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敗血症の原因となる感染症を予防するには?原因となる事象やリスクなど

敗血症とは血管内部まで細菌が侵入し、全身を巡る血液が細菌に感染してしまうことによって発症する全身性炎症反応症候群です。

血液に感染して敗血症を発症させる細菌自体はそう特別なものではなく、体に当たり前に存在する細菌によって感染症が悪化することで、敗血症に至るケースがほとんどです。

 

●敗血症の始まりは感染症

敗血症は、全身に及ぶ広範囲の細菌感染です。特別な疾患と思われがちですが、普段の些細な感染症から血流を介して、一気に感染が広がることがあります。

 

▼原因となる細菌の増殖

敗血症の原因となる細菌は特別なものだけでなく、誰にでも当たり前に存在する常在菌の場合もあります。普段は無害な常在菌でも、異常に増殖し影響力を高めることで敗血症の原因となります。

 

▼感染症による体力の低下

こうした細菌の増殖、血流への細菌感染が起こるのは、なにより本人の体力の低下による免疫力の衰えが要因なのです。

血液には免疫の要である白血球が豊富に存在しており、免疫力が正常ならばまず血液で細菌の感染が広がることは考えられません。

 

●敗血症の予防

1.感染症を予防

前述のように敗血症の始まりは、きわめて一般的な感染症ですので、その感染症を予防することで敗血症のリスクを回避することが可能です。

手洗いやうがいなど、日常的な対策が有効となるでしょう。

 

2.感染症の早期治療

もし感染症になったとしても、細菌が増殖し、体力と免疫力が低下してしまう前に感染症を完治させ、体内の細菌感染を終息させれば、敗血症になるリスクを減らすことができます。

 

3.迅速な体力と免疫力の回復

病み上がりや、日常的な疲れやストレスによって起こる体力の低下を放置せず、素早く体力回復に努め、免疫力を正常に維持する事が、敗血症だけでなく感染症の最高の予防対策となります。

 

敗血症を予防するためには、その原因となり得る感染症を予防することで、体内の細菌増加を抑制し、免疫力の維持に必要な体力も保つことができるでしょう。

 

カテーテルによる敗血症の危険とは

血管内に細菌が侵入し、血流を通して全身に感染が広がる敗血症は、一般には細菌感染症が重症化することによって発症するものであると思われています。

しかし特殊な例として、治療の一環として行なわれるカテーテルを血管に挿入するという治療法によって、医療事故として敗血症となる危険もあります。

 

■血管内カテーテルのリスク

●血管内カテーテル

血管内部に挿入して、薬剤を投与したり、バルーンなどを膨らませ狭くなった血管を拡張するなど、様々な治療に使われる血管内治療方法です。

 

▼元は血管内部画像診断技術

本来はカテーテルとは、血管内部を画像診断するための技術ですが、その技術を応用して様々な治療を可能としたのが、この血管内カテーテルです。

 

●血管内カテーテルによる細菌感染

治療目的でも画像診断のためでも、外部からカテーテルを血管に挿入することになるため、細菌感染のリスクが出てきてしまいます。

皮膚の常在菌であっても血管内に入り込んでしまえば、瞬く間に全身に広がり敗血症となる危険性がありあます。

 

▼カテーテル挿入による感染

カテーテルを挿入する際に、皮膚の常在菌を血管内に侵入させてしまいます。

 

▼カテーテルによって投与する薬剤などの汚染

血管内カテーテルは、血管内の血栓を溶かすための薬剤などを投与する治療にも用いられますが、この薬剤に細菌が混入し汚染されていると、血液に直接細菌を送り込むことになり、敗血症になってしまう場合があります。

 

血管に直接カテーテルを挿入する血管内カテーテルは、通常ならば守られている血管内部に、細菌を運び込む数少ない機会となってしまいます。

しかし、実際に敗血症になるのは血管内部に細菌が入り込むことだけではありません。血管内部に入り込んだ細菌を押さえ込み、駆除する免疫力が衰えてしまっていることが敗血症になる最大の原因なのです。

 

敗血症による全身性炎症反応症候群とは?

敗血症とは一般的に、血液に細菌が感染することによって発症する、感染症の一種です。血液感染によって引き起されるのは、全身の炎症反応、全身性炎症反応症候群です。

血液の流れは全身に及ぶため、細菌に感染し汚染された血液は体中の至る所に届き、それぞれの場所に細菌をばらまくことになってしまいます。

 

■全身性炎症反応症候群

●細菌感染拡大による全身炎症

敗血症とは、別名全身性炎症反応症候群と呼ばれ、細菌など病原体の感染が全身に広がり、重篤な炎症反応を起こし多臓器不全を引き起します。最後には死に至る可能性のある危険な疾患です。

 

●血液が細菌を運ぶ

全身に細菌の感染が広がる原因は、体内に感染し増殖した細菌が、血管を流れる血液に侵入し、全身に運ばれることあります。

 

●免疫力の低下

血流によって全身に細菌感染が広がるには、広がるだけの細菌の増殖が必要です。

本来、人の身体には細菌の増殖を抑える免疫機能がありますが、疾患や健康状態、放射線治療や治療薬の副作用などによって免疫力が低下すると、細菌の増殖を抑えることができなくなり、敗血症になりやすくなるのです。

 

●原因菌は常在菌

敗血症の原因となる細菌は殆どの場合は、元から体内に存在する常在菌です。人体の免疫機能が正常であれば無害な腸内細菌は、免疫機能が衰えることで過剰に増殖し、有害なまでに増えすぎてしまうことがあります。

 

 

血液に細菌が入り込むこと自体、その人の免疫力が低下し、血液中の白血球の数も少なくなっていることを示します。そのため、血液によって運ばれた細菌に抵抗する免疫機能も十分ではなく、あっという間に感染が拡大し、全身に炎症を引き起すのです。

そのため、敗血症になった場合は血液の細菌は抗菌薬によって迅速に駆除することが必要となります。

 

敗血症を診断する血液検査とは?

敗血症とは血液が細菌感染を起こすことによって発症する血液疾患であり、血液検査によって敗血症を診断することができます。

血液中に感染している細菌を確認する方法や、その細菌が放出する毒素を測定する検査方法、そして細菌感染や毒素に反応して発生する抗体などを調べることで、血中の細菌感染の有無と敗血症であるかを判断することが出来ます。

 

■敗血症を診断する検査方法

1.各種感染症の検査

敗血症となる条件として、細菌による感染症が既に発症している必要があります。

感染症が悪化することで感染した細菌が増殖するだけでなく、患者の免疫力が低下し敗血症のリスクが高まることになるのです。

 

2.エンドトキシンの測定

敗血症となる原因菌によっては、血液に感染した細菌からエンドトキシンという毒素が放出され、様々な症状を引き起します。そのため、血中のエンドトキシンを測定することによって、血液に細菌が感染した敗血症と診断することもできます。

 

3.プロカルシトニン

プロカルシトニンとは細菌の感染に対して甲状腺が分泌するペプチドであり、このプロカルシトニンが存在するかどうかで、全身炎症が細菌感染による敗血症によるものかどうかを鑑別できるのです。

 

敗血症は細菌に感染すれば、時間と共に血流が全身を巡り、細菌感染を拡大させ続ける危険があります。

そのため、治療で重要となるのが迅速な抗菌薬の投与であり、その治療を実行するためにも、速やかな血液検査による敗血症の診断が必要不可欠なのです。

 

免疫力低下で上昇する敗血症リスク

敗血症となるのは感染症が悪化した場合や、血管内部に細菌が侵入してしまう特殊な場合のみと考えがちですが、実際にはそれだけではありません。

人体に当たり前に存在する常在菌が敗血症を引き起すという可能性は常にあり、その可能性を緩和しているのが免疫力なのです。

敗血症とは、人の免疫力が低下することでリスクが高まる疾患と言えます。

 

■免疫力低下のリスクを把握

●免疫力低下により常在菌が活性化

血液に細菌が入り込んでしまう敗血症は、それ自体がその人の免疫力が低下していることを示しているようなものです。

普段常在菌を抑えている免疫力が衰えたからこそ細菌が活性化し、血液にまで感染してしまうこととなります。

 

●免疫力低下を招く要素

敗血症を予防するには、どのような要素が免疫力低下を引き起すかということを、理解しておく必要があります。

1.加齢

人の免疫力のピークは二十代であり、それ以降は年齢を重ねるごとに衰えていきます。

免疫力の低下は、ある意味避けられない老化現象の一種なのです。

 

2.病気

何らかの疾患によって患者の体力が低下したり、免疫機能自体が乱れてしまうことで免疫力が低下し、他の病気にかかりやすい状態となってしまうことが考えられます。

 

3.運動不足

健康な体を保つには、ある程度の運動を行なうことが前提であり、運動不足によって健康を損ない、正常な免疫力も失われてしまうことにもなり得ます。

 

4.飲酒、喫煙

過度の飲酒や喫煙は健康を損ない、体調不良により免疫力低下を招きます。

特に胃腸の機能が低下すると、免疫機能に深刻な影響をあたえます。考えられるのです。

 

5.ストレス

免疫とストレスは非常に密接に関わっており、適度なストレスは免疫力を高めることもありますが、過剰なストレスは免疫力を損なうことになります。

 

6.生活習慣の乱れ

毎日の生活リズムを崩す事で免疫を司る自律神経が乱れ、免疫が十分に働かなくなってしまいます。

 

全身に炎症を及ぼし、命の危険も伴う敗血症のリスクを回避するためにも、免疫力維持に努めることが大切です。

 

細菌性感染症によって引き起される敗血症

■人の身体は細菌に感染することで様々な症状を引き起す感染症を起こします。

その感染症は、原因菌の種類によって症状が様々であり、影響される身体の部位などもそれぞれ異なるものです。

 

しかし、細菌性感染症を放置しておくことで行き着く先は決まっています。

それが敗血症です。

細菌性感染症で最初は一部だけだった炎症などが、進行していくと全身にまで広がることになります。

この全身性炎症反応症候群が敗血症と呼ばれる感染症状の末期症状となります。

 

■敗血症の症状

●全身の炎症

細菌による炎症が全身に回り、悪寒や倦怠感、鈍痛、認識力の低下などを引き起します。

 

●多臓器不全

血栓が生じ、臓器に十分な栄養と酸素が届かなくなり、臓器が機能不全を起こすことになります。

 

●ショック症状

原因となった菌の種類によっては、異常増殖した細菌が産出した毒素によりショック症状を起こすこともあります。

 

●浮腫

血管内皮細胞に障害が生じ、脳や肺、四肢などに浮腫ができます。

 

■細菌性感染症と聞くと、何か普段流行しないような特殊な細菌が発生しないと危険がないと思われるかもしれませんがそうではありません。

 

常在菌と呼ばれる、人の身体に常に存在する細菌も状況によってはこの細菌性感染症を引き起し、敗血症に至る可能性があるのです。

 

普段は無害でも、人体の免疫力が低下してしまえば常在菌でも危険な感染症を引き起します。

 

 

そして常在菌は人の身体から無くなることがなく、免疫力が元に戻るか、抗生物質などで無理矢理感染症を押さえ込まなければ、結果敗血症になってしまうこともあるのです。

(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/1615)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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