生活習慣病
糖尿病検査にかかる費用はいくら?知っておきたい糖尿病検査とその費用!
近年の食生活の欧米化により、日本国内でも糖尿病患者が年々増加しています。生活習慣病の1つであるこの糖尿病は、合併症を引き起こす原因にもなる大変恐ろしい病気ですから、早期発見・早期治療が極めて重要になってきます。
そのためにも検査を受けなければならないのですが、検査となるともちろんお金がかかります。その費用はいくらなんだろうかと気になっている方はきっと多いことでしょう。
こちらでは、糖尿病検査の費用について簡単にまとめましたので、是非参考になさってくださいね。
◆HbA1c
・検査内容
まず、HbA1cは「ヘモグロビンワンシー」と読みます。これは血液検査だけでわかる簡単な検査になります。血液検査を受ける前の1~2ヶ月の平均的な血糖値の状態を判断する際によく用いられます。
血糖値に比べ、直前の体の状態や食事などによる影響を受けにくいですから、食事をした後でも受けることが可能です。糖尿病の状態や、治療の効果などを判断するのにも用いられる重要な検査とも言えます。
・費用
500円。ただし3割負担の場合ですと150円で済みます。
◆インスリン分泌
血中インスリン濃度(IRI)
血中cペプチド濃度(CPR)
・検査内容
いずれも血液検査で測定可能です。血糖を下げるために必要なインスリンが、すい臓から十分に分泌されているのかどうかを検査します。
食事の影響を極めて受けやすいですから、最後に食事をしてから10時間以上経った状態で血液検査を行うことが望まれますので、ご注意下さい。
・費用
1,100円。ただし3割負担の場合ですと330円です。
糖尿病検査では、以上の2つに加えて糖負荷試験という検査が主に行われています。糖負荷試験の検査方法や費用については「糖尿病検査にかかる費用はいくら?パート2」で詳しくご紹介したいと思いまます。
糖尿病検査にかかる費用はいくら?パート2~糖負荷試験の検査
「糖尿病検査にかかる費用はいくら?パート1~HbA1c、インスリン分泌の検査」で、糖尿病検査で主に行われる3種類の検査のうちの「HbA1c」と「インスリン分泌」についてご紹介しました。
こちらでは残りの1つである「糖負荷試験(75gGTT)」の検査方法並びにその費用についてご紹介します。
◆糖負荷試験(75gGTT)
主に糖尿病が疑われ、HbA1cが5.5~6.5%程度だった方に対して行われることが多いです。75gのブドウ糖が溶け込んだ水を飲んでもらい、その後の血糖値やインスリン濃度の変動を観察します。
その目的は2つあります。まず1つ目は正常型・境界型・糖尿病型を診断すること。そしてもう1つは、糖を下げるためのインスリンが正常に機能しているかどうかの推定を行うことです。
・具体的方法
(1)まずはじめに、最後の食事から何も口にしていない状態で10時間以上経った状態で、血糖測定と血中インスリン濃度を測定し、さらに検尿を行います。
(2)次に砂糖水(75gトレーランG)を飲んでもらいます。
(3)飲み終わってから30分、60分、120分に血糖測定とインスリン濃度測定を行い、それらの変動を調べます。
・費用
2,000円。ただし、3割負担の場合ですと600円です。
「糖尿病検査にかかる費用はいくら?パート1」でもご紹介しました各検査の費用は、一般的な場合を想定しています。ですから、診療報酬の改定や個人個人の状態、医療機関、あるいは医師によって時間・費用・検査の準備や手順なども当然異なる場合があります。
なお、重い疾患などで病院等の医療機関に長期入院したり、治療が長引くことによって医療費が高額になった場合などには、家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を越えた分を払い戻してくれる、高額療養費制度というものがあります。
ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己負担額などは対象外ですので気をつけなければなりません。詳しくは、精密検査を目的とした受診の前に、健康保険証の発行元や、各医療機関などに問い合わせて確認されることをお勧めします。
2回にわたりご紹介しました糖尿病検査の種類と費用でしたが、個人の健康状態や医師の判断でどの検査を行う必要があるのかを決めます。
ですから、どれか1つだけを選ぶというわけではありませんから、受診の際に担当の医師とよく相談してくださいね。
知っておきたい糖尿病検査とその費用
糖尿病は早くから治療に取り組めばそれほど大きな制約を受けることなく生活できる病気です。
糖尿病は我慢することが多いと思われがちですが早いうちに血糖コントロールの方法を学べば食事を楽しみながら糖尿病をコントロールすることも可能です。
そこでお勧めしたいのが糖尿病の検査です。糖尿病の早期発見には糖尿病検査が役立ちます。
●糖尿病の血糖値検査
糖尿病の検査の中でも最も知られている検査が血糖値検査です。血液の中にどれくらい糖分があるかを測る検査で、糖尿病の治療中にも血糖値が落ち着いてきている、血糖値が上がっているなどで治療効果を確認します。
血糖値検査は空腹時血糖、ブドウ糖摂取後の血糖、普段の血糖と3つに分かれています。
●尿糖計の使用も効果的
血中の糖分が尿にまで及ぶことによって尿に糖分が含まれるケースも糖尿病では珍しくありません。
そこで糖尿病の検査のひとつに尿糖検査があります。尿糖検査計や尿糖検査薬を使って検査するのですが、これらの検査計や検査薬は自分で購入も可能です。
検査薬なら1000-2000円程度、検査計は10000-15000円程度です。
ただし、尿糖検査だけで糖尿病はわかりませんので血糖値検査も必須です。
●3割負担で2000-3000円程度
健康保険に加入しており、3割負担であれば糖尿病の検査にかかる費用は2000-3000円程度と予測されます。
少し多めに4000-5000円を見積もって検査を受けに行くという方もいますので多くても5000円程度と考えておくとよいでしょう。
糖尿病の検査には血糖値検査や尿糖検査があります。尿糖検査だけでは判断不可能で、血糖値検査が必要となります。
なお、費用は健康保険加入で3割負担の場合2000-5000円くらいです。
(Photo by: [http://www.irasutoya.com/])
著者: カラダノート編集部