カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 女性のカラダの悩み >
  3. 生理・月経 >
  4. 症状・トラブル >
  5. 月経困難症 >
  6. 死亡例が報告された低用量ピル『ヤーズ』の危険性について

女性のカラダの悩み

死亡例が報告された低用量ピル『ヤーズ』の危険性について

 

『ヤーズ配合錠』は血栓発症率を3~5倍引き上げる

 

2010年11月に、重い生理痛の治療薬である低用量ピル『ヤーズ配合錠』(製造元:バイエル薬品)が承認されて以来、副作用の『血栓症』によって女性3人が死亡したという報告がありました。

厚労省とバイエルの発表では、3人のうち、20代女性は脳に血栓ができ、薬を飲み始めて13日後に死亡が確認され、2人目の10代女性に関しては、肺に血栓が見つかり、今月(2014年1月)死亡が確認された40代の女性は肺と足に血栓症が見つかったとされています。


低用量ピルは主に生理痛の治療や避妊目的で利用されていますが、血栓が起こるリスクは通常の3~5倍引き上げるとされています。またヤーズ以外のピルでも約10人の死亡が確認されているとも言われ、注意が必要です。

以下では、低用量ピルについて詳しく見て行きたいと思います。

 

低容量ピルとは?

低容量ピルとは、上記のように経口避妊薬として用いられる物です。

作用のメカニズムとしては、女性ホルモンである『エストロゲン』と『プロゲステロン』の合剤を、生理周期に合わせて使用することで、排卵を抑制して妊娠が起こらなくなるようにするという薬です。

子宮内膜の炎症を抑え、生理痛を減弱させる効果から、子宮内膜症の治療などに使用されることもあります。

 

<配合剤(エストロゲン・プロゲステロン)について>

低用量ピルに配合される、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の詳細は以下の通りです。

 

◇エストロゲン
エチニルエストラジオール(含有量は少ないものから多いものまで種類がある)
使用量:日本では通常1日30μg~40μg(1日50μg以下は低用量ピル)

 

◇プロゲステロン
主に以下の5種類があります。

・ノルエチステロン・・・第一世代(オーソ21Mなど)
・レボノルゲストレル・・・第二世代(アンジュ21やトリキュラー21など)
・デソゲストレル、ゲストデン・・・第三世代(マーベロン21、28)
・ドロスピレノン・・・第四世代(ヤーズ配合錠など)

 

【効果の強さ順】ノルエチステロン<レボノルゲストレル<デソゲストレル<ゲストデン<ドロスピレノン

 

副作用である血栓症について

 

低用量ピルは、様々な副作用の中でも最も問題とされるものに、『静脈血栓塞栓症による肺塞栓』が挙げられています。

 

<副作用の血栓症はなぜ起こる?>
血栓症の起こる機序としては、エストロゲンが肝臓由来の凝固因子を増加させることに起因していると言われています。実際に、エストロゲンの量の多いピルでは、この血栓症の頻度が高く、プロゲステロンの単独の製剤では、この血栓症の増加はないという報告があります。『低容量ピル』とは、エストロゲンの量が少ない事を指しており、その目的は血栓症を増加させないことにあります

 

⇒しかし近年、プロゲステロン製剤の強度により、静脈血栓症発症の頻度が上昇するという事実が分かったとされています。具体的な検証結果は以下の通りです。

 

<静脈血栓症発症率の検証結果>
同エストロゲン量、強度の異なるプロゲステロン製剤を使用し、比較検証が行われた。通常、経口避妊薬未使用の女性では、静脈血栓症の発症率は女性1万人当たり3.7人/年であった。


第二世代薬(レボノルゲストレル)使用例では、発症率は未使用者の2倍第三世代(デスゲストレル・ゲストデン)では4倍第四世代(ドロスピレノ)4.5倍弱になった。

 

血栓症以外にも2つの問題がある

専門家によれば、低用量であるからと言って安全とは言えないとされています。その理由としては、
1)10代からの服用で、30代での乳がん発生リスクが増大する
2)生殖器の発育不全によって、不妊や早産のリスクが増加する

などが挙げられています。

 

最後に

ヤーズは現在日本で14万人にも処方されているという報告がありますが、一人当たりの年間の薬代が8万円余りとなり、年間合計112億円もの多額の売上になることから、中には販売目的で処方を薦める医師もいると言われています。

今回のヤーズだけに限らず、低用量ピルは専門家の間では、強く警告が行われていることもあり、その有効性について一度再考してみることが必要であるようです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E4%B8%AD-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E5%B0%91%E5%B9%B4-%E5%8F%8C%E5%AD%90-%E4%B8%AD%E5%BF%83%E9%83%A8-%E5%BD%A2%E7%8A%B6-%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93-214522/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

月経困難症に関する記事

つらい月経困難症でも薬に頼りたくない人への有効な対処法まとめ

生理症状が重く、つらい月経困難症は、多くの女性に見られる症状です。 特に若い女...

経血がうまく通らない…腹痛・吐き気、もしかして“月経困難症”

■症状と原因   月経中は多くの人がお腹や腰などに重いような、にぶい痛みを感...


激しい生理痛・・・月経困難症と診断されたら どんな治療法を行うの?

  激しい生理痛に襲われる月経困難症は、器質性月経困難症と機能性月経困難症にわ...

月経困難症の「吐き気」をどうにかしたい!漢方、ツボ、冷え対策…有効な対処法

出産をするときに必要は、プロスタグランジンというホルモンがあります。 このホル...

カラダノートひろば

月経困難症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る