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高齢者に見られるさまざまな身体の変化!高齢者が気をつけるべきサルコペニアとは?原因や治療法は?

夜明け前に目覚める…年を取ると眠れなくなるのはなぜでしょうか?

高齢になると一般的に睡眠時間が少なくなると言われています。加齢と睡眠の関係を見ていきましょう。

 

睡眠時間が減るのは正常な老化

研究によって、健康な成人であれば年と共に徐々に睡眠時間が減るということがわかりました。

 

イギリスで行われた加齢と睡眠時間に関する研究では、いずれも健康な成人のうち、20歳から30歳を若者、40歳から55歳を中年、66歳から83歳を高齢者としました。

 

その睡眠時間を調べたところ、若者に比べて高齢者は43分短い平均睡眠時間となりました。また、中年は若者に比べて23分短い平均睡眠時間でした。

 

上記のように、加齢に伴って段階的に睡眠時間も短くなるということが、この研究でわかりました。

 

睡眠時間が減って大丈夫なの?

若者よりも平均で40分、場合によっては1時間以上、高齢者の方が睡眠時間が少ないということが分かりました。

 

上記の研究を行った教授によると、高齢者が若者よりも1時間程度睡眠時間が少なくても問題はない、としています。というのも、若いころと違って、昼間に心理的な負担、体力的な負担が少なくなることから、必要な睡眠も少なくなると考えられるためと言われています。

 

高齢者の不眠

高齢になるにつれて睡眠時間が短くなることは、大きな問題はないことが多いです。ですが、それはあくまでも昼に眠気を感じない、日常生活を妨害する問題が起きていないときに限ってです。

 

夜に眠れず昼にひどい眠気がする、夜に眠れないせいで日常生活に問題が起きているのであれば、医療機関の受診が適切です。

 

 

すぐに確認してみたくなる「歩幅の広さ」あなたは狭い?広い?それでわかる認知症リスク

認知症になる人とそうでない人の違いは何でしょうか?認知症になるリスクを高める要因はストレス、睡眠障害、運動不足…色々ありますが、その一つとして「歩幅」というのがあります。 

 

歩幅の意識で予防できる認知症

認知症のリスクを上げる要因は色々とあり、その分だけ考えられる予防策は色々とあります。その一つが「歩幅」というのを知っていましたか?

 

そもそも、あなたの歩幅は広いでしょうか?狭いでしょうか?それとも普通でしょうか?まずはこれを知ることから始めなければいけません。 

 

歩幅と認知症の関係

歩幅と認知症の関係は、東京都健康長寿医療センター研究所が報告しています。

 

研究では、群馬県と新潟県に住む70歳以上の人を対象にして調べています。介護が必要な人や認知症が疑われた人を除いた666人を選出し追跡調査しています。

 

その結果として、「認知機能」と「歩幅の狭さ」が強く関係していることが明らかになりました。 

 

狭い歩幅は認知機能低下のサイン?

研究では普通に歩いたとき、男性の場合は61.9cm以下が狭い、70.6cm以上が広い、その間が普通としています。

 

同様に女性の場合は58.2cm以下が狭い、65.1cm以上が広い、その間が普通としています。

 

この3群で比較してみた結果、

 

歩幅が「広い」人に比べて「狭い」人は、認知機能が低下するリスクが3.4倍も高い 

 

女性に限ると5.8倍

 

「速さ」の要素を追加すると、男性の場合差が4.4倍になった

 

という結果が得られました。

 

歩くことと脳は深い関係を持っているようです。 

 

歩幅が狭い場合、足を前に出そうとするシグナルが脳と足の間でうまく伝わっていないと考えられています。そのため脳の何かの異常が、歩幅という形で出ている可能性が指摘されています。逆に意識して歩幅を広くすれば、認知機能改善への刺激になるとも考えられています。

 

 

高齢者の味覚障害は亜鉛不足かも…?

高齢者の味覚障害には、いくつかの大きな原因があります。主な原因のうち、亜鉛に関係する原因について説明します。

 

亜鉛不足

舌の粘膜、味を感じる味蕾細胞は、約1ヶ月サイクルで生まれ変わります。この時に、亜鉛が必要です。

亜鉛が不足すると味蕾細胞の数が減少したり、機能が低下するため、味覚障害が起こります。

亜鉛はタンパク質の合成に関わるため、味覚障害のほかにも肌荒れ、髪のパサつき、疲れやすい、すぐに風邪をひく…といった症状もみられます。

 

亜鉛不足になる理由

食生活の偏りが、亜鉛不足に直結します。加齢によって消化吸収能力も低下しているため、摂取した亜鉛を十分に吸収できていない可能性もあります。

一般的な日本食では、亜鉛が不足しがちになるため、意識して亜鉛を摂る必要があります。

糖尿病・高血圧症・解熱鎮痛剤・睡眠薬・精神安定剤・抗生物質を常用している高齢者は、薬の副作用で亜鉛の吸収が阻害されているかもしれません。

加工食品に含まれる食品添加物の中には、亜鉛の吸収を妨げるものもあります。

 

対処法

味覚障害の多くは、亜鉛不足が一因といわれます。亜鉛を内服する治療が有効です。味覚障害の治療は早ければ早いほど良く、味覚障害の症状が現れてから半年以内の治療が望ましいでしょう。

治療と並行して、亜鉛を十分に補給できる食事を心がけてください。

 

味覚障害には、亜鉛不足以外の原因があるかもしれません。病気の有無を調べる意味でも、早目の受診をお勧めします。

 

 

全部で原因は4種類!原因別サルコペニア治療法について

筋量や筋力の低下が認められて、サルコぺニアであると診断された場合、サルコぺニアの原因をはっきりとさせてから治療に入る必要があります。サルコぺニアには大きく分けて4つの原因が考えられ、それぞれに適した治療が必要になるのです。

 

・一次性サルコぺニア:加齢によるサルコぺニア

サルコぺニアの原因が加齢であると考えられる場合、加齢によって筋量が減少しているのですから、適切に筋力トレーニングをすることによって、必要な筋肉を増やしてあげることが最も有効です。

 

・二次性サルコぺニア:活動に関するサルコぺニア

活動に関するサルコぺニアとは寝たきりや生活習慣などによって起こるものですので、まずはそれを改善することから始めます。不要な安静や、禁食をやめ、できるだけ離床したり、経口摂取を行うことが大切です。出不精であれば外に出るようにしたり、なるべく体の筋肉を使うようにします。

 

・二次性サルコぺニア:栄養に関するサルコぺニア

栄養に関するサルコぺニアとは低栄養や吸収不良、カロリーやたんぱく質不足によって起こるものです。この場合、正しい栄養管理をすることが必要です。栄養が足りない場合には筋肉量が少ないからと言って筋肉トレーニングだけしても、筋肉量は低下する可能性の方が高いようです。

 

・二次性サルコぺニア:疾患に関するサルコぺニア

疾患に関すると言うのは特定の疾患により引き起こされるサルコぺニアで、どんな疾患が原因であったとしても、まずはその疾患の治療をすることが必要です。同時に適切な栄養管理と適切な身体活動を行います。疾患の種類や程度によっては筋力トレーニングはあえて行わないと言う場合もあります。

 

それぞれの原因を正しく診断しておかなければ、治療が逆の効果を生むこともありますので、最初の段階で適切に原因を特定することはとても重要です。

 

サルコぺニア診断における筋肉量の測定法

主に加齢によって引き起こされる筋量の低下を指す、サルコぺニアは、診断方法や診断基準がまだ確立されておらず、調べてもらう医療機関によって結果が変わるということもあります。

 

筋量の低下の有無

サルコぺニアの診断基準が定まっていないと言っても、サルコぺニアと診断されるのに必要になるのが、筋量の低下が認められることです。筋量の低下は筋力の低下とは異なり、筋肉の実質的な量が低下していることが必要になります。ではその筋量の低下はどのようにして測定するのでしょうか。

 

・DXA法

これは骨密度の計測においても用いられる方法で、二種類の強さのX線を生体に照射し、それぞれのX線の減衰率から体の組織の組成量を、骨塩量、脂肪量、除脂肪量の三種類に分けて測定すると言う方法です。これによって患者の筋量を測定します。

 

・BIA法

これは生体電気インピーダンス法と言い、市販の体脂肪計と同じ原理で体の構成を測定する方法です。生体に微弱な交流電気を流し、組織の電気抵抗を計測します。脂肪、筋肉、骨などはそれぞれ電気抵抗が異なりますので、これを計測して体の組成を測定するのです。しかしこの方法は体液量や骨量、合併する疾患の影響を受けやすい方法で、心不全や感染症、脱水などの全身疾患のある場合には正確性が劣ります。

 

CTやMRIでの断面画像での計測

大腿部などの特定の部位のCTやMRIによって筋量を計測し、筋量を求める方法です。大腿部の筋量から全身の筋量を求める方法で、その計算方法は複雑で、検査にかかる費用も高額になりますが、比較的正確性が保障される方法です。

 

四肢周囲径

これは最も簡単な方法で、計測できるメジャーがあれば測定できる簡単な方法です。上下肢の特定の部位の周囲径を計測するだけの方法なのですが、推定の筋量が出るだけであって正確性は劣ります。

 

どの様な方法が用いられるかは医師や医療機関によって異なります。

 

高齢者が気をつけるべきサルコペニアってなに?わかりやすく紹介!

メタボリックシンドロームといった言葉は比較的よく知られた言葉になり、メタボ=肥満というイメージが定着していると思います。これに対して高齢者で問題となるサルコぺニアと言う言葉は、まだしっかりと知らないと言う人も多くいるのではないでしょうか。

 

高齢者が気をつけるべきサルコぺニア

サルコぺニアはサルコぺニア肥満としばしばいわれることがありますが、メタボのように腹囲が大きくいわゆる太っていると形容されるようなイメージを持つのは少し違います。サルコぺニアは隠れ肥満とも言われることがあり、見た目では肥満だと分からないし、本人もそんな自覚はないということは多くあるようです。

 

ではサルコぺニアとは何なのでしょうか。サルコぺニアとは国際的には以下のように定義されているものです。

 

身体的な障害や生活の質の低下、および死などの有害な転帰のリスクを伴うものであり、進行性および全身性の骨格筋肉量および骨格筋肉力の低下を特徴とする症候群である

 

サルコぺニアを語る上で最も重要なのが「骨格筋肉量および骨格筋肉力の低下」と言う部分です。この部分が必須であり、これによって起こる全般的なトラブルを指します。

 

サルコぺニアという概念は比較的新しく提唱された概念ですので、輪郭がはっきりしていない部分もあります。そのため以下のように狭義のサルコぺニアの定義と広義のサルコぺニアの定義があります。

 

<狭義のサルコぺニアの定義>

サルコぺニアは狭い定義としては加齢に伴う筋肉量の低下を指します。筋肉量は30歳頃がピークになって下降していきますので、そうした老年症候群のひとつとして定義されます。

 

<広義のサルコぺニアの定義>

広い定義のサルコぺニアは全ての原因による筋肉量と筋量の低下を意味します。

 

症候群と表現されるだけあって、原因とそれによる結果などの輪郭ははっきりしていません。しかし高齢者は無視することのできないものであると言えるでしょう。

 

(Photo by http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-15掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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