頭痛
運動をすると起こる!労作性頭痛とは?原因と対処法を知ろう!
特定の動きによって起きる頭痛が、」労作性頭痛と呼ばれるものです。
●労作性頭痛の症状
労作性頭痛は動かない、何もしない状態では起こりません。特定の動きをした時に起きるのです。その動きは人によって違いますが、代表的なものには重いものを運ぶ、運動をするなどです。
走った後に頭が痛いという方は、労作性頭痛の可能性が高いです。頭痛の雰囲気は、緊張性頭痛に似ています。
片頭痛のような脈を打つタイプは少なく、全体的にボーっとするような頭の痛みです。長い場合は1時間程度症状が続くこともありますが、短ければ10分くらいで自然と治ります。
●労作性頭痛の原因は?
労作性頭痛の原因はわかっていません。運動をして血流がよくなると血管が拡張するから労作性頭痛が起きるという説がありますが、確実ではありません。
また、もうひとつの説としては頭蓋骨周辺の筋肉に異常がみられるという説もあります。
●労作性頭痛の治療
労作性頭痛は一般的に薬物治療などを行いません。というのも、労作性頭痛の持続時間がそれほど長くない場合が多い、特定の動作に慣れてくるとともに労作性頭痛の症状が治まることが多いからです。
長時間労作性頭痛に悩まされる、どうしてもその動作をしなければならないのに労作性頭痛に悩まされるという場合は鎮痛薬で対処します。病院で処方される鎮痛薬を飲むことで頭痛の症状を軽くします。
運動に伴う頭痛「労作性頭痛」の原因と対処法
運動後によく頭痛がして、困っているという方はいると思います。
運動中や運動の後に頭痛が起こる頭痛を労作性頭痛といいます。
・労作性頭痛を起こしやすい運動
サッカー、水泳、ラグビーなどの激しい運動
・労作性頭痛の原因
血管の拡張
これは片頭痛と同じ症状で、主に脳の周りの血管が拡張して周りの神経を刺激することによって起きると言われています。
髄液圧の上昇
脳の周辺には髄液という液体がありますが、労作性頭痛はこの髄液の圧力が高まる為に起きるのではないかと言われています。しかし、髄液の圧が上がらなくても労作性の頭痛になる人がいますので、確かなことは分りません。
頭蓋骨の周りの筋肉が関係している
筋肉が運動や力仕事などを行なった後で痛むために、頭痛が起きるのではないかと言われています。しかし、残念ながらこちらも確かなことが分っていません。
以下に労作性頭痛が起こった時の対処法についてまとめてみました。
その1:頭痛薬
労作性頭痛になってしまった場合、予防薬による治療方法が用いられます。良く処方されるのはインドメタシンという名前の薬です。この予防薬を、運動をする前30分から2時間に飲んでおけば、このような頭痛を予防することができると言われています。
運動した後や力仕事の後にこのような頭痛になるのであれば、病院へ行って詳しい症状を説明し、予防薬を処方してもらいましょう。
2:運動を制限
運動後にあまりにも激しく頭痛症状が表われるようであれば、運動を制限する必要があるでしょう。たいていの場合、労作性の頭痛は長期間に渡って続くことが少ないと言われています。ですから、時が来れば頭痛が起こらなくなる場合もあるのです。もし可能ならば、それまでの間頭痛の原因となっている運動を控えましょう。
3:水を飲む
運動中に水分補給をしっかりしておかないと、頭痛がすることがあります。これは力仕事に関しても同じことです。運動するときや力仕事をするときなどは、こまめに水分補給をするように努めましょう。
運動が原因で頭痛が…痛みやそのほかの特徴は?
運動が原因で起きる頭痛を一次性労作性頭痛と呼んでおり、以前は良性労作性頭痛という呼び名もありました。
良性という名前からもわかるように、背後に疾患があるタイプではありません。
●持続時間は長ければ48時間
運動が原因で起きる頭痛は長ければ48時間持続すると言われていますが、実際のところそこまで長いケースはあまりないようです。
平均的には5分から1時間程度で自然に頭痛が軽快する場合がほとんどで、頭がズキズキします。
頭痛だけではなく吐き気がある場合、目の前がかすむ、手足が震えたり上手く動かない、言葉が上手に出てこない場合は労作性頭痛ではなく、くも膜下出血等の脳の病気の可能性が高いです。
ズキズキ痛いだけではない頭痛の場合はすぐに病院へ行ってください。
●暑いときには要注意
労作性頭痛は暑い気候もしくは高地では起きやすい頭痛と言われています。
特に夏には脱水症状からくる頭痛、日光の強さからくる頭痛などさまざまな頭痛の危険性が高まりますので、頭痛全体に対する注意が必要です。
労作性頭痛を引き起こしやすい季節ということを踏まえて運動の種類や時間を見直すのも効果的です。
●鎮痛薬が効くタイプの頭痛
労作性頭痛は放っておいても治るので、放置してもそれほど大きな問題にはなりません。
ですが痛みを早く取りたい、運動に慣れるまで痛みに耐えるのがつらい場合などは鎮痛薬で十分対処できます。
特にインドメタシンが含まれている鎮痛薬は多くの症例で効果がみられています。
労作性頭痛は運動が原因で起きる頭痛で、普通は1時間くらいで症状が治まります。
労作性頭痛を起こしやすい人は運動をする前に鎮痛薬を飲むことが予防になるので試してみてください。
特定の動作で生じる労作性頭痛とは?
命の危険がない頭痛はたくさんあります。普段からちょっとした頭痛がある人であれば、頭痛がしたときに薬を飲んだり横になっていれば治るから大丈夫、と考えると思いますし、多くの場合はそれで十分です。
体に具体的な疾患がなくて起こる頭痛で、最も知られているのは片頭痛だと思いますが、同じように具体的な疾患が無くて起こる頭痛で、聞きなれないものに労作性頭痛というものがあります。
労作性頭痛とは?
片頭痛などの頭痛は、何が原因で起こるのかわからない場合がほとんどです。しかし、労作性頭痛は重いものを持ったり咳をしたりといった、一定の動作や刺激がきっかけになって頭痛が起こるという珍しい頭痛です。
原因にはどんなものが?
咳
風邪などをひいたときに生じる咳が頭痛の原因になります。咳によって生じる頭痛の場合、良性咳嗽(がいそう)性頭痛とも言います。
動作
重いものを持ったときや、走ったとき、ジャンプーをしたときなど、一定の動作をきっかけにして頭痛が起こります。これは良性労作性頭痛とも言います。
冷え
体が冷えたり、急に寒い環境に移動することによって頭痛が起こります。
性行為
性行為やオルガズムをきっかけに頭痛が起こります。
どんな痛み?
特定の動作をすることによって頭痛が誘発されること以外に、痛みの特徴としては以下のようなものがあります。
・頭全体が響くような激しい痛み
・5分から、長くて1時間、痛みが継続する
・一定の時間が継続すれば痛みが自然に消える
多くの場合、そのまま動作を続けると痛みが強くなりますので、安静にしておくことが痛みに対処する上で重要です。
片頭痛だと思っていたものが、何らかのきっかけを持って発症していたということもあります。
時期と泳ぎ方に要注意!水泳による頭痛
プールの授業のときに限って頭痛がした、子どもがプールの時に頭痛がすると言うといった経験をお持ちの方もいるでしょう。プールの時は運動による頭痛が起きやすいので、その機序と対処法を見ていきます。
●血圧上昇と無酸素運動
水の中では普通に息を吸ったり吐いたりすることが出来ませんので、無酸素運動状態となります。同時に水泳は場合によっては血圧の上昇を引き起こすことから、この2つがかみ合って静脈還流障害を引き起こします。
血管内の圧も上がることで頭痛や吐き気を催すのが、水泳での頭痛の仕組みです。また、一般的に運動によって起きる労作性頭痛の場合は暑さで起こりやすいとされていますが、水泳については体の冷えとも関係していると言われることがあります。
●準備運動をしっかり、寒い時期には注意
水泳による頭痛を防ぐための方法は準備運動を行うこと、寒い時期には水泳をしないことの2つがあります。
準備運動は水泳の前に10分くらい行い、十分体を温めたことを確認してからプールに入ってください。飛び込むよりもゆっくり入った方がよいです。また、準備運動で体を温められないほど寒い時期には冷水のプールに入ること自体をお勧めしません。
●予防薬が効く
水泳による頭痛も労作性頭痛の一種ですので、予防薬が効くタイプの頭痛でもあります。お子さんがあまりにもプールでの頭痛がひどいと訴える場合などには、小児科医に相談して労作性頭痛の予防薬を処方してもらってもよいでしょう。
労作性頭痛の中でも水泳によって起きる頭痛は無酸素運動、血圧の上昇、体の冷えなどとかかわっている頭痛です。予防薬で十分予防できますが、それでも頭痛がする場合はプールから出て一度タオルなどで体を覆って休むことが大切です。
労作性頭痛の効果的な予防法とは?
激しい運動をしたわけでもないのに、特定の動作をすると頭痛がするという疾患があります。それは労作性頭痛という頭痛で、頭が響くように痛くなり、場合によっては頭痛が翌日まで続くような場合もあります。
この労作性頭痛は良性労作性頭痛とも呼ばれる頭痛で、腫瘍など具体的な疾患を原因としないで起こる頭痛を指します。頭痛がおこるきっかけはそれぞれで、重いものを持った時や、特定の運動をしたとき、咳などがきっかけとなって頭痛が起こります。元々片頭痛などを持っている人には起こりやすい頭痛ですが、そのメカニズムははっきりとはわかっていません。
予防する
労作性頭痛は、避けられない特定の動作によって起こる場合もある為、その動作が予想されるときには予防策を講じる必要があります。
鎮痛薬を飲んでおく
労作性頭痛の予防方法としては、病院で処方される鎮痛薬を飲んでおくことが有効とされています。市販されている鎮痛薬でも構いませんが、あまり強いものを飲んでしまうと消化器官が荒れてしまう可能性もありますので、体に優しいタイプを選ぶようにしましょう。例えば特定の運動によって頭痛が発生するのであれば、運動の30分から2時間くらい前に服用しておくことで頭痛を防ぎます。
非ステロイド性消炎鎮痛薬がいい
非ステロイド性消炎鎮痛薬とは、発作予防や痛み止めとして使われている薬です。痛み物質であるプロスタグランジンが、血中に生成されるのを抑え痛みを防ぐのです。頓服薬として飲む薬です。
労作性頭痛は不治というわけではなく、一生付き合っていかなければならない病気というわけでもないようです。数年後、気づいたときに頭痛が起こらなくなっていた、というケースも十分にあるようですので、過度に重く考える必要もないでしょう。
(Photo by http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部