卵が口に入り、トキソカラ症を発症する人もいます。庭に野良猫や野良犬が入り込んでフンをし、その中にいる回虫の卵が土中で生きているからです。回虫の卵は土中で約2年間も感染力が持続します。消毒剤を撒いても抵抗性があり、感染力を失いません。

ガーデニングや花の手入れ、家庭菜園が趣味で、日常的に土を触るなら、回虫に気を付けましょう。

 

ペットを飼っていなくても、トキソカラ症への注意が必要です。

 

 

トキソカラ症治療に用いる駆虫剤の種類

回虫の卵が体内に入って起こるトキソカラ症の治療には、駆虫剤が用いられることがあります。トキソカラ症で処方される駆虫剤の種類と作用、副作用をまとめました。

 

アルベンダゾール

「エスカゾール」の商品名でも知られる駆虫剤です。キツネの寄生虫が原因のエキノコックス治療薬でもあります。体内に入った回虫の代謝を阻害し、増殖を抑制する効果があります。注意すべき飲み合わせは、駆虫剤のブラジカンテル、抗けいれん薬のフェニトインやカルバマゼピン、フェノバルビタールなどです。薬の血中濃度が上昇、効果が減弱するなどの影響があります。

まれに発熱や口内炎、歯肉出血、肝機能障害、貧血、食欲不振、目の充血、吐き気といった重い副作用が発現する可能性があります。服薬による不調が現れたら、すぐに医師に相談しましょう。妊娠中の服用は胎児に影響があるので、使用できません。

 

メベンダゾール

駆虫効果が高く、持続性もある薬です。トキソカラ症のほかにもさまざまな寄生虫に用いられます。

服薬によってアレルギー反応を起こす人もいます。ショック症状を呈するアナフィラキシーの危険もあるため、過去に薬アレルギーを発症した人は服用前に医師に相談してください。肝機能異常、発疹やけいれんが起こる人もいます。

 

パモ酸ピランテル(コンバントリン)

ぎょう虫や回虫駆除に使われます。回虫の動きを麻痺させ、便とともに排出する効果があります。錠剤と、子どもでも服用しやすいシロップ薬があります。1回の服用で駆虫の効果があり、副作用のリスクも小さいので広く用いられます。まれに腹痛や頭痛、めまい、吐き気がおこることがあります。

 

これらの駆虫剤に加え、炎症を抑える目的でステロイド薬を投与することもあるでしょう。

 

(photo by: http://www.ashinari.com/2010/02/15-033733.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-09掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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