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骨折などの神経の外傷によって起こる「CRPS」って何? 慢性疼痛の原因となる様々な要因と治療法など

まずはじめに、「痛み」つまり疼痛について簡単にご紹介します。疼痛とは大きく2つに分けられます。1つは急な怪我や病気などが原因となっているものの、それらの原因が無くなってしまうのと同時に短期間で痛みがなくなる「急性疼痛」。

そしてもう一つは、痛みの原因となるものを治療したのにもかかわらず、痛みが3ヶ月以上という長期間にわたって続くものが「慢性疼痛(慢性痛)」とされています。

 

その慢性痛(慢性疼痛)の中でも、特に痛みのきっかけとなった原因とは不釣り合いなほどの激痛が慢性的に続いているという場合は、CRPSが考えられます。

では、このCRPSとは一体何なのでしょうか?こちらで簡単にまとめてみました。

 

◆CRPSとは

・定義

CRPSとは、「Complex Religional Pan Syndrome」の略で、日本では複合性局所疼痛症候群という病名です。

また、CRPSはRSD(Reflex Sympathetic Dystorophy:反射性交感神経性ジストロフィー)およびカウザルギーと呼ばれていた疾患の総称でもあります。他にも肩手症候群、ズデック骨萎縮など様々な名称で呼ばれることもあります。腕や足、手、脚に症状が生じることが多い慢性的な激しい痛みです。

 

・原因

CPRSは、骨折や打撲などの手足の外傷(これ以外にも軽度なものであったとしても十分に発症する)、そして手術や脳疾患等による神経の損傷によって発症することがあります。

これらの原因とは不釣り合いな激痛を伴います。また、原因が明らかでない場合もあります。

 

・症状

主な症状としては、原因とは不釣り合いなほどに激しい灼熱痛が挙げられます。他にも

(1)原因から予想される程度を超える激痛

(2)着衣やかすかな風などの食感が痛みとして認識される(アロディニア)

(3)色の変化、光沢が現れる、乾燥またはうろこ状になるなどの皮膚の変化

(4)浮腫

(5)手や足の機能低下

と言った症状がみられることがあります。しかし、これらの症状が全て生じるというわけではありません。

 

CRPSになってしまうと、治療は困難を極めます。ですから、原因となる急性疼痛が慢性痛ひいてはCRPSに変化しないよう、初期段階からきちんとした治療を受けるようにして下さいね。

 

トリガーポイントが慢性痛(慢性疼痛)の原因?痛みの閾値を下げる様々な要因

◆トリガーポイントが慢性痛の原因?

慢性痛のほとんどの始まりは、筋・筋膜性疼痛症候群(筋肉と筋肉の膜の痛み)とされています。

つまり、痛みを感じる神経末端からの刺激です。それにストレスなどの要因が加わります。その場合、痛みの発信地にトリガーポイントと呼ばれる部分が関わってきます。

そのトリガーポイントとは何なのでしょうか? 

 

◆トリガーポイントって何?

筋肉の中に「筋硬結」ができると、その箇所を押すと痛みを感じるようになります。こうした筋肉の部位、ゾーンは「圧痛点」呼ばれています。この痛い部分を押すことによって、痛みが他の部位に拡大することがあります。

これを「トリガーポイント」(痛みの引き金)といいます。

また、他の部位に広がる痛みを「関連痛」といいます。痛みのほとんどはこの関連痛といえます。

 

さらに痛みの原因がわからない痛みは、筋肉の緊張による筋肉性疼痛(けいれん、ひっぱり、こわばり等)といえます。

これは筋肉の微小損傷が原因となり発症し、血液不足→酸素不足→痛み信号発生→脳に伝播というサイクルが形成されてしまうからです。

また、慢性痛になってしまうとこれに加えて、痛みのストレスにより鬱状態となり、痛み閾値(痛みを感じるレベル)の低下が生じ、痛みの悪循環に陥ってしまいます。(※慢性痛には筋肉のこわばりがあります。

ですから、このこわばりを伸ばす際に痛みを強く感じます。)

 

◆痛みの閾値を下げる様々な要因

痛みの閾値を下げるということは、つまり、痛みを感じやすくなるということです。これらの要因としては、神経トラブルや不眠、疲労などの自律神経失調状態、また不安や恐怖、怒りや悲しみ、そして孤独などの心理的要因が挙げられます。

 

また、逆に痛みの閾値を上げる要因、つまり痛みを和らげる要因も同時に存在します。人とのふれあい、気分の高揚、きばらしや快眠、やすらぎ等上記とは真逆のことが挙げられます。

 

最近の研究から、ストレスは免疫機能と密接に関連しているとされています。

よって、痛みというストレスにより免疫機能を押さえつけられ、ひいては癌の発症率を高めてしまう恐れがあるという指摘がされています。

ですから、体にとって不要な痛みは出来る限り取り除いてあげるようにしましょう。

 

梅雨時の神経痛の原因は低気圧だった?「天気痛」について

「天気痛」って何?

◆低気圧を三半規管が感知して痛み物質を放出させる?

天気によって神経や関節などが痛む病気を「天気痛」と言うそうです。よく神経痛やリウマチを患っている方などは雨や低気圧の前に痛みが増すということを聞きますが、これには非常に科学的な根拠があるという事なのです。

 

欧米の研究では「天気と痛みの相関」についてというテーマで統計解析が行われていて、このデータによると、痛みを引き起こす要因は「気圧、湿度、温度の変化、降雨、雷、風」にあるということが分かりました。

 

この中でも特に体の痛みに影響があると言われるのが低気圧です。

 

低気圧が接近すると、

内耳の中の三半規管が気圧の変化を感知

  ↓

交感神経が刺激神経伝達物質であるノルアドレナリンが放出

  ↓

痛みを感じる痛覚神経を興奮

ということだそうです。

 

◆低気圧による「細胞の膨張化」が痛みを引き起こさせる!

さらに、低気圧によって起こる痛みの原因のもうひとつが「細胞の膨張化による神経の圧迫」です。我々の体には、常に大気からの気圧が掛かっていますが、これにて対抗するように、身体の内側からも同じだけの圧力が掛かっています。

 

標準的な大気圧は「1013hPa=1気圧」ですが、晴天の高気圧時はこれより高い値に、雨天の低気圧時はこれより低い値になります。仮に標準大気圧の1気圧の圧力が体に掛かると、それに対応して1の圧力で細胞は外からの圧力を押し返すように形状を保っています。

 

しかし低気圧の接近で外側からの気圧が急に低下すると、内側からの対抗圧力が対応しきれず、内外の気圧差が生じて体の細胞が膨張を始めるのだと言います。その結果、膨らんだ細胞に神経が圧迫され、神経痛などが起こります。

 

では、この痛みの対処法としてはどのようなものがあるでしょうか?

 

◆天気痛の対処法とは?

低気圧を内耳が感知するとノルアドレナリンが放出されるとお話しましたが、そこからさらにヒスタミンという痛みを引き起こす物質が分泌されます。

 

痛みの対策としては、このヒスタミン除去すれば良いわけですが、これは血中に産生されるため、運動などによって血流を良くして排出させる方法が最も適しています。

 

<具体的な運動法>

1)自転車やウォーキングなどの全身を使った有酸素運動…約20分程度行う。

2)痛みを感じる部位の周りの筋肉をストレッチする…約30秒ほど伸ばす。

3)入浴によって血流を良くする…約20分程度行う。

 

気候による神経や関節への痛みは、周囲からは理解しづらく、その辛さは患ったことのある人にしか分からないものであると思います。しかしその痛みにもはっきり明確な原因があると知ると、客観的に理解が出来少し気持ちが楽になるのではないでしょうか?

 

まだもう少し長引きそうな梅雨の時期を、上記のような例によって少し工夫することにで乗り切っていきましょう!

 

慢性的な腰痛「椎間板性腰痛」の治療法

慢性的な腰痛「椎間板性腰痛」の治療法

2005年に大阪大学の付属病院にて、慢性的な腰痛のひとつである「椎間板性腰痛」の治療に、「椎間板内高周波熱凝固法(IDET)」という新たな治療法が導入されたとのことですが、今回はこの治療法についてご説明したいと思います。

 

椎間板の痛みの原因とは?

椎間板は、その構造として餡とまんじゅうの皮に例えられることが多いですが、皮の部分を線維輪(せんいりん)、餡の部分を髄核(ずいかく)と呼び、2層の構造をしています。その役割は、背骨の1つ1つに挟まれ、クッションのような役割を果たしているといえます。

同大学教授は、「椎間板性腰痛の原因は、髄核(餡の部分)から水分が抜けて椎間板が弾力を失い不安定になるだけでなく、線維輪に亀裂ができることによって周囲から神経線維が入り込むため」と話しています。

 

具体的な治療方とは?

椎間板性腰痛の程度がひどいときは、従来の治療法では痛みの部分の腰椎(脊椎の腰の辺りをボルトで固定するなどの手術が行われていたようだが、やはり体への負担が大きく、また固定した部分の上下に負担がかかり、新たな腰痛の原因となったそうです。

新たな治療法のIDETは、10代~50代の幅広い年齢層の実験を行い、その結果約7割の人に効果が見られたといいます。

 

<IDETの具体的手順>

1)まず、患者に局所麻酔をして、レントゲンを見ながら患部の脊椎版に刺します。

2)針を通して、針金状のカテーテルを損傷した線維輪の内側に沿って挿入します。

3)カテーテルに高周波電流を流して、線維輪を加熱します。

4)12分かけて、温度を60度から90度に上げ、そのままで4分間保って治療は終わります。

※治療後、椎間板は加熱されたことによって、一時的に痛みが増す場合があるようですが、2~4週間ほどで痛みが和らいでくるとの事でした。

 

最後に

大阪大学の教授は、「局所麻酔で短時間で治療でき、副作用の報告もほとんどない。保険適用になれば、慢性の腰痛で悩んでる人には治療の選択肢の一つになるだろう」と話しているそうです。

 

ひとつ心配があるとすれば、加熱による副作用の件だったのですが、ほとんどその様なものはないということで、安心して治療を受けることができそうだと感じました。

 

慢性痛(慢性疼痛)におけるペイン治療 レベル3の先進的な疼痛治療法

こちらでは、慢性痛(慢性疼痛)が最終段階まで悪化してしまった場合の治療法についてご紹介します。

慢性痛(慢性疼痛)の治療は、各患者さんの訴える痛みのレベルや症状に応じて、ペインクリニック専門医によって施されます。

 

慢性痛(慢性疼痛)治療は、3つのレベルからなります。ですから、レベル1・レベル2・レベル3と分類し、それぞれの治療法を簡単にご紹介します。こちらでは最終段階のレベル3について記載しております。

 

◆レベル3の疼痛治療

・外科的手術

疾患や損傷による身体の欠損の修復や修正を行うために、手術が行われる場合があります。また、神経からの痛みの信号の伝達を遮断するための神経外科手術も行われる場合があります。これらの外科手術は非侵襲性の治療に比べるとリスクが高まります。

 

・脊髄刺激

脊髄刺激は、身体(幹部)や手足(四肢)に生じている特定の慢性神経因性疼痛を治療するために行われます。脊髄刺激には、低レベルの電気インパルスが使用されており、それによって脳から届いた痛みの信号との干渉を起こしたり阻害されます。この療法によって、患部領域の痛みの度合いが、比較的快適になります。

 

・植込み型薬剤注入ポンプ

植込み型薬剤注入ポンプ(疼痛対策ポンプ、髄腔内薬剤ポンプともいいます)は、侵害受容性疼痛やがん性疼痛などといった特定の疼痛に対しては、適切な治療法となることがあります。この手法を使用すると、経口剤や貼付剤を使用した場合と比べて、オピオイドなどの強力な痛み止めの用量がかなり抑制されますから、身体にとっては良くない副作用が生じる可能性が軽減されます。

 

・神経遮断

神経遮断は、慢性疼痛の原因となっている神経とその周囲の組織を破壊してしまうことで、脳に向かっている神経経路を永久的に遮断してしまう手術になります。その中でも、神経遮断法には、罹患領域以外にも好ましくない運動障害や知覚障害をもたらすおそれがあります。さらに、痛みが別の神経経路内に再発する可能性もありますから、神経遮断の成功が一時的なものでしかない場合があります。

 

このようにレベル3の疼痛治療は、どれも先進的な治療法になります。またハイリスクなものが多いので、しっかりと主治医と相談して治療に踏み切って下さい。

(イラスト by: [http://www.irasutoya.com/2013/12/blog-post_6264.html])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-10掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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