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ガン・悪性腫瘍

抗がん剤使用の前に知っておきたい代替療法『環状重合乳酸』


抗がん剤使用の前に知っておきたい代替療法

『環状重合乳酸(CPL)』

 

がん治療として、現在行われている治療方法は、【移植を含めた外科的治療法、抗がん剤を用いた化学療法、放射線療法】の3種類が主であり、その結果生じる副作用(特に化学療法は、正常細胞にもダメージを与えてしまうこと、抜け毛、吐き気など)は生体に大きな負担を掛けることから、改善策が望まれています。近年、その治療の一端を担うことが出来るかもしれないと期待されている治療法に『環状重合乳酸(CPL)』の投与というものがあります。

 

CLPは、1980年代より研究が開始された歴史ある代替療法で、体内で肉体疲労時に生成されると言われる『L-乳酸』を加熱・脱水処理することにより合成される物質です。乳酸分子の末端同士がリング状に結合した構造をしており、通常の乳酸とは全く異なる性質を持ち、非常に高い抗がん作用を有するとされています。以下では、その詳細について詳しく見て行きたいと思います。

 

『環状重合乳酸(CPL)』の体内活性について

 

『環状重合乳酸(CPL)』は、体内での産生量は微量であり、対外摂取によって補うことが必要ともされています。分子量は約2000程度の低分子化合物であることから、経口摂取ご腸管より吸収され、分解作用を受けることなく血中に移行するものと考えられています。

 

有効性が確認された、臨床試験の結果とは?

 

『環状重合乳酸(CPL)』の有効性を示す、臨床試験には以下の物が報告されています。

 

1.ATP産生阻害作用

 

◆がん細胞増殖を促進する、解糖系(エネルギー産生)の阻害効果

がん細胞が異常な速度で増殖するには、多大なエネルギー(ATP生成)が必要であるため、これを抑制するには、3種の解糖系律速酵素ホスホフルクトキナーゼ1:PFK1、ピルビン酸キナーゼ:PK、乳酸脱水素酵素:LDHを阻害することが有効であると考えられています。ATP阻害によって、細胞全体が脆弱し、消失に至ります。

 

【実験内容】CPLを用いて、マウス腹水ガンを増殖させる原因となる解糖系活性を抑える効果があるかを実験。
【結果】CPL濃度4mg/ml以上で解糖系を阻害したという報告がある。

 

◆がん細胞特異型のエネルギー産生酵素の阻害効果
がん細胞は、エネルギーを産生(解糖系)する際に、正常細胞とは異なる酵素型(=LDH‐K:通常はLDH1~LDH5の5種類)を用いるので、これを阻害することで細胞死に導くものと考えられています。

 

【実験内容】CLPによる、がん細胞と正常細胞各々がエネルギー産生時に用いる酵素の阻害作用を確認する。
【結果】CLPは、がん細胞由来酵素LDH(LDH‐K)に対して強い阻害能を示すことが明らかにされた。
⇒CPL濃度5mg/ml時にがん細胞由来酵素は約40%まで活性を阻害され、一方、正常細胞由来酵素への阻害作用は約65%まで活性を保持していたことが分かった。


2.がん細胞マウスへの延命効果

 

◆腹水ガン細胞注入マウスへの延命効果

【実験内容】マウスの腹腔内にがん細胞を注入し、1)CPL投与群(4.0mg/日/匹×隔日)と2)無処置群に分け実験した。
【結果】無処置群では50%が16日間の生存期間の後、すべてにおいて死亡が確認された一方、
⇒CPL投与群では、6,9,12日目の測定において、細胞数の顕著な減少が確認され、半数以上のマウスが31日以上生存した。

 

◆p53(がん抑制遺伝子)欠損マウスへの延命効果

【実験内容】5週齢のマウス(ガン抑制遺伝子p53欠損)を1)50mg/kgのCPLを週3回×20週間経口投与、2)未処置状態で実験した。
【結果】2)未処置群は、8週目から死亡が認められ、20週後には致死率90%に至ったのに対し、
⇒1)CPL投与群は、20週での生存率は50%であり、CPL 投与による顕著な延命効果が実証された。

 

3.がん細胞増殖抑制、細胞死誘導効果

 

◆白血球細胞の増殖抑制効果

【実験内容】3種のヒト白血病細胞を、CPLを含んだ培地にて培養した際の細胞増殖数を(3種の白血病細胞:1)K562、2)HL60、3)TF‐1細胞)確認。
【結果】1)K562白血病細胞に対しては、CPL濃度0.2mg/ml以上で有意な細胞増殖抑制活性を示した。
2)HL60、3)TF‐1細胞に対しては、わずか1/10量のCPLによってがん細胞の増殖が顕著に抑制された。
⇒通常のL‐乳酸では、がん細胞の増殖には影響を与えなかった。


◆アポトーシスの誘導効果

【実験内容】アポトーシスが誘導されたがん細胞に特異的に発現する抗原へ、抗体結合させることで、可視化したがん細胞アポトーシスの割合を見る。
【結果】44.3%のがん細胞がアポトーシスを誘導されていることが判明した(L‐乳酸では変化が見られなかった。)


◆がん患者への症状改善効果

白血病患者、および胃ガン、大腸ガン、肺ガン、肝ガン等の患者に対し、現在CPL投与の臨床試験が行われているが、症状の改善が確認された症例も報告されている。

 

最後に

 

『環状重合乳酸(CPL)』には、外科的治療や放射線治療のような即効性が高く、絶大な効果というものまでは期待できないとされていますが、がん発生初期であれば効果は期待できると言われています。またがん以外にも、【中性脂肪値やコレステロール値の是正、脳梗塞の予防、肝炎、糖尿病、慢性関節リウマチ、子宮内膜症、アレルギー疾患等】の治療薬としても改善効果が認められていることから、総合的な健康への予防薬としての機能が期待できそうです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6-%E3%82%BB%E3%83%AB-%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90-dna-%E5%88%86%E5%AD%90-%E7%94%B7-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4-%E8%A7%A3%E6%9E%90-163470/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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