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疲れた後に起きる片頭痛はセロトニンのせい!片頭痛の慢性化につながる要因

片頭痛が起きるときについて思い返してみると疲れることがあった後に限って片頭痛が起きるという方もいるかもしれません。

実は、疲れがきっかけとなって起きている片頭痛はセロトニンの影響が強いと考えられます。

 

●セロトニンは心を落ち着かせる

うつ病や神経障害とも深くかかわっているセロトニンは『体に良いもの』として報道されることが多いようです。

セロトニンを分泌させると心がリラックスして、副交感神経が優位になることからうつ病などの人にはセロトニンは欠かせない存在です。

 

●疲れがきっかけで片頭痛が出るワケ

神経障がいなどの治療にも用いられるセロトニンが片頭痛を引き起こすのは過剰分泌があるからです。

人間は緊張状態にあるとなかなかセロトニンを出すことが出来ません。逆に、リラックスするとセロトニンが出てきます。

緊張していた出来事が終わってほっと気を抜いたとき、つまり疲れる出来事の後はセロトニンが過剰に分泌されてしまいます。

するとセロトニンのせいで脳が一度収縮した後に再び拡張し、血管の周辺に炎症が起き、神経痛や炎症性物質による痛みを引き起こすのです。

これが片頭痛のセロトニン仮説と言われるものです。

 

●頑張りすぎないことが第一

普段はセロトニンがあまりにも出なさすぎて、ホッとしたときに一気に出るので片頭痛になるほどの過剰分泌となります。

逆に言えば普段からセロトニンを適切に分泌できていればリラックスしていきなり過剰分泌の心配もありません。

頑張りすぎない、無理をし過ぎないことで疲れた後に起きる片頭痛はある程度予防できます。

 

片頭痛が起きる原因のひとつがセロトニンの過剰分泌で、セロトニンが過剰分泌されると脳の血管が拡張して炎症を起こします。

普段からセロトニンを適度に分泌させておくためにもリラックスは必須です。

 

 

セロトニン性片頭痛とは?

女性に多いエストロゲン性片頭痛の次に多いのが、セロトニン性の片頭痛です。セロトニン性では頭痛にともなって、前兆と腹痛や吐き気などが起きるのが特徴です。

 

頭痛が起こる経緯

セロトニンは血小板と小腸などに多く含まれています。

腸管のぜん動運動に深く関与していますが、何らかの原因でこのセロトニンが過剰に分泌されると、まず激しい腸管の狭窄と弛緩が起こります。

腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などが起こるのはこのためです。

 

やがて血液中のセロトニンが急激に上昇すると、脳血管が異常に収縮します。

このときにキラキラした光が見える閃輝暗点などの前兆が起こるのです。

 

そして、セロトニンが消失してくると、血管はその反動で逆に異常な拡張を起こします。

これが激しい片頭痛の発作につながるのです。

 

対処

このようなタイプの頭痛には、注射が一番効くとされています。

 

内服薬を飲んでも吐いてしまったり、セロトニンが過剰分泌されると、胃の出口が閉まって、薬がなかなか先に進まないためです。

 

頭痛発作の原因

いつ発作が来るかわからないのがセロトニン性頭痛のやっかいなところです。

しかし、頭痛の発作が起きるときをメモしていると

 

・ある種の食べ物を摂取したあと

・低気圧のとき

・ストレス

・睡眠不足

・眠りすぎ

・炎天下

・人ごみ

・運動

・におい

・アルコール

 

など、自分の頭痛のパターンがある程度わかってきます。

 

また、このタイプの頭痛には予防薬が有効であり、これを服用することで、発作の回数を抑えることができます。

 

 

ストレス・緊張が片頭痛のきっかけになる人は60%!

ストレスや緊張はやはり体にはよくないというイメージを持っている方も多いかと思います。

適度なストレスは活動意欲を増したりもしますが、多すぎるストレスは体を疲弊させます。その一例として片頭痛があります。

 

●日本の片頭痛患者は800万人以上

日本頭痛学会の発表によれば年間片頭痛有病率は約8%で、日本国民を1億人と仮定すると少なくとも800万人以上は片頭痛を患っているという計算になります。

中でも多いのは20-40歳代の若い女性で、一件頭痛とは無関係に見える子供でも片頭痛を引き起こすことがあります。

特に高校生の有病率は高く、一般の有病率である8%よりも高い9.8%となっています。

 

●60%がストレスとの関係性を自覚

同じく日本頭痛学会の調査によれば患者の60%はストレスがあるときに片頭痛を発症していると考え、25%はストレスから解放された時に片頭痛を発症していると考えていることがわかりました。

患者の意見でもストレスによる片頭痛の誘発性はよく指摘されますが、科学的な説明も可能です。

ストレスから逃れるため、もしくはストレス状態が緩和されたためセロトニンが過剰分泌されて血管の炎症を起こしているという説です。

 

●ストレス対策はあらゆる病気の予防に

片頭痛の誘発とストレスが関係していると考えられる以上、片頭痛の予防・対策にストレス対策は必須です。

ストレス対策をすることで不安障害やうつ病、不眠症などの予防にもつながります。

なお、片頭痛の誘発因子については睡眠不足と答える方が3割、睡眠過多と答える方が2.5割いました。

 

日本頭痛学会の調査によれば、片頭痛患者の6割はストレスが片頭痛の誘発要因であるとの考えを持っていることが明らかになりました。ストレスと片頭痛の関係性は科学的にも説明可能です。

ストレス対策は片頭痛対策には必須です。

 

 

心療内科から考える、片頭痛の慢性化につながる要因

片頭痛が慢性化してしまうことは、患者さんにとって非常に悩ましい問題です。片頭痛の慢性化には、心理的社会的ストレスも深く関わっていると言われています。

 

今回は、心療内科的に問題になる片頭痛の慢性化につながる原因について説明していきます。

 

1. ストレス 

片頭痛の患者さんでは 84% がストレスによって頭痛を発症し、89%がストレスによって増悪するといわれ、他の項目よりも片頭痛に影響を与えやすいと考えられています。

 

心理的ストレスの軽減によって、頭痛が改善したという患者さんも多いです。

 

2. 周囲の無理解、サポート不足 

痛みは自覚的な症状であるため、周囲からサボっている、根性がないなどと言われてしまうなど、理解やサポートが得られないことも多く、それが不満や不安につながり、強いストレスを感じることにつながります。

 

3. うつ、不安 

片頭痛に関する多くの研究の報告によって、片頭痛には、うつ病などの気分障害、パニック障害などの不安障害を伴いやすいことがわかっています。片頭痛にうつや不安などを併発しているのは約50%という報告もあります。

 

慢性頭痛の診療ガイドラインでは、片頭痛の患者で将来的にうつ病を発症する確率は20〜40%と言われています。

 

4. 身体表現性障害 

身体表現性障害とは、痛みや吐き気、自覚的な症状があり、日常生活に支障が出ているものの、それを説明するような身体疾患、薬物の影響、精神疾患などが認められず、心理社会的要因によって症状が現れるものです。

 

片頭痛の慢性化にも関与していると言われています。

 

5. 性格

片頭痛の患者さんでは、繊細な人、几帳面な人、潔癖な人、完璧主義の人、真面目な人、などの性格の患者さんが多いと言われています。

 

そういった性格の患者さんでは、頭痛によって仕事への影響が出ることに大きな罪悪感をもったり、治療の効果が現れないことに焦ったりして、心理的なストレスを強く抱えてしまい、頭痛を生じやすくなり、結果的に治療の効果が現れにくくなってしまうことがあります。 

 

6. 認知様式

片頭痛の患者さんでは「この頭痛がずっと続くかもしれない」、「頭痛のために何もできない」 などの、破局的思考とよばれる考え方に陥ってしまっている人が多いと言われています。心療内科などで、患者さんの認知の仕方へアプローチした治療を行うと、頭痛が改善することがあります。

 

これらの因子はそれぞれ個々の因子のみでも慢性化につながるといわれていますが、互いに影響し合っていることも多いです。

 

また、個々の因子は薬物乱用を引き起こす原因にもなっており、薬物乱用の結果、薬物乱用頭痛を発症し、頭痛が慢性化してしまう可能性が考えられています。

 

精神的なストレスや、認知の仕方にアプローチするような、心療内科的な治療によって、頭痛が改善したり、慢性化の予防につながることも報告されています。

 

頭痛が続いて、なかなか現在の治療では改善が見られない場合には、主治医の先生に心療内科的な治療について相談してみるのもよいかもしれません。

 

(Photo by: [http://www.photo-ac.com/])

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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