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キシリトール入りの製品を食べると腹痛が~原因と上手に摂取するための注意点とは

 キシリトール配合のガムやキャンディのパッケージに、「一度に多量に食べるとお腹がゆるくなる場合があります」といった内容の注意書きがあるのを見たことはありませんか?キシリトール以外の人工甘味料が使用されているものにも表示されていることがあります。急な腹痛がおき、何が原因か考えてみたら、「そういや少し前にガムを何個か立て続けに食べたなぁ」などと思い当たったりした経験がある人もいるでしょう。キシリトール入りの製品を食べると、なぜ腹痛が起きるのでしょうか。

 

■症状

キシリトールを多めに摂取したあと、急にお腹が痛み出し、下痢の症状がおきることが多いようです。食べてから数十分くらい経ってから痛みが出始め、トイレに行ったあとはすっかり痛みがひくというケースがほとんどでしょう。

 

■原因

キシリトールは、糖アルコールという種類の甘味料で、虫歯菌に分解されないため酸を発生させることがなく、虫歯の原因にならない甘味料として広く利用されているものです。しかしこれは大腸へ行くまで消化、吸収されにくく、移動しながらたくさんの水分を引きつけていくという特徴があります。大腸で分解される際、もってきた水分を一気に解放するため、腸の内容物が膨張するなどして腸を刺激し、下痢を引き起こすこととなります。

どのくらい食べるとお腹がゆるくなるのかというと、その人の体重にもよりますが20~30gくらいのようです。これはガムだと2パック以上ということになりますので、計算上ではよほど食べ過ぎない限り大丈夫ということになります。しかし、体質によっては2、3粒食べただけでも腹痛がおきる人もいます。

 

食べることが習慣化してくると、体も慣れてきて腹痛がおきにくくなるようですので、少しずつ様子を見ながら自分に合った量を摂取して行くようにしましょう。

 

 

【キシリトールガムの成分表を見てみよう!

虫歯の予防や歯の再石灰化に有効なキシリトールですが、食品であれば「ガム」に含まれていることが多いでしょう。

 

キシリトールガムにはどのような成分が含まれており、どのような働きをしているのか、ある製品のパッケージを参考にみていきましょう。

 

【成分表の例】

1パック当り

熱量42kcal

蛋白質0g

脂質0g

炭水化物16.3g

ナトリウム0mg

糖質0g

関与成分キシリトール7g

関与成分マルチトール6.6g

関与成分リン酸ー水素カルシウム42mg

関与成分フクロノリ抽出物(フノランとして)21mg

 

このなかで、特徴的なものについて調べてみました。

  

●炭水化物とキシリトール

炭水化物の量にキシリトールの量が含まれています。キシリトールは、1つの製品につき50%以上の含有量であることが理想的です。この成分表から割合を出すには、「キシリトールの量÷炭水化物の量×100」を計算しますので、約43%ほどということになります。

 

 

●マルチトール

キシリトールと同じ「糖アルコール」という種類の甘味料になります。虫歯の原因となる酸が作られにくいものであり、カロリーも砂糖より低めです。価格をおさえたり甘さを調整するために使用されていることが多いようです。

 

●糖質

いくらキシリトールが入っていても、砂糖がはいっていると虫歯の原因になってしまいますので、糖質が0のものを選ぶようにしましょう。

 

 

●リン酸ー水素カルシウムとフクロノリ抽出物

リン酸ー水素カルシウムは骨や歯を丈夫にするのに欠かせない成分であり、カルシウム不足を補う薬としても使用されることがあるようです。

 

フクロノリとは海藻の一種で、そこから抽出された「フノラン」という物質が使用されているということです。食品に添加され、滑らかさや粘り気を与え、分離することを防ぎ安定させる働きをします。

 

この二つをキシリトールに加えることで、歯の再石灰化を高める効果があるという実験結果が出ており、一部のキシリトールガムで使用されています。ガムによっては、再石灰化の効果を高めるために、乳たんぱく分解物が配合されていることもあります。

 

それぞれ、虫歯予防に意味のある成分や含有量であることがわかりました。普段はあまりチェックすることのない成分表ですが、詳しく見てみるとさまざまなことがわかって面白いですね。

 

 

キシリトールによる腹痛~上手に摂取するための注意点とは

ガムを食べて腹痛が起きた経験がある人も少なくないでしょう。キシリトール入りの食品を食べることでお腹がゆるくなる場合があります。これは、キシリトールは消化吸収されにくく、大腸で分解される際に大量に保持してきた水分を一気に解き放つためといわれています。少量であれば問題ないのですが、一度にたくさん食べたり、続けざまに食べたりすると腹痛がおきることが多いようです。虫歯予防に効果がありカロリーも砂糖の約75%で甘みもしっかりあるキシリトールが、ケーキなど砂糖をたくさん使う食べ物に使用されないのは、こういったことも理由の一つなのかも知れません。上手に食べればとても機能的なキシリトールですので、腹痛をおこさないよう摂取していくためのポイントを押さえておきましょう。

  

■体質に合わせて徐々に慣らしていく

一日にガムを2パックとか飴を一袋といった量を食べると、お腹がゆるくなるとされているようです。しかし普段から快便だったりお腹を壊しやすいといった体質の人は、数時間で2、3粒食べただけでも下痢をしてしまうことがあります。食べる量と腹痛の様子を観察し、調節していきましょう。キシリトールは毎日食べていると体が慣れ、腹痛をおこしにくくなる傾向にあるようですので、様子を見ながら徐々に増やしていくのもよいでしょう。

 

 

■含有量の少ないものやキシリトールが入っていないものを併用する

歯科医院専売品は1粒に含まれるキシリトールの量が市販品よりも多いので、お腹が痛くなりがちな人はまず市販品で様子をみるとよいでしょう。また、キシリトールガムであれば歯の健康を守るために推奨されている量は毎食または間食後に1粒で一日5粒程度です。気分転換や口さみしい時にも食べているようであれば、キシリトールの入っていない普通のガムを併用した方がよいでしょう。ただし、砂糖が入ったものは虫歯の原因になりますので、選択が難しいところではあります。

 

 

■便秘薬の代用品にしない

「お腹がゆるくなるなら、便秘薬の代わりに使えるかも!」と思う人がいるかもしれません。しかし、先述したように一時的に効果はあっても、体が慣れてしまえばすぐに効果がなくなってしまいます。

 

食べ方を工夫し、必要量を摂取していけるようにしていきたいですね。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2013/01/31-375836.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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