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敗血症治療で重要となる血流維持

血液に細菌が入り込んだ敗血症の治療は、血液に抗菌薬を投与して細菌を駆除すれば良いと思うかもしれませんが、実際にはそこまで単純ではありません。

 

血流に乗って全身にまで細菌感染が拡大した敗血症を完治させるには、血液に投与した抗菌薬の効果が全身に波及するようにしなければならず、敗血症によって血圧が低下し血流も滞りがちになってしまった状態では、薬物投与だけでは不十分なのです。

 

血流を回復させ、血圧を維持する支持療法が必要となります。

 

■敗血症治療に必要な支持療法

●敗血症治療に血流維持が必要

血液に細菌が感染してしまった敗血症には、感染源となった血管に直接、抗菌薬を投与することが有効な治療方法です。血管に投与した抗菌薬は、血液中の細菌を駆除するだけでなく、血流の流れに乗って全身にその抗菌作用を及ぼすことが期待できます。

 

しかし、その治療効果も血流が正常に保たれていることが前提なのです。

 

●敗血症による血圧低下や血栓

敗血症の症状として、血管拡張による血圧低下や、血栓の発生によって血流に障害が生じる場合があります。さらに血流障害によって多臓器不全を合併した場合、単に抗菌剤を投与しても十分にその効果が発揮されないことになってしまうのです。

 

抗菌作用を全身に行き渡らせるために、血流を改善する支持療法が必要となります。

 

●血流を改善する支持療法

1.血圧支持

敗血症によって低下した血圧を平均血圧に戻すために、大量の輸液療法や昇圧剤の投与によって血圧を調節する療法です。

 

2.人工呼吸器

血圧を改善するために大量輸液を行なう場合、多臓器不全の合併により肺の機能が低下していると、血液への酸素供給が不足することになるため、人工呼吸器による酸素供給の支持が必要となります。

 

血流と血圧を維持するために輸液を行ない、敗血症の多機能不全による酸素供給不足を人工呼吸で行なうなど、抗菌薬投与だけでなく様々な支持療法を行なわなければ、敗血症を治療することはできないのです。

(Photo by: //www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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