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妊娠・出産

分娩中の緊急措置「鉗子分娩」による出産について

 

 

◆鉗子分娩とは

 

鉗子分娩は、分娩中の緊急措置として胎児を一刻も早く外に出すために行われる手段です。鉗子分娩で使用される鉗子という器具は、2つのスプーンを組み合わせたトングのような形をしています。これを使って、産道の赤ちゃんをはさんで引っ張り出します。ただ、鉗子の取り扱いが難しいため、近年ではもっぱら吸引分娩の方が多く行われています。鉗子のほうがより確実に胎児を引っ張り出すことが出来る一方で、吸引分娩よりも赤ちゃんの頭や産道を損傷するリスクが多少上がります。適切に使用されれば通常は安全で、帝王切開になるリスクを減らすことができます。

 

◆鉗子分娩はどのような場合におこなわれるのか?

 

産婦人科ガイドラインによると、鉗子・吸引分娩は原則としてその手技に習熟した医師または習熟した医師の指導のもとで行わなければいけません。そのうえで、鉗子・吸引分娩が勧められるのは以下のようなケースです。

 

・微弱陣痛、母体衰弱、胎児の回旋異常などでなかなかお産が進まないとき。

・母体が心疾患などの合併症により、いきむことが出来ないとき。

・胎児機能不全(NRFS※)

 

(※胎児機能不全とは、分娩経過中に胎児にかかるさまざまなストレスにより、胎児の呼吸・循環機能が障害され、心拍数に何らかの変化が見られる状態。以前は胎児仮死という言葉が使用されていた)

 

◆鉗子分娩がおこなわれる条件

 

「産婦人科診療ガイドライン産科編2011」によれば、鉗子・吸引分娩をおこなうには以下のような条件が必要です。

 

・35週以降(吸引分娩)

・児頭骨盤不均衡がない

・子宮口が全開かつ破水している

・胎児が嵌入している

・胎児心拍をモニターしながらの実施

・陣痛発作時の牽引

 

妊娠34週までに吸引分娩をおこなうと、脳内出血を起こす可能性が高まるので、基本的に禁止されているようです。また、鉗子分娩では、胎児が高位にある場合や回旋異常を併発している場合には、難易度が高くなります。その場合は、特に手技に習熟した医師がおこなうか、その指導の下でおこなうことが必要とされています。

 

鉗子分娩は、胎児の生命を救うために必要な場合も多くありますが、その手技に熟達した医師でないと扱いが難しいため、吸引分娩や帝王切開になるケースも多いようです。心配な場合は、事前に主治医に、鉗子分娩とその成功率を聞いておくのもよいかもしれません。

 

(Photo:[//free-photos.gatag.net/2013/11/03/110000.html]) 

著者: fuji-444さん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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