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敗血症での検査・治療方法ってどんなことをするの?

 

 

敗血症は、細菌によって生じた全身性炎症反応症候群を指します。細菌感染が全身に及んだ状態のことをいい、非常に重篤な状態で、無治療では敗血症性ショック、播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全などにより死に至る病気でもあります。もともと体力低下や免疫力の低下によるものが多いため、治療をしても効果が現れにくいことが多いです。

また、細菌が傷口などから血中に侵入しただけの状態は菌血症と呼ばれ、敗血症とは区別されます。敗血症の定義は、血液中から細菌が検出されることではなく、全身炎症反応症候群(SIRS)つまり高サイトカイン血症の状態を指します。

 

こんな敗血症ですが、検査や治療方法はどのように行われるのでしょうか?こちらで簡単にまとめてみましたので参考になさって下さいね。

 

◆敗血症の検査方法

敗血症の検査では、各種感染症検査の他にもエンドトキシンやプロカルシトニンの測定が行われます。加えてショックの確認のために収縮期血圧や乳酸値なども確認します。また、SIRSの診断の際には下記項目の測定も必要となります。

・38度以上ないし36度以下の体温の変動

・脈拍数の増加90回/分以上

・呼吸数の増加(20回/分以上)

・白血球数12,000/μl以上、ないし4,000/μl以下

 

◆敗血症の治療方法

急激に腎不全・呼吸不全・心不全などを合併する恐れがありますから、ICUなどでの全身の集中管理が必要になります。また、治療法としては症状の程度に合わせて様々なものがあります。

 

・抗生剤

敗血症とは、血液の細菌感染症です。なので、感染症の原因となっている細菌に対して有効な抗生物質を投与します。旧来よりBラクタム系抗生物質とアミノグリコシド系抗生物質を併用した治療方法が主流となっています。

 

・対ショックの治療

敗血症性ショックなどのショックに対しては輸血で循環血液量を確保します。敗血症性ショックを生じた患者さんの約25%は死に至りますが、この輸血によって死亡率をグンと下げることができます。

 

・SIRS

重度の敗血症では、血液中に細菌が生産した毒素による中毒症状で炎症反応が生じています。その結果、血中のサイトカイン濃度は極めて高くなっています。それに対する抗サイトカイン療法として、CHDFやプラズマフェーレンスを用いることで内毒素を取りのぞきます

 

・播種性血管内凝固症候群(DIC)

播種性血管内凝固症候群(DIC)では、血管では凝固しない通常の血液とは異なり、体内での血液の凝固が活性化されてしまうため、血栓等ができやすくなってしまいます。そうなると臓器不全などが引き起こされやすくなりますから、DICに対する抗凝固療法という治療を行います。

 

 

また、冒頭でも述べましたように敗血症は体力や抵抗力の低下によって生じることが多いため、治療を施したとしても良い結果が得られにくいのが現状です。

 

(イラスト by: [//www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_6399.html])

 

著者: みの痔さん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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