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札幌、三重でも『タミフル』の効かない新型インフルエンザ株が検出!

 

『タミフル』に耐性のある、新型インフルエンザとは?

 

昨年末(2013年)に札幌市内の医療機関にて受診したインフルエンザ患者6人から、『タミフル』や『ラピアクタ』などの抗ウイルス薬に耐性を持っているインフルエンザウイルスが検出されたとの報道がありました。このウイルスは、過去2009年~2010年にかけて新型インフルエンザとして世界で爆発的に流行したA(H1N1)pdm09』の変異型ウイルスとされており、この期間中に起きた国内感染による死亡者数は203人にものぼるなど、被害が拡大しました。

 

今回の新型ウイルスも既に札幌市内で拡大しているとの報告があり、三重でも札幌からの持ち帰りと思われる感染者が確認されています。今後他府県でも出てくる可能性があるので注意が必要です。

以下では、『タミフル』の代わりに使用される抗ウイルス薬の『リレンザ』についてご説明したいと思います。

 

『リレンザ』とはどのような薬か?

 

インフルエンザ治療薬としてはこれまで『タミフル』が主流であり、その国内処方量を『リレンザ』と比較してみると約1000万人(タミフル)対2万人(リレンザ)と約80倍の差があり(2004~2005年)、この原因にはリレンザの『使いにくさ』にあるとされています。タミフルは錠剤ですが、リレンザは吸入薬であり、小児や高齢者にとっては十分な吸引が難しく、効果が発揮できない可能性があるというのが欠点です。このことから4歳以下では主にタミフルが用いられています(H1N1型患者すべてに、タミフルが効かないと決まったわけではないとされる)。

 

<タミフルとリレンザの比較>
◆作用機序
ウイルス増殖に必要な酵素である『ノイラミニダーゼ』の活性部位に結合し酵素活性を阻害することによる。
◆効果発現時間
【タミフル⇒】4時間【リレンザ⇒】即効性吸入直後十数秒で効果)


◆気道局所濃度
【タミフル⇒】リレンザと比較し低い【リレンザ⇒】非常に高い(10μmol/L)


◆注意すべき副作用
【タミフル⇒】悪心、嘔吐、下痢等の消化器症状(カプセル剤で約5%、ドライシロップで約22%。※胃腸障害を合併している患者には、タミフルではなくリレンザの使用が適切。)

 

【リレンザ⇒】気管支攣縮、呼吸困難(※粉末吸入であるため、慢性呼吸器疾患のある患者への投与は注意必要。 )

 

<インフルエンザにかからないためには?>

最大の予防法としては、やはり流行前に『インフルエンザワクチンの接種』を受けることです。ワクチンの接種で、感染しにくくなり、またかかったとしても軽い症状ですむことが実証されています。

 

インフルエンザと風邪の違いとは?

 

インフルエンザと風邪の違いとはどのようなものでしょうか?主な特徴を以下にまとめました。

近年では以下の特徴に加え、熱が低くても全身症状がある場合はインフルエンザの可能性があるともされ、注意が必要です。

 

<風邪とインフルエンザの特徴>
◆インフルエンザ
【発熱】 高い(38℃以上)
【主な症状】 かぜの症状に加え、発熱、関節痛、筋肉痛、倦怠感など
【発症速度】 急激
【合併症】 気管支炎、肺炎など
【発生状況】 流行性

 

◆風邪
【発熱】無いかもしくは微熱
【主な症状】のどの痛み、咳、鼻水など
【発症速度ゆっくり
【合併症】ほとんどない
【発生状況】散発性

 

日常生活における予防法とは?

 

薬による予防以外にも、日常生活の工夫で感染を予防することも重要です。

 

◇人ごみを避け、外出時にはマスクを着用する
◇帰宅時には「手洗い」「うがい」をする
◇栄養と休養を十分に摂る
◇室内では加湿と換気を良くする

 

<近年推奨されるうがい・手洗いの方法とは?>


うがい・手洗いも過度に行いすぎると逆に免疫力が低下すると言われています。下記のような軽い洗浄を勧めている医師も多く存在します。

 

◆手洗い
【従来法の問題点】

過度な洗浄によって、常在菌の作った脂肪酸の膜がはがれ、皮膚細胞間からウイルス感染しやすくなる(ライオンヘルスケア情報担当者)
手についたウイルスはぬるま湯10秒洗えばほとんど除去可能。(1日2、3回程度)

 

◆うがい
【従来法の問題点】

うがい薬の中には強い殺菌性と粘膜刺激によって、かえって感染しやすくなる場合がある。
緑茶などに含まれる『カテキン』を利用し、殺菌を行う。(喉の炎症を抑える効果もある。)

 

最後に

まとめとしては、確実に予防するためには予防接種、また個人で行える対策には適度な手洗いとうがいの徹底が必要です。万が一かかってしまった場合は、リレンザとイナビルは効果があるということですので治療は主にそちらを用います。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9-%E8%83%9A-%E8%A1%80%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88-174051/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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