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健康診断・健康管理

中国産の危険性は『生薬』までも…日本の『和漢』の安全性は?

 

中国産の生薬には各国から不買の動きが出ている?

 

昨年(2013年)7月、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オランダ、イタリアの7カ国で『中国産中医薬原料の残留農薬検査』が行われたところ、サンプルの大部分においてEUの基準値を上回る農薬が残留していたことが明らかになったという報告がありました。この結果を受けて、英国では今年度(2014年)4月以降、国内での中医薬(※中国の伝統医薬。日本の漢方薬=和漢とは異なる)の販売が全面禁止されることが決まっています。この事件から、心配されるのが日本の漢方薬への影響です。

 

漢方薬というと、その原材料である生薬は、中国によって専売が行われているように思われますが、近年では中国産食品への不信感から世界各国において不買の動きも出ており、現在の生薬のシェアは日本と韓国により70%程度を占めるとされ(生薬を中国より輸入、国内にて検査・加工)、また日本企業の自社開発により国内生産率も上昇傾向にあると言われています。

検査体制に関しても、日本に輸入される生薬は日本薬局方や輸入会社の自主検査により数百種類の物質において残留農薬検査が行われており、安全性は高いとされています。以下では、検査の詳細について見て行きたいと思います。

 

中国産中医薬の『残留農薬調査』の詳細について

 

国際環境団体グリーンピースによって、米国など7カ国で『中国産中医薬原料の残留農薬サンプリング調査』が行われた。

 

<対象生薬>
各国において、中国産の生薬7種(中医薬として常用される)【菊花、クコ、金銀花、百合、三七、ナツメ、バラ】を購入して調査。


<検出件数>
サンプル36例中、35例で残留農薬が検出(32例に3種類以上の農薬、26例でEUの基準値を超える残留農薬が検出)。


<検出された農薬>
カルボフラン、ホレート、トリアゾホスなど(WHOが劇物に指定している)


<農薬による毒性とは?>
農薬による慢性中毒は、【集中障害、ホルモン攪乱、生殖機能異常】などの症状が報告されています。

 

日本の『輸入前検査』とはどのようなものか?

 

生薬の残留農薬検査は、輸入時に行われ、主に1)日本薬局方で定められた基準、2)日本漢方生薬製剤協会で定められた基準に従って行われます。2)に関しては、民間会社が自主的に行う検査であるようで、輸入業者が外部の検査機関に委託して行われることが多いようです。

生薬中の残留農薬は、食品衛生法による規制を受けず、薬事法に基づいた日本薬局方により規制されます。

 

1)日本薬局方基準の残留農薬試験(8種の農薬対象)

【農薬種:有機塩素系】(化学構造中に塩素を含む、脂溶性が高く環境中での分解が起こりにくい)
◆検査対象となる農薬
総 BHCα-BHC、β-BHC、γ-BHC、δ-BHC

総 DDTp,p’-DDD、p,p’-DDE、o,p’-DDT、p,p’-DDT
◇対象生薬
オウギ、オンジ、カンゾウ、ケイヒ、イシン、サンシュユ、センナ、ソヨウ、タイソウ、チンピ、ニンジン、ビワヨワ、ボタンピ

 

2)日本漢方生薬製剤協会基準の残留農薬試験(全230種の農薬対象)

 

【農薬種:有機塩素系】
◆検査対象となる農薬
総BHC、総DDT
◇対象生薬製剤
オウギ、オンジ、カンゾウ、ケイヒ、サイシン、サンシュユ、センナ、ソヨウ、タイソウ、チンピ、ニンジン、ビワヨワ、ボタンピを配合する漢方・生薬製剤

 

【農薬種:有機リン系】(コリンエステラーゼを阻害する、環境中での分解は比較的速やか)
◆検査対象となる農薬
パラチオン、パラチオンメチル、メチダチオン、マラチオン
◇対象生薬製剤
オンジ、サンシュユ、ソヨウ、チンピを配合する漢方・生薬製剤

 

【農薬種:ピレスロイド系】
◆検査対象となる農薬
 シペルメトリン、フェンバレレート
◇対象生薬製剤
オンジ、タイソウ、ソヨウ、チンピ、ビワヨウを配合する漢方・生薬製剤 

 

最後に

 

現在、日本において正規に流通している漢方薬や生薬であれば、安全上問題のない品質が確保されていると言われています。

中国国内で生産・流通しているものについては、残留農薬や西洋薬混入などの問題が依然発生しているので、検疫を受けない個人輸入や販売元が明記されていないインターネット販売での漢方薬購入は避けて、正規に流通しているものを購入することが重要といえます。

 

(photoby://www.ashinari.com/2012/04/16-360888.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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