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育児・子供の病気

喘息発症の回数を大きく減少させる!就寝時のマスク装用の効果について

近年、日本において子供の喘息発症数は年間100万人程度であると想定されており、約5~10%の割合で増加傾向にあると言われています。このような喘息の原因には、様々なアレルゲンが挙げられますが、中でも就寝時空気中に舞うダニやハウスダストなどのアレルゲンが大きな要因の1つだと考えられています。

 

これらの吸引予防策として、これまで息苦しさからあまり有効と考えられていなかった『就寝時のマスクの装用』が、ユニチャームによる実証実験の結果、喘息症状発症日数を大きく改善したとして、効果的であると報告されています。現在では、様々なメーカーから性能が高く呼吸がしやすいマスクも多数販売されているようです。以下では、その内容について詳しく見て行きたいと思います。

 

喘息の原因となるアレルゲンは?

喘息は、『アトピー型』と『非アトピー型』の2種類があり、ダニなどの空気中の環境抗原に対して、アレルギー抗体(免疫グロブリンE抗体:IgE)を産生する素因を持っているものがアトピー型です。ダニ抗原などの空気中の環境抗原が気道に吸入されると、肥満細胞上でI型のアレルギー反応が起こり、肥満細胞から化学伝達物質が放出されて喘息反応が起こります。喘息反応を引き起こす『アレルゲン』の中でも特に多いのが『ヒョウダニ』であると言われています。

 

<ヒョウダニとは?>

ヒョウヒダニとは、大きさが0.2~0.5mm程度のもので、卵から成虫になるまでが15~20日、寿命が2~3ヶ月であると言われています。イエダニのように吸血しないので存在に気づかないことが多いようです。

【喘息発作を起こす抗原量】室内の埃1g当たり、ダニ抗原10μg=ダニ100匹程度(掃除方法は下記参照)。

 

<寝具のダニ掃除方法>

1日のうち8時間も体に接している寝具は、最も掃除が必要であると言われています。

 

【掃除方法】一般的な掃除機(吸い込み効率210W/h、紙パック式)であれば、1平方メートルあたり20秒かけて吸塵する。(2週間に1回続ける)

⇒1平方メートルあたり100匹以下のダニ数に減少させることが出来るとされている(上記の『喘息発作を起こす抗原量』を下回る量)。

 

就寝時のマスクの装着が喘息症状を低減させる! 

ユニ・チャームは2012年に、小児科のアレルギー専門医と共同で、外来通院中の喘息の子供を対象とした『就寝時のマスク装着の効果』について研究を行いました。その結果、マスクを装着によって喘息症状と喘息による治療などを5割低減させることを実証したと発表されました。寝具の掃除を定期的に行い、マスクを併用するとかなりの効果が期待できそうです。

 

◆ユニチャームと小児科アレルギー専門医による喘息症状に関する実証実験

【対象】6歳~15歳の男女31名

【実施期間】春期:2011年4月~7月、秋期:2011年9月~12月の各3カ月間。

【実験内容】夜間就寝時、マスク装着の有無により『喘息がコントロールされた日数(ACD)』をカウントし、比較すると言うもの。

(※喘息がコントロールされた日(ACD)とは・・・以下の6項目が充たされた日。)

 

<喘息がコントロールできていると認定する要素>

1)喘鳴がない

2)発作治療薬(β2刺激薬)の使用がない

3)早朝の咳がない

4)夜間の喘息症状(喘鳴、咳、それらによる夜間覚醒)がない

5)喘息による救急受診がない

6)喘息悪化による長期管理薬の追加・増量がない

 

【結果】

◇マスク装着無しの場合

<就寝した日数>960日中、<喘息がコントロールされた日数(ACD)>788日、<コントロール不良>172日⇒全体の18.0%

 

◇マスク装着有りの場合

<就寝した日数>1,000日中、<喘息がコントロールされた日数(ACD)>907日、<コントロール不良>93日⇒全体の8.9%、という結果。

 

⇒以上の結果により、小児喘息において夜間のマスク装着で、コントロール不良発生率が18.0%から8.9%と約5割低減できることが確認された。

 

最後に

上記のように、掃除やマスクにおいて室内塵をある程度改善することは出来ます。しかし、完全にアレルゲンを除去してしまうというのは不可能なため、喘息症状がなかなか抑制できないと言う方もおられるようです。そう言った場合、選択肢の一つとして、『アレルゲン免疫療法』という方法が有ります。

この療法は、初めの半年~1年間は最低週1回ずつアレルゲンを体内投与していき、その後徐々に減らしていくというものです。この療法は、発病後なるべく早く開始するほど効果が高いといわれていますので、早期に検討することが重要です。

(photob: //pixabay.com

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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