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抗炎症・免疫強化は医薬品並み?『キャッツクロー』とは?


『キャッツクロー』は海外では医薬品である

 

 『キャッツクロー』というアマゾン原産のハーブは、日本においてはあまり馴染みのないものですが、EU(ヨーロッパ)においては抗炎症や免疫強化作用を持つ医薬品として販売、使用されており、また現在がんの治療薬としても研究が進められています。植物由来の免疫強化薬(がん治療薬)には、シイタケ由来のレンチナンやワラタケ由来のクレスチンなどがありますが、これらの製剤に続く治療薬として期待が持たれています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

キャッツクローの有効成分

 

キャッツクローには様々な有効成分が検出されていますが、中でも6種のアルカロイド(植物性の含窒素化合物)に免疫強化・抗がん作用(免疫組織の貪食作用の促進)が報告されています。化学合成により得られたアルカロイドより、キャッツクローから抽出されたアルカロイドを摂取する方が効果が高いとされています。

 

<6種類のアルカロイド>
◆イソテロポディン
◆テロポディン
◆イソミトラフィリン
◆ミトラフィリン
◆イソリンコフィリン
◆リンコフィリン

 

オーストラリアでは、アルカロイドに含まれる有害作用のある『TOA』という物質を除去し有効成分のみを残した薬が、特許を取っています(『ハイペックスUT』)。

 

<免疫強化効果>
詳細な臨床試験の内容は確認できませんでしたが、以下の作用が報告されています。

 

◆マクロファージおよび細網内皮系(RES)の貪食作用の増強

◆Tリンパ芽球およびBリンパ芽球の増殖行動を制御

 

報告されている臨床試験の内容と有効性

 

キャッツクローの経口摂取による効果は、上記のように抗がんやカンジダ症、エイズなど様々な効果があると言われていますが、中でも臨床試験の結果が報告されているのは、『免疫』、『変形性関節症』、『リウマチ』に関してです。

 

◆喫煙者への抗がん作用に関する臨床試験(ミラノ大学)
【試験内容】キャッツクロー投与による、喫煙者の尿中の突然変異性物質(発がん物質)への抑制効果を観測。
【結果】キャッツクローの投与開始後2週間で、突然変異性物質が通常レベルに戻るという結果。

 

◆膝の変形性関節症に関する臨床試験
【対象】膝の変形性関節症に罹患している成人45名 (45~75歳、試験群30名)
【試験内容】被験者にキャッツクロー抽出物を100 mg/日、4週間摂取させ、膝関節の変化を観測。
【結果】膝を動かした際の痛みが軽減したが、安静時の痛みや膝の腫れには影響がみられなかったとの報告がある。

 

◆リウマチに関する臨床試験
【対象】6ヶ月以上スルファサラジンまたはヒドロキシクロロキンを服用しているリウマチ罹患者40名 (試験群21名、平均53.1±13.4歳)
【試験内容】被験者にキャッツクロー根酸抽出物を20 mg/カプセル含む特定の製品を3回/日、24週間摂取させ観測する。
【結果】関節痛が軽減したという報告がある。

 

注意すべき副作用

 

適切に短期間経口摂取する場合は、安全性が示唆されているようですが、以下の副作用が報告されているので注意が必要です。

 

1)堕胎作用を持つ可能性もあり、妊娠中は使用を避ける。
2)皮膚移植患者、臓器移植患者、血友病患者が新鮮血漿を投与されている場合は使用を避ける。
3)ホルモン療法、胸腺を摘出した場合は使用を避ける。
4)インスリンを投与している場合は使用を避ける。
5)3歳以下の小児には禁忌
6)血圧を下げる可能性があるため、降圧剤との併用により、低血圧をおこす可能性がある。
7)薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される医薬品 (ロバスタチンやケトコナゾールなど) の代謝を抑制し、それらの医薬品濃度が上昇する可能性がある。
8)キャッツクローはタンニンを含むため、理論的には鉄の吸収が阻害される可能性がある。

 

最後に

 日本では、『キャッツクロー』はサプリメントとして販売されており、上記のような有害成分を除いた状態に加工されているようですが、中にはそのままの状態のものや有害表記が行われていない場合があるので注意が必要です。含有成分検査を受けていない健康食品としてよりも、EUやオーストラリア製の医薬品としてしっかり有効成分のみを抽出したものの方が安全性は高そうです

  

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B2%89-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%B9-13282/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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