ガン・悪性腫瘍
女性は特に注意!飲酒と肝臓がんの関係
「お酒を飲むと肝臓が悪くなる」ということは、一般常識として定着しているようです。しかし、肝臓が悪くなるとは、肝臓がんになるということでしょうか?
現在までにわかっている飲酒と肝臓がんの関係をまとめてみます。
飲酒と肝臓がんについての研究
日本国内でも、飲酒と肝臓がんの発生について研究がすすめられています。
現在までにわかっていることは、
・男性では多量飲酒者で肝臓がんの発生率が上がる。
・女性では中等量飲酒者で肝臓がんの発生率が上がる。
※多量飲酒者とは?
1日にアルコール69g以上を飲む場合を指します。アルコール69gとは、ビール中ビン3本程度、日本酒3合程度です。
※※中等量飲酒者とは?
1日にアルコール23g以上を飲む場合を指します。アルコール23gとは、ビール中ビン1本、日本酒1合、ワイングラス2杯程度です。
女性はより低い飲酒量でも肝臓がんになりやすい!!
研究の結果、女性は男性の1/3程度の飲酒量でも、肝臓がんのリスクが高まることがわかっています。
ワインをグラス3杯飲む・・・という女性の方は、意外と多いのではないでしょうか。これを毎日習慣として続けてしまうと、肝臓がんの発生リスクを高めることになります。
●飲酒量の目安●
飲酒は1日にアルコール量20g以下が良いと言われています。
アルコール量20gの目安・・・
ビール:中ビン1本強
日本酒:1合弱
焼酎:70ml
ウイスキー(ダブル):60ml
ワイン:グラス2杯弱
こうしてみると、意外と少ないなぁ・・・という印象を持たれる方が多いかもしれませんね。
休肝日は設けた方が良い?
現在、休肝日の必要性については意見が分かれるところです。大切なのは、1週間のアルコール総摂取量。たくさん飲んでしまった日の翌日・翌々日はお酒を控えることで、1週間の総アルコール摂取量を抑えることができます。
昨今は働く女性も増え、仕事のお付き合いやストレスから、飲酒量が増えている方も多くなってきています。飲みすぎにはくれぐれも注意し、肝臓を大切にしましょう。
鉄分が原因?!肝炎、肝硬変、肝臓がんから肝臓を守る食べ物について
貧血の女性には、レバーを食べるようにと栄養学の方がおっしゃっていたのを記憶してます。
最新の医療と栄養学の観点からは、肝臓が炎症を起こす理由は肝臓に必要以上に貯まった鉄分が酸化し、炎症を起こす原因になると解明されたとされています。
肝炎を防ぐ為に防ぎたい鉄を多く含んでいる食物と、食べ合わせやサプリメントについてご紹介させて頂きます。
昔は肝臓に良いとされてきた食物(避けるべき食品)
シジミやレバーは肝臓に良い、古くから二日酔いの朝や民間療法には、そういわれてきました。
シジミ、レバー、ウコン、魚介類、たっぷりビタミンCなど。
肝炎がおきやすくなる理由
アルコールで肝細胞がダメージを受ける
1. 肝臓に大量に鉄分が貯まる。
2. 肝臓に貯まった鉄分が酸化し炎症を起こす
アルコールを飲むと体内で分解され、アセトアルデヒトになります。このアセトアルデヒトは肝臓の細胞を破壊します。
肝炎や肝硬変で肝機能が低下していると、アルコールでさらに悪化するので、アルコールは止めてください。
肝臓に貯まった鉄分が酸化し、肝炎を起こし肝硬変に、そこから肝臓がんになると言われています。
食べあわせと化学変化
健康に良かれとサプリメントや健康補助食品を摂取するが、それらには鉄分を強く配合してあることが多いようです。
「赤身の肉(魚・動物)+アルコール+ビタミンC」この組み合わせで鉄分が体内に取り込みやすくなります。これらを継続すると鉄分の過剰摂取となり、肝臓に鉄が貯まり、肝臓自体の酸化を引き寄せます。
鉄分を少なくする食事のポイント
紅茶、お茶、コーヒーに含まれるタンニンには、鉄の吸収を抑制する効果が有ります。
鉄分が吸収されるのを防ぐ成分は、カルシウム・タンニン・ポリフェノール。フィチン酸があります。
ひとこと
筆者は、鉄釘が錆びる様子をイメージし理解できました。
色素沈着は回りの細胞に、ヘモグロビンが入り込むのが原因だと習った記憶があります。
症状が出たら時には手遅れかも?発見しずらい肝臓がん
肝臓は静かに働き、「沈黙の臓器」とも称されます。
肝臓がおかしいな、と症状が出た時点で発見されることが多いのが肝臓がんです。
手術が可能なのは、ステージ3までです。
しかも肝機能が低下していないと言う条件化でのみと、現在の医療の最も的確な診断とされています。
肝臓が悪いのかなと思える症状
右腹部のしこりや圧迫感、食欲不振(体重減少)、微熱、疲労感が強い、倦怠感が続く、貧血。
肝機能の低下があると白目や肌に黄疸が現れ、お腹に水が溜まる「腹水」の症状が出ます。
肝臓に何らかの疾患(肝炎・肝硬変・脂肪肝)が有る、もしくはそれらの疾患の経験者は、肝臓がんになる危険と共に生きていることを自覚しておきましょう。
肝炎と肝臓がんの関係は
肝炎はA型・ B型・ C型が有ります。肝臓がんは多くの場合、ウイルス性肝炎もしくは肝炎の後の肝硬変を伴い、発症します。
A型肝炎は食物からの感染で、治ってしまえば、慢性化することは無いので心配ありません。
B型肝炎は出産時に感染しキャリアになり、後に急性から慢性に発症するケースがほとんどです。B型肝炎から肝硬変に成り、B型肝炎から肝臓がんの発病は3割です。
C型肝炎は血液や体液から感染し、急性肝炎を発症し慢性肝炎に至ります。このC型肝炎が慢性になり肝臓がんに至るケースが、肝臓がん全体の3/4を占めています。
肝臓がんだと診断されたら
肝臓がんと診断された時点で、既にがんは進行していることが多く、手術ができる場合は肝機能が働いている場合とされています。
人間の気持ちとして、手術をして治したいと思い、家族もそう願うのはもっともなことです。
しかし、体力的に手術が体力を失わせ、体に強い負荷が掛かり、リスクが大きいと医師が判断した場合は、手術は無理だと言う決定を下されます。
手術ができないと診断されたら
体力のある状態を維持して、クオリティの有る時間を過ごしましょう。
生老病死は誰でも避けることはできません。
‐ひとこと‐
筆者が考える一つの方法は、過去の人間関係の改善をするのは如何でしょうか。
過去は変えることはできませんが、認識は変えられます。
憎しみの連鎖を断ち切り、感謝と愛情に変えられるのは、関与した人だけが出来ることです。
長らく会っていなかった家族に愛を伝えましょう。
肝臓がんの基本を理解しよう!肝臓がんの特徴
がんというのは、悪性腫瘍ともいいますが、一般論としては遺伝子異常の蓄積によって、無制限に増殖してしまう能力を備えてしまうことで、周囲の組織を破壊しながら増大して、血液にのって体の他の部分にも移ってしまうという細胞集団をいいます。
そのがんが肝臓で発生してしまうのが肝臓がんなのです。
生体にとって重要な肝臓の役割
肝臓の役割としては、第一に食べ物から吸収された栄養分をカラダのために代謝して他の臓器に供給するという役割、そして第二に、余分な物質を分解・解毒するという働きがあります。
「肝細胞がん」と「肝内胆管がん」の2つにわけられる
肝臓がんには主要なものとしては二種類あり肝細胞がんと肝内胆管がんがあり、肝細胞がんとは、肝臓の中で解毒・代謝・排泄という役割を担っている上皮組織としての肝細胞で発生するがんをいいます。肝細胞がんは以下のような慢性の肝臓病がある人がかかりやすいがんといわれています。
・アルコール性肝炎
・B型肝炎
・C型肝炎
・脂肪肝
これらによって慢性的に肝臓がダメージを受け、肝細胞の遺伝子の異常が継続的に蓄積することで癌化していくのです。
他方、肝内胆管癌とは肝内胆管を形成している胆管上皮細胞で発生する癌のことです。そして他にも血管肉腫
肝臓がんの特徴
肝臓がんの特徴としては転移のしやすさがあります。肝臓がんが他に転移するというよりも、他の部分で発生した癌が血流にのって肝臓にやってきて肝臓でがんが発生するという意味です。
肝臓がんがどのように発生するかというと、肝臓で最初に発生するのではなく、他の部分で発生したがんが転移した場合のほうが多いといいます。
主に、胃がんやすい臓がん、大腸がんからの転移が多いです。
以上のように、肝臓がんは他の部分から転移しやすく、また、様々な慢性的な肝臓疾患によって肝臓の細胞が癌化してしまう可能性もあるのです。・肝悪性リンパ腫などがあります。
(photo by:http://www.ashinari.com/2012/03/31-360058.php)
著者: カラダノート編集部