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同時に起こる片頭痛(偏頭痛)と不整脈 ~偏頭痛の症状や対処法など~

偏頭痛と不整脈というと一見、脳と心臓で全く関係のないことのように言われます。しかし偏頭痛と不整脈が関係するのではないかと言われることがあります。この二つの関係はいったいどのようなものなのでしょうか。

 

偏頭痛と不整脈の関係

偏頭痛は脳の血管の拡張によって生じるものです。そして不整脈というと、心臓で生じるものですから、血管と関係しそうですが、不整脈自体は心臓の電気系統にトラブルが生じて起こるものです。

 

血流と言う点で何らかの関係がありそうですが、実際この二つには何の医学的関係もないとされています。また、良く言われることですが、偏頭痛で服用する薬剤が不整脈を誘発するという考え方がありますが、これも考えにくい説のようです。

 

しかし実際には…

医学的関係がないと言っても、実際に偏頭痛の頭痛発作が起こったときに胸の痛みを感じる患者さんはいます。これは実際にあることですから、この症例を無視するわけにはいきません。2つの症状が同時に起こる原因とは何なのでしょうか。

 

ストレスが2つの症状を起こす?

考えられるものとして、一つの原因で偏頭痛と不整脈の二つが起こるというものがあります。偏頭痛を引き起こす原因は様々ですが、その原因の一つがストレスです。体がストレスを感じるとそれに自律神経が反応して、血管に変化が起こるという具合です。

 

また、不整脈は心臓の電気信号の故障によるものですが、それがストレスによって生じる場合もあります。結果として同じストレスと言う原因によって偏頭痛と不整脈という2つの症状が同時に起こるということになるのです。

 

特にこうした症状は、ストレスに弱いタイプの人に起こりやすいようです。元々神経質になりやすい性格で、偏頭痛を生じたりしている方は気をつけましょう。

 

まるで脳梗塞みたいな片頭痛

片頭痛の患者さんには、まるで脳梗塞のような症状が見られる場合があります。もちろん、脳梗塞は命に関わる病気ですので、これはきっと片頭痛の症状だろうと軽視してはいけませんが、どのようなものがあるのかご紹介いたします。

 

腕が動かなくなる!?

家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛と呼ばれる片頭痛があります。この片頭痛は、運動麻痺を含む前兆の見られる片頭痛です。片頭痛の頭痛の前兆の症状で、腕や足などが脱力したように感じたり、動かせなくなるように感じる患者さんもいます。これらの症状は時間経過とともに完全に治ります。

 

話せなくなる!?

片頭痛の前兆として、言葉がすっと出てこなくなったり、何を話しているか分からないようなことを言ったりなどの、障害が現れるひともいます。この症状も時間経過とともに完全に治ります。

 

片頭痛とTIAとの鑑別

脳梗塞の前兆と言われている、一過性脳虚血発作(TIA)との鑑別が重要になってきます。TIAでも運動麻痺のような症状が一時的で、時間経過とともに回復します。ところが、TIA の患者さんは一度TIAを起こすと、脳梗塞を生じやすくなるため、注意が必要です。

TIAでは通常、視力障害や手足の感覚消失など、神経学的に【何かが失われる】陰性の所見が見られることが多いです。一方で、片頭痛の前兆の場合では視野にキラキラ光ったものが見えたり、手足のびりびり感など【何かが現れる】陽性所見を伴うことが多いです。

 

TIAではないことを確認するためには以下のような詳しい検査が必要になります。

・脳MRI検査

・頚動脈エコー

・心エコー、心電図

・血液検査

 

片頭痛よりTIAの可能性を高く考える場合は、高齢(60歳以上)、高血圧であること、症状が1時間以上続くこと、糖尿病の患者さん、などです。

 

片頭痛の患者さんでは脳梗塞になりやすいという研究結果もありますので、前兆であれば幸いですが、そうでない場合のことも考えて、必要に応じて医療機関を受診してください。

 

片頭痛でお腹が痛い!腹部片頭痛!

片頭痛と言うと、側頭部がズキズキと拍動性に痛むというイメージが強いかも知れません。

が、片頭痛は典型的な症状を示さない例も数多くあり、その中には頭痛発作の代わりに腹痛発作を引き起こすような珍しいものもあります。

それが腹部片頭痛です。

 

症状

せん痛と言うお腹の深いところに差し込むような痛みが反復的に起こります。

腹痛の持続時間は、通常の片頭痛の持続時間と同じくらいだと言われています。

原因としては片頭痛の原因の一つと考えられているセロトニンの大部分が腸内になるからだとも言われています。

 

3種類の腹部片頭痛

○ある期間のうちは頭痛発作が完全に起こらなくなる変わりに腹痛発作が起きるタイプ

○ある期間のうちは頭痛発作も腹痛発作も入れ替わりどちらも起こるタイプ

○稀ですが、一度の発作で頭痛発作に続いて腹痛発作を起こす、あるいはその逆の順番になるタイプ

 

予後

この腹痛は起こりやすい期間が数カ月ほどあり、そのまま持続する事はなく、すこしずつ起こらなくなってくるというのが一般的な経過です。

なかには普段は頭の痛む片頭痛発作を起こすが、たまに腹痛発作を起こすと言う方もいるようです。

 

まとめ

一般的な片頭痛に比べると珍しい疾患ではありますが、小児のうちは見られやすいといいます。

お腹が痛くなるので、片頭痛とは分かりにくいこともあって医師であっても見逃すことが多いと言われています。

おかしいなと感じたら、頭痛の専門医の診断を受けて正しい治療を受けるようにしましょう。

 

めまい?頭痛? 片頭痛に関連するめまい

片頭痛の患者さんでめまいの症状を訴える方がいたり、めまいの患者さんで実は片頭痛が原因だったりすることがあります。

 

めまいと片頭痛の関係

めまいと片頭痛の関係を表す研究結果はいくつも報告されています。

緊張性頭痛の患者さんでは約3割にみられるめまいの症状ですが、片頭痛の患者さんでは半数以上(54.5%)に見られたという報告もあり、めまいは、片頭痛で見られやすい症状と考えられています。

また、片頭痛の患者さんの約30%に浮動性めまい(ふわふわ宙を浮いたようなめまい)が、約25%に回転性めまい(ぐるぐる目が回るような)があるとも言われています。

逆に、めまいの患者さんを調べたところ、約4割の患者さんが片頭痛を訴えたという研究結果もあります。

片頭痛とめまいが合併する機序としては、血管収縮によるもの、神経の障害や炎症など様々なものが考えられ、現在研究されています。

 

脳底型片頭痛

従来からめまいと片頭痛を来す疾患として知られているものの一つが、脳底型片頭痛です。

国際頭痛学会の診断基準では脳底型片頭痛は前兆としての回転性めまい、耳鳴り、難聴など、脳幹や小脳に関係する症状を2つ以上伴う片頭痛と定義されています。頭痛の前兆の責任病巣が、脳幹または両側大脳半球と考えられています。

若い成人(20~40歳)に多いと言われています。

 

片頭痛関連めまい

めまいの症状を持つ片頭痛患者さんの多くは、脳底型片頭痛の診断基準を満たさないことが多く、「片頭痛関連めまい」と診断されることがほとんどです。

 

片頭痛関連めまいの診断基準

1. 繰り返すめまい、耳鳴り、難聴などの症状がある

2. 国際頭痛学会の診断基準を満たした片頭痛が現在あるか、過去にあった

3. 二回のめまい発作のうち少なくとも一つに、片頭痛の症状(前兆も含める)を認める

4. その他の原因の例外

 

治療と予防

めまいと片頭痛が同時に発症することもありますが、時期を別に発症することも多いため、片頭痛の治療とめまいの治療を、患者さんの症状を見ながら組み合わせて行っていきます。

めまいの治療や予防としては、抗ヒスタミン薬を処方したり、水分バランスを整えるように指導したりします。また、めまいが起こった時に、転倒したりしないように、起床時に無理に動かないこと、体を動かすときは徐々にゆっくりすることなどを注意してもらっています。

 

最近では、なかなか治らないめまいの患者さんに対して、片頭痛を疑って片頭痛の治療を行うと治ったという報告もあります。

 

ご家族に片頭痛の方がいる場合などは、片頭痛になる可能性も高いといわれていますので、めまいの症状でお悩みの場合は、一度片頭痛の兆候がないか確認してみたり、相談されることをおすすめします。

 

年齢で変化する片頭痛(偏頭痛)の痛み 年齢に対応した対処を!

片頭痛を発症している人は、そのほとんどが発症年齢が20代以前です。若い頃に片頭痛を生じ、そこから次第に感じられる症状が変化していき、高齢になると痛みが和らいだり消えたりしていくのです。

 

30代、40代の片頭痛の痛み

一般的に30代、40代の片頭痛の痛みが最もつらいと言われています。これは30代、40代になると仕事や家庭で、やるべきことや責任が増えるためより片頭痛をつらいと感じやすい部分もありますが、痛み自体も変化していきます。30代、40代の片頭痛の痛みは鋭い痛みが時々起こると言います。人によっては動けなくなるほどの痛みが生じることもあり、仕事や家事に支障が出ることがあります。

 

50代になると

上記のように鋭い痛みが時々起こる30代、40代の片頭痛の痛みはいくらかやわらぎます。頭痛発作のピークのときの痛みもだんだんと落ち着いていきます。痛みが激しくないので日常生活に支障が出にくくなりますが、痛みの種類が変わるというだけで、頭痛が減るということではありません。逆に50代になると頭痛の回数が増えたり、頭痛の継続時間が長くなったりします。それどころか、頭痛に伴って見られる嘔吐や吐き気も若いときに比べると起こりやすくなります。人によっては毎日頭痛が起こるようになることもあるのです。

 

60代を過ぎると

60代になると片頭痛はだんだんと起こりにくくなっていきます。60歳までに約8割の人は頭痛が起こらないあるいは症状が軽くなるようですし、70歳を過ぎるとほとんどの人の片頭痛が起こらなくなるのです。明確な原因は分かりませんが、一つの説として、高齢になると若い時と比べて血管が衰えてかたくなり、血管が広がりにくくなるためだとされています。

 

片頭痛の痛みの移り変わりを想定して、自分なりの片頭痛への対処法を考えておくとよいでしょう。

(Photo by: [http://www.photo-ac.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-19掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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