カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 健康診断・健康管理 >
  3. 健康食品・飲料 >
  4. 成分別 >
  5. 話題の『ルテイン』ってホントに目の疾患予防に役立つ?

健康診断・健康管理

話題の『ルテイン』ってホントに目の疾患予防に役立つ?


『ルテイン』摂取は、眼の疾患予防に繋がる?
 
カロテノイドの一種である『ルテイン』は、ケールやホウレン草などに含まれる成分ですが、白内障をはじめ、緑内障、黄班変性症、飛蚊症など様々な眼の疾患に対して有効であるとされてきましたが、いくつか報告される臨床試験の結果では、有効であるというものと、何ら影響が認められなかったと言う報告の2つの論が存在していました。しかし、近年米国立衛生研究所の研究グループはこの問題に対し、ある結論を出しています。

以下では、ルテインに関する詳細と実験報告の内容について見て行きたいと思います。

 

眼の老化はなぜ起こる?

 

眼は、『カメラのような構造』と言われるように、虹彩はカメラの絞り、水晶体はレンズ、網膜(黄斑)はフィルムに相当するような機能を持っています。ものを見るときには、瞳孔から目に入った光が虹彩で調節され、ピントを調節する水晶体で屈折し、透明なゲル状の硝子体を通過して、網膜の黄斑に焦点を結びます。この光が視神経を通じて信号として脳に伝達され、像として認識されます。

レンズの水晶体には、紫外線などを吸収して、網膜を守る作用がありますが、網膜にも多少は紫外線が届いてしまいます。こうした光のストレスが長年、積み重なると、細胞が酸化変性すること=老化に繋がります。例としては、

 

◆水晶体が白くにごる=白内障
◆水晶体が硬化=老眼
◆網膜の黄班部の変性=黄班変性症
◆硝子体の減少、剥離=飛蚊症

 

このような症状を引き起こします。

 

これら酸化変性(活性酸素による変性)を防ぐものに、『ルテインやビタミンC』などの抗酸化物質が注目されていました。


『ルテイン』とは?

 

ルテインは、数百種類あると言われるカロテノイドのうちの一つで(脂溶性で水に不溶)、主にホウレンソウやケールなどの緑葉野菜、卵黄、動物脂肪、などに含まれています(健康食品の多くは、マリーゴールド由来)。生体内では不飽和二重結合(ポリエン鎖)の発色団により酸化防止剤として作用し、青色光を吸収する性質があるとされています。生体内での分布場所は、【水晶体、毛様体、黄班部、虹彩など】眼球内全体に広く分布しています

 

<推奨される摂取量>
目の健康のための目安は1日3~6mgとされています。2004年にFAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)合同食品添加物専門家委員会(JECFA)において、添加物としての再評価がなされ、ルテインとゼアキサンチンの合計の許容摂取量は2mg/体重kgとされました。

 

<安全性などその他の事項>
◇ルテイン摂取はビタミンA過剰症に繋がらない
ルテインはカロテノイドの一種であることから、化学構造がビタミンAを2つ繋げたような形をしており、ビタミンA過剰症が心配されますが、変換されることはないので安全です。

 

◇βカロテンと同時摂取しない方が良い
ルテインをβカロテンと同時服用すると、互いの生体利用性が低下することが報告されています。

 

<報告されている有効性>
◆酸化防止剤として作用し、青色光を吸収する性質

◆結腸癌リスクの低減
食事由来のルテインを大量に摂取した場合、結腸癌の発生の危険が減ったとの疫学調査がある(サプリメントの場合は不明)。


眼の疾患に対する有効性は?

 

上記のように、米国立衛生研究所の研究グループがルテインサプリメントの継続摂取で眼の疾患の発症予防や進行抑制効果があるのかを試験したところ、効果が見られなかったとする報告が行われました。

 

<試験内容>
米国立衛生研究所のEmily Y. Chew氏らによる同時進行試験

4グループA:ルテイン+ゼアキサンチン投与群B:DHA+EPA投与群C:両方併用する群D:ビタミンC、E、+βカロテン+亜鉛投与群の追跡試験)が行われた。

 

◆AREDS(年齢に関連する眼病研究)試験

5年間に及ぶ4グループの投与試験が行われたところ、進行加齢黄斑変性の発症を25%抑制できたのは、【ビタミンCとE、βカロテン、亜鉛投与群】であると報告された。


それ以外では有意な差はなかった。

 

最後に

 

上記の試験では、加えてDHAやEPAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を摂取した群においても、差が見られなかったとされています。ルテインは現在のところ、ブルーライトを吸収し酸化防止効果があるが、眼の疾患を予防するほどの効果はないという見解であり、ビタミンC・Eなどの抗酸化物質の方が効果的であると言えそうです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E7%9B%AE-%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%81%92-%E9%A1%94-%E5%A5%B3%E6%80%A7-211610/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

成分別に関する記事

カロリー0はほんとに安心?!危険もある身近なアスパルテームとは?

アスパルテームという言葉を聞いたことはありますか?   身近なお菓子などに入っ...

なぜ妊娠中は「葉酸」が特に必要といわれるの?

「葉酸」は人重要な栄養素で、一般的に妊娠中にはとても大切なものと言われています...


タウリン入りの栄養ドリンクのとりすぎは肝臓に負担をかける?!

  近年、健康志向や仕事・学業のもうひと頑張りのために、栄養ドリンクを飲むとい...

「カフェインレス・ノンカフェイン」で得られるメリットと知っておきたい安全な抽出法

近年、欧米のコーヒーチェーン店ではスタンダードになっている「デカフェ(カフェイ...

カラダノートひろば

成分別の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る