気になる病気・症状
急な腹痛・胃痛が起こる胃痙攣!妊娠中にに起こったら?なぜ起こるの?対処法とは?普段の生活を改めるきっかけに
妊娠中、お腹に赤ちゃんがいて大変なのに、急な腹痛・胃痛を感じてしまう胃痙攣。妊娠中の胃痙攣はとても辛いものがあります。「お腹の赤ちゃんは大丈夫かな?」「なんで妊娠中でも胃痙攣を起すのかな?」そんな疑問のある方、妊娠中の胃痙攣は何が原因なのか探ってみましょう。
◆妊娠による精神バランスの崩れ
妊娠中には神経質になり、精神バランスも崩れてしまいます。妊娠中に胃痙攣を起すと、胎児への影響が心配ですが、胃痙攣が原因で胎児へ影響が起こるということはありません。
◆妊娠中は薬が使えない!
妊娠中は薬での処置が出来ません。ストレスを感じないようにし、刺激物を食べないことを心がける生活がポイントになります。
◆放っておくより病院へ。
ただの胃痙攣であれば、時間の経過とともに胃の緊張はほぐれていくのですが、痛みが続いたり、頻繁に起こる、吐き気や出血などの症状が見られた場合には速やかに病院を受診しましょう。
胃痙攣が原因で、胎児へ影響があるということはありません。しかし、胃痙攣だと思っていたことが実際には胎児や子宮に何かしらの問題があった場合には取り返しがつかないことになってしまうので、無理はせず、痛みが強いようであれば病院へ受診しましょう。
急に起こる胃痙攣のメカニズム
胃けいれんは、胃壁にある筋層が異常に緊張して、胃がけいれんしているような感覚になります。年末年始等の外食が多くなる季節、胃けいれんの症状・原因・対処法についてご紹介します。
機能性の病気
現在、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と呼ばれる病気です。
ストレスが、胃を動かしている自律神経のバランスを崩して、胃が過敏に反応して、強い痛みを感じます。
特徴
食べ物を摂取した後に、みぞおちのあたりを中心に強烈な痛みが走り、動くだけで苦しくて脂汗が止まらない状態の発作が、30分から2時間続くのが特徴です。
その他、吐き気、食欲不振、胃のもたれ、嘔吐、胸やけなども併発して、苦しむこともあります。
原因
胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆のう炎、胆石症、膵炎、虫垂炎などが原因で、強い心的ストレスや急に緊張した場合などにも起こります。
検査
1、血液検査
2、胃腸のバリウム検査
3、内視鏡検査
4、腹部X線検査
5、腹部超音波検査
治療
1、痛みが続く間は、背中を撫でて自律神経の緊張を解きほぐしてあげます。
2、市販の胃薬 胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーや胃の動きを抑える臭化ブナルスコポラミン(一般名:ブスコバン)で治療ができます。
3、痛みが治まらない場合は、病院で痛み止めの注射やは鎮痛鎮痙剤を処方してもらって、迅速な症状改善を行いましょう。
4、検査を受けて、原因となっている疾病を確定して治療します。
予防
食事をする時はよく煮たり、蒸した柔らかい食べ物を、ゆっくり噛んで食べ、腹八分目にして、お風呂や足湯で全身を温め、痛みが出ないように予防しましょう。刺激物や油物、カフェインは胃の負担を多いので控えます。
季節の変わり目に、体力が低下したり、自律神経の調子が乱れると起こりやすいので、普段からストレス解消や規則正しい食生活をできるだけ心掛けるようにしましょう。
急な胃痛…どうしよう!?胃痙攣が起きたときの対処法を知ろう
何の前触れもなく、急に襲ってくる胃痛!これはストレスや疲労・緊張感や刺激物などの食事からくる胃痙攣が原因かもしれません。胃痙攣を起してしまったとき、どのように対処すると良いかご存知でしょうか?
◆横になって様子をみる
胃痙攣の痛みは、あまりに痛くて歩けないほどの激痛です。
無理に何かをするのではなく、とにかく横になってお腹を丸め、痛みを緩和させながら様子を見ましょう。
◆痛みを記録する
痛みがおさまった後は、記録をしましょう。
どの部分がどのように痛みを感じたのか、その痛みによる出血や吐き気の有無、痛みを感じた時間や、最近食べたもの・心当たりのある行動などをまとめてみましょう。
◆記録をもって病院へ
胃痙攣は強いストレスか、何かしらの病気が原因とされています。
頻繁に起きる・長い時間痛みが続くようであれば、その記録をもって受診をしてみましょう。
病院へ受診する際には、服用中の薬や、痛みを感じて飲んでしまった胃痛薬などがあれば、その情報もしっかり医師に伝えなければなりません。
また普段から、何かあった時にすぐ病院へ受診できるよう、持病用の薬などの情報はまとめておくと便利です。
激しい胃痛!胃からのSOSはどんなものがあるの?普段の生活を改めるきっかけに
胃痙攣をおこすと激しい腹痛に見舞われます。胃痙攣は、物言わぬ胃からのSOSサインかもしれません。胃が出すSOSを受け取って、普段の生活を改めてみましょう。
胃が出すSOSサインにはどんなものがあると考えられるのでしょうか?
ストレス感じすぎのSOSサイン
ストレスを感じると、胃酸の分泌が増えてしまい、胃酸が原因で胃の粘膜に炎症を起してしまいます。ストレスを感じやすい胃のために、ストレス解消法を探しましょう。
食事を改めて!のSOSサイン
刺激物を食べると、胃に刺激が強く、胃粘膜は炎症を起しやすくなります。症状が出てしまう前に、毎日の食生活を薄味、塩分控えめなど心がけましょう。
良かれと思い飲んだ市販薬にSOSサイン!
激しい胃痛を緩和するためにと市販薬を服用した場合、その市販薬の成分に消化酵素を高める作用があった場合には胃酸の分泌が促されてしまうため、胃痙攣症状には逆効果です。
胃はとてもデリケートな臓器であり、また、異変があった場合には表情・症状として現れるため、素直な臓器だといわれています。
胃が出すサインは必ず何かしらの原因が存在します。心当たりがある場合には、生活や食事の改善を行う必要があります。
(photo by: http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部