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気になる病気・症状

院内感染で最も死亡率が高い病気、肺炎とは


病院に入院している間に何らかの病原微生物に感染する「院内感染」で、最も死亡率が高いといわれている肺炎。なぜ院内肺炎の死亡率は高いのでしょうか?

 

 

■もともとの疾患

高齢や疾患などにより免疫力、抵抗力の低下した人のことを「易感染性」といいます。易感染性の人たちは、普段であれば大したことのない感染で肺炎を発症しやすくなります

 

また、もともと基礎疾患を持っているため、肺炎にかかっても症状が目立ちにくく、発見が遅れる傾向もあります。

 

■病原体が侵入しやすい

嚥下機能(飲み込む力、吐き出す力など)の低下、嚥下障害のある患者さんや、人工呼吸器や吸引器といった医療器具を挿入する多い患者さんは、それ自体が病原体が侵入しやすい環境です。

 

■怖い耐性菌

会社や学校といった一般的な場所で起こる「市中肺炎」と、病院内で感染しておこる「院内肺炎」では起因菌が異なり、ブドウ球菌や緑膿菌、嫌気性菌といった複数の病原菌に感染して肺炎を発症することが多くなります。


また、細菌性肺炎の多くは本来抗生物質が効くのですが、院内感染では抗生物質に対し耐性を獲得した耐性菌が多く、MRSAと呼ばれるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌や、多剤耐性緑膿菌といった細菌は抗生物質が効かないこともあるため、特に感染防止が求められます。

 

■なぜ肺炎で死亡?

肺炎が重症化した場合、血液中の酸素濃度が低下する低酸素血症に至ります。低酸素血症では、チアノーゼ、手足の冷感、不整脈(頻脈)、呼吸困難、不安感、言語障害、意識障害、視力障害などがあらわれます。また、肝機能障害、腎機能障害なども起こることがあります。

 

こうした原因から、市中肺炎の死亡率は感染者の5~6%であるのに対し、院内肺炎の死亡率は20~60%と非常に高くなります

 

 

医療施設ではさまざまな院内感染防止策に力が入れられていますが、お見舞いや家族の看病の際には、手洗いの徹底や病院内での過ごし方、子どもを連れて行かないなど、できる範囲で病原菌を持ち込まない配慮をしたいですね。

 

Photo by://www.ashinari.com/2011/07/23-348580.php

著者: seasideさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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