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育児・子供の病気

子供の解熱剤服用時「脱水状態」は『腎障害』を招く恐れ!

 

以前より、NSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬イブプロフェン・アスピリンなど)の連続的な長期使用によって、成人に腎障害や死亡の可能性が報告されていましたが(特に脱水、高齢者、糖尿病、動脈硬化症などの因子は危険性が高まる)、近年、インディアナ大学の研究によると、子供の服用においては連用でなくても腎障害の可能性があるという指摘がありました。

 

NSAIDSは、腎臓機能の維持を行うホルモン様物質の『プロスタグランジン』合成を阻害し、腎臓に様々な悪影響を与えるものと見られています。特に脱水状態のときは危険性が高まるとされています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

腎臓でのプロスタグランジンはどのような役割?

 

NSAIDsの服用によって、腎臓でプロスタグランジン合成が抑制されると、どのような影響が起こるのでしょうか?簡潔な説明によれば『カリウムイオンの再吸収を促進し、プロスタグランジンにより誘導されるレニンの分泌を抑制する』という作用が起こり、結果的に腎臓の排出機能が低下し、高カリウム血症や浮腫、腎不全や尿毒症などの可能性があると言われています。

 

<本来の腎臓におけるプロスタグランジンの作用>

◆腎の輸入細動脈を拡張させて、腎血流量や腎糸球体濾過率を上昇させる。また、腎髄質の血流量を調節する。
◆レニン分泌を促進させ、血管を収縮させたり、血圧を上昇させる。
◆尿細管で、Naと水の再吸収を抑制する。
◆抗利尿ホルモン(バゾプレシン)の作用に拮抗し、水の再吸収を抑制する。

 

これが抑制されると、腎障害が生じる↓

 

<腎障害の具体例>

◇ナトリウムの貯留と浮腫、

◇遠位尿細管のカリウム排泄の低下⇒高カリウム血症

◇腎血流量・糸球体濾過率の急激な低下などにより、

 

⇒間質性腎炎、腎前性急性腎不全、急性尿細管壊死などが生じる。

 

報告されたNSAIDによる腎障害の例とは?

 

NSAIDの服用による腎障害の例は以下の調査によって明らかになっています。

 

◆インディアナ大学で行われた調査による

【対象】5歳未満~10代の入院患者の子供(約10年間の調査:1999~2010年半ば)
【結果】期間中の腎障害の治療件数は1,000件超であったが、そのうち3%が全員入院する前にNSAIDを服用。(既定量の服用、連用はしていない


大部分は腎障害から回復したが、7人は腎障害が残ったとされている(5歳未満の子供では全員が透析治療や集中治療を受けている)

 

ある米国の小児科医によれば、『医師も患者もNSAID を余りにも気軽に使いすぎている。熱が出ると言うのは体が感染症と戦っている証なので、薬を飲む必要が無いケースが大部分である。』と述べています。また注意事項として、以下を述べています。


<NSAIDsを小児に使用する際の注意事項>


運動後に痛み(筋肉痛等)を訴える子供に、NSAIDsを服用させることは危険

 ⇒運動により脱水症状になっている可能性があるため。
◆子供にNSAIDを飲ませる場合には、十分に水分を摂れていることを確認する。
◆市販薬であっても、できれば医師に相談したうえで服用させるのが望ましい。

 

最後に

出来る限り、子供には解熱鎮痛剤の使用を行わないことが望ましいとされていますが、必要な場合はNSAIDsよりもアセトアミノフェン(タイレノール)を使用することが勧められています

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E8%96%AC-%E9%8C%A0%E5%89%A4-%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E8%8B%A6%E7%97%9B%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%BC-%E7%97%9B%E3%81%BF-%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AB-205882/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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