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敗血症性ショックって何?敗血症による多臓器不全と出血傾向と治療!敗血症・重症敗血症の症状の違いとは

敗血症は血流への細菌感染により、全身に炎症反応が起こるだけでなく、感染した細菌がグラム陰性菌であった場合には、細菌が排出する毒素エンドトキシンによって敗血症性ショックという死亡率の高い、危険なショック症状を引き起す場合があります。

 

■敗血症性ショックを引き起すエンドトキシン

●グラム陰性菌

グラム陰性菌とは人体に存在する常在菌で、大腸菌や緑膿菌などがそれに分類されます。

 

●グラム陰性菌の毒素

グラム陰性菌が敗血症の原因菌となると、グラム陰性菌の細胞壁が壊れ、エンドトキシンという毒素が放出されます。

  

●敗血症ショック

グラム陰性菌である大腸菌などによって引き起された敗血症は、感染が拡大し一気に大量のエンドトキシンが放出されることになります。そして、免疫反応が亢進し、全身にエンドトキシンショックを引き起します。

 

●死亡率

敗血症のショック症状が起こった場合、およそ四分の一の患者が死に至る危険があります。

 

特定の細菌に感染する場合に発症する感染症と違い、敗血症は原因となる細菌はかなり広範囲にわたります。本来なら健康に害を与えることはない大腸菌などのグラム陰性菌も、免疫力の低下によって危険なショック症状を引き起すまでの重度の感染を引き起すようになってしまいます。

 

常在菌も、原因となり得る敗血症による全身炎症やショック症状を回避するためには、細菌を遠ざける予防対策では限界があり、それらの細菌に負けない正常な免疫力を維持し続けることが必要となります。

 

日頃から免疫力を高めるため、食事や生活習慣に気をつけるようにしましょう。

 

 

敗血症の症状の1つ「敗血症性ショック」って何?

全身性炎症反応症候群とも呼ばれる敗血症。これは体のどこかに細菌が侵入し、血液中で増殖して血流の循環により体中に拡大していく病気です。虫歯やおできなどが原因となって発症することも珍しくはありません。

 

敗血症では、不規則に生じる高熱の他に、脈拍の回数が増えたり、呼吸がしにくくなったり、さらには体温が急激に下がる低体温が主な症状として現れます。しかし、これらの症状がさらに進行し重症化すると、「敗血症性ショック」と呼ばれる症状が生じます。

 

こちらでは、その「敗血症性ショック」について簡単にご紹介します。

 

◆敗血症性ショックって何?

・定義

敗血症性ショックとは敗血症の中でも特に重症のもので、初期の輸血蘇生にはほとんど反応しない臓器低灌流(かんりゅう)(血液が上手く行き渡らないこと)と低血圧を伴うものです。

 

・原因

敗血症性ショックの大部分は、院内感染によるグラム陰性桿菌(かんきん)またはグラム陰性球菌によって引き起こされ、免疫不全状態にある患者や慢性および消耗性疾患患者でしばしは生じます。

 

また、稀にカンジダまたは他の真菌によって引き起こされることもあります。加えて、ブドウ球菌性および連鎖球菌性毒素によって生じる特殊な方のショックは、毒素性ショックと呼ばれます。

 

・症状

敗血症性ショックは、免疫システムが細菌と戦うために生み出す物質「サイトカイン」や、上記のような細菌による毒素が原因となって生じます。これらの物質には、血管を広げる作用がありますから、結果的には血圧を下げてしまいます。

 

そうなってしまうと、腎臓や脳などの生命維持には欠かすことの出来ない臓器への血流量も減ってしまいます。体は心拍数を増やし、心臓から全身へ送り出す血液量を増やしますが、それでも血液量の減少を補うことは不可能です。

 

次第に心臓への負荷や毒素によって心臓は弱り、心拍出量が減少し、重要臓器への血液供給がさらに減ってしまいます。血管の壁からは体液が組織内に漏れやすくなることで、浮腫が生じます。さらに肺にも 漏れや浮腫が生じることで、呼吸困難が引き起こされてしまいます。 

 

以上からわかるように、敗血症性ショックが生じてしまうと命が危険に陥ってしまいます。ですから、敗血症性ショックが生じるまで敗血症を重症化させないためにも、体に異変を感じたらすぐに受診するようにしてくださいね。

 

 

敗血症による多臓器不全と出血傾向

敗血症の症状というと細菌感染による全身の炎症や、死亡の危険のあるショック症状などに目が向きますが、その他にも多臓器不全や、出血傾向などが進行している可能性もあるので注意が必要です。

血液への細菌感染と言うこともあり、血管とそして血液の成分にも大きな影響が及び、血栓が生じやすくなったり、血小板が不足して出血が止まらなくなる深刻な症状が現れることがあります。

 

■敗血症による血液内凝固

●播種性血管内凝固症候群

血管の中を流れる血液には、出血した傷口を塞ぐために凝固する機能を持っています。その凝固反応が血管内部で発生してしまう症状が、血管内凝固症候群なのです。

 

●敗血症による血管内凝固

血管内に細菌が侵入する敗血症によって、この播種性血管内凝固症候群は発症する場合があります。血管内で血液が凝固し、血栓を発生させ血流を滞らせてしまうのです。

 

●血流不足による多臓器不全

血栓によって血流が滞ってしまえば、重要な臓器に充分な血液が届かなくなり、多くの臓器が機能しなくなる多臓器不全となってしまいます。

 

●血小板不足による出血傾向

また、血管内で血栓を作る為に大量の血小板が消費され、血小板不足となる事で、外傷による出血がとまることの無い出血傾向になる場合もあります。

 

 

重要な臓器の機能が働かなくなる、多臓器不全はもちろん危険性が高い症状であり、特に肝臓など沈黙の臓器と言われる臓器を肝不全などにしてしまった場合は自覚症状もなく、気づいたときには手遅れなどと言うことも考えられます。

出血傾向も小さな傷から出血が止まらなくなり、些細な外傷から命に危険に至る可能性も存在することを忘れてはいけません。

敗血症による全身炎症だけでなく、その裏側で進行する多臓器不全と出血傾向も見逃さないようにしましょう。

 

 

敗血症による多機能不全の治療

敗血症の症状には全身性炎症だけでなく、血流障害による多臓器不全もあります。

この多臓器不全は機能不全となる臓器によって、さらに多様な症状を発症させ、重要臓器の場合は生命の危険もある合併症です。

多機能臓器と招く血流障害の治療も重要ですが、進行する多臓器不全の治療も迅速に行なう必要が出てきます。

 

■敗血症による多臓器不全

●敗血症に合併する多臓器不全

1.敗血症による血流障害

 

▼血栓

敗血症の原因となる細菌によっては、毒素で血管内部に血栓が大量に発生するようになり、血流を著しく障害することになる場合があります。

 

▼血圧低下

敗血症の影響により血管が拡張し血圧が低下すると、内臓に血液が届かなくなることも考えられます。

 

2.血流不足による多臓器障害

 

血栓や血圧低下によって、血液が届かなくなった内臓が機能障害を起こし、敗血症の多臓器不全を引き起すことになります。

 

●多臓器不全の治療

敗血症の治療には、合併した多臓器不全の治療も重要となります。

特に肝臓や腎臓、肺などの機能不全は命に直結する重大な障害となるのです。

 

1.肝不全の治療

 

▼血漿交換療法

肝機能が不全となれば、タンパク質合成が減少し血液凝固蛋白質が足りなくなってしまいます。そこで健常者の血液の血漿と交感することで、肝不全による症状を緩和するという治療法です。

 

2.腎不全の治療

 

▼持続的血液濾過透析

腎機能が働かなくなることで血液の濾過ができなくなり、血中の尿素濃度などが危険なまでに上昇するようになってしまいます。そこで敗血症の治療に合わせて、持続的に血液を濾過する、人工透析を行なう必要があるのです。

 

 

可能ならば、深刻な多臓器不全が発症する前に、敗血症を治療することが望ましいのですが、敗血症は非常に進行速度の速い疾患であり、人俗な治療対応にも限界があります。

敗血症の治療を行ないながら、機能不全を起こした臓器を確認し、障害を起こした臓器に対して適切な治療を行なうことが必要となるのです。

 

 

敗血症・重症敗血症の症状の違い 新生児や妊婦、高齢者は注意

敗血症という疾患は感染症に分類される疾患です。

感染源になる細菌は様々なものがありますが、体の一部分から感染した細菌が血流に乗って全身に巡り炎症を起こします。

 

敗血症は、全身性炎症反応を伴う重症感染症と言われます。

敗血症で見られる全身性炎症反応症候群はSIRSと呼ばれ、大量の細菌が血液へ放出されて起きる全身性で急性の炎症反応です。

 

これに伴って見られるのが以下のような症状です。

・発熱

・頻脈(脈が正常よりも速い)

・頻呼吸(呼吸が深くなる)

 

上記が症状の典型例で頻脈を生じていても、血圧は正常のままであるようです。

また、発熱の特徴として急に高熱があらわれて、すぐに平熱に戻り、また熱が上がるといった不規則な熱の出方があります。

逆に体温が急激に下がるといった症状が見られることもありますし、荒い呼吸から呼吸困難に陥るケースもあるようです。

 

重症敗血症の場合

重症敗血症とは、少なくとも1つの臓器の不全を伴う敗血症のことです。

この場合は、単純に敗血症という場合とは異なる症状が見られます。

 

単純に敗血症と言う場合と比較して症状を見てみましょう。

 

・錯乱または注意力の低下

・血圧低下

・乏尿

・四肢が冷たくなる

・四肢蒼白

・末梢のチアノーゼ

・皮膚の斑状変化

 

重症敗血症の場合、初期の徴候として錯乱や注意力の低下が見られ、次第に下の症状に移行していくようです。

 

また、上記の症状の他に、障害された臓器が不全になったときの特異的な徴候や症状が見られます。

これらの症状は敗血症性ショックという重症の敗血症で、初期の輸液蘇生処置に対してほとんど反応を示さない敗血症の場合にも同様に見られるものです。

 

健康な体であれば敗血症を起こす可能性が小さいですが、免疫の低い新生児や妊婦、高齢者などは注意が必要になります。

 

(Photo by:  http://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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