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ガン・悪性腫瘍

アガリクス以上の抗癌作用?低分子グルカン含有の『AHCC』

 

抗がん剤の補完代替療法として期待される、菌糸体抽出物『AHCC』とは?

 

近年、『AHCC』という抗がん作用を持つ、シイタケ属に属する担子菌の菌子体(キノコの根に当たる部分)抽出物に注目が集まっています。抗がん剤治療などを用いたがん化学療法は、直接細胞に働きかけ、正常細胞にまで影響が及ぶことで、【脱毛、吐き気、臓器障害】などの副作用が生じることが問題とされてきました。AHCCは、含有成分の作用で免疫機能を強化させ、正常細胞に影響を与えることなくがん細胞の増殖を抑制することから、補完代替もしくは補助療法として有望ではないかと考えられています。

関西医科大学で行われた臨床試験では 膵胆道がん患者に対して効果が見られたという報告もあります。以下では、AHCCの詳細について見て行きたいと思います。

 

AHCCとは?

 

AHCC(Active Hexose Correlated Compound)とは、上記のようにシイタケ属に属する菌の菌糸体から抽出された『植物性多糖類』の総称であり、その抽出方法は大型タンクでの長期間培養が必要など、特殊な工程を経て行われるとされています。機能性成分として免疫活性作用(IL-6、NK細胞の活性化)のある『α-グルカン』が豊富に含まれていますα-グルカンは、β-グルカンよりも低分子であり吸収率が良いとされる。通常、キノコにはβ-グルカンが多く含まれる)。

 

<AHCCの効能>

『化学療法剤の副作用軽減作用、免疫調節作用、感染防御作用、抗炎症作用』など

 

<推奨投与量は?>
◇動物実験においては、100~1,000mg/kg/日が有効性を示すとされている。
◇がん患者を含むヒトに対する臨床研究では、一日1~6gの用量が採用されており、食品としての摂取も同量が推奨されています。

 

臨床試験の結果とは?

 

AHCCの効果を検証した臨床試験には以下の例があります。

 

◆関西医科大学第一外科の寺川直良らによる臨床試験
【対象】21名の健康人を対象
【試験内容】AHCC投与群10名(3g/日×4週間摂取)とコントロール(プラセボ)群11名に分け、末梢血の樹状細胞(免疫細胞)数を評価。
【結果】サイトカインの産生に差は見られなかったが、AHCC投与群では総樹状細胞数、骨髄性樹状細胞(抗がん作用に重要な細胞)数の増加、MLR(リンパ球混合培養反応)の増強が確認できた。

 

◆関西医科大学第一外科教授の上山泰男らによる臨床試験
【対象】肝切除術を施行し、肝細胞がんと診断された患者222例を対象
【試験内容】222例中、約半数の113例がAHCCを摂取、未接種群と予後を比較した。
【結果】術後のAHCC摂取で、統計学的に肝炎の改善、再発予防、生存率の改善などの効果が報告されている。その他、膵がん、乳がんへの効果も確認。

 

◆関西医科大学外科講師の川口雄才らによる臨床試験
【対象】消化器がん患者を対象
【試験内容】臨床で約7年間、術後補助療法としてAHCCを併用し、その有用性を検討。

【結果】胃がんでは⇒StageⅠAからStageⅢAまで、大腸がんでは⇒Stage0からStageⅢaまで累積5年生存率が他施設より上昇したという報告がある。

 

◆四国国立がんセンター泌尿器科の住吉義光らによる臨床試験
【対象】前立腺がん待機療法患者の平均年齢73.5歳の74例を対象
【試験内容】AHCCを6ヶ月間摂取し、PSA値の変化とQOLを評価。
【結果】74例中1例(1.3%)のみPSA値が50%以上減少し、副作用は下痢と皮膚掻痒感が1例ずつ認められたが、いずれも軽症。PSA値判定による直接的効果は認められなかったが、ほぼPSA値変化は安定。

 

最後に

 

AHCCの安全性に関しては、1989年に商品化されて以来、重篤な副作用は報告されておらず、またラットによる各種投与試験、ヒト対象の臨床試験においても安全性が報告されています。また、現在も厚労省と大阪大学、金沢大学共同でAHCCの抗がん剤治療の副作用軽減に関する臨床試験が実施中であり、さらに『AHCC研究会』が発足されていることから定期的な学会情報などのチェックが出来、安全性や効果について詳しく知ることが出来ます。副作用が深刻な抗がん剤を使用する際には、補助療法のひとつとして是非知っておきたい健康食品ではあります。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3-%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%97-%E5%B8%82%E5%A0%B4-67860/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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