健康診断・健康管理
どうやって増やすの?!ヘモグロビンを増やす方法とは?ヘモグロビン不足と再生不良性貧血の関係
血液中に存在するヘモグロビン!このヘモグロビンを増やすためには、どんなことが効果的だと言えるのでしょうか??
ヘモグロビンを増やすための方法
■食事改善や、おやつの見直しから
ヘモグロビンを増やすために、必要な食生活を心がけてみましょう。どんなものを食べると良いかというと、貧血症状を起こしたときと同様で、レバー・プレーン・シジミなどが効果的です。おやつには、ヨーグルトにプレーンを入れたり、乳製品などにするとGOOD!
■サプリメントで補う!
食事からではなかなか難しい、でも確実にヘモグロビンを増やしたい!そんな時には、サプリメントを活用しましょう。
サプリメントで、効果的だと思える栄養素は、鉄分や葉酸です。これらの栄養素は血液を増やすために必要な栄養です。
鉄分もそうですが、葉酸は特に、加熱調理によって減少してしまいます。食材から栄養素を摂ろうとすると、なかなか思うほど十分に摂取できないということも悩みの種。解決策として、効果的なものはサプリメントです。
■有酸素運動を!
食事やサプリメント以外の方法としては、有酸素運動を行うことが効果的だとされています。有酸素運動を行うことで、体の中に沢山の酸素が取り入れられ、赤血球中にあるヘモグロビンと結合し、酸素の運搬機能をアップさせます。
しかし、この有酸素運動は、息が上がってしまうほどの激しい運動では意味がありませんし、中高年には負担の大きい運動となりますので、自分の体調に合わせて、絶対に無理のない範囲で行いましょう。
貧血気味だと感じた場合には、水分をしっかりとり、沢山の酸素を取り入れられるような運動をし、食事を見直す!
これで、貧血の症状は緩和されると思われます。
しかし、あまりヘモグロビン(赤血球)を増やしすぎても、今度は多血症を引き起こしかねないので、何事も適度が肝心です。
コーヒーやお茶に含まれるタンニンには、鉄分の吸収を阻止する働きがあるので、コーヒーやお茶などは、食事の際に一緒に摂取しないようにしましょう。
ヘモグロビンと有酸素運動の関係性とは?
ヘモグロビンを増やすためには有酸素運動が有効とされています。有酸素運動には、体にあまり大きな負荷を与えないで、しっかり肺呼吸をし、酸素を取り入れることが出来、体内の糖質や脂肪が、酸素と共に消費されていくことが特徴です。
有る程度の時間、継続することが出来る(長距離走やジョギングなど)運動は有酸素運動となります。
有酸素運動を行うことで赤血球中の酸素の運搬機能を高めるためにヘモグロビンが増える効果があります。
ヘモグロビンを増やすためのオススメな有酸素運動とは?
・水中ウォーキング
・ウォーキング
・ジョギング
・クロスカントリースキー
・エアロビ
・水泳
運動のしすぎは逆効果?!
有酸素運動は、有る程度の時間継続できるような運動を意味しているので、ヘモグロビンを増やすためには、それなりに運動を継続することが求められます。
しかし、運動をしすぎて、汗をかいてしまうと、この汗にも微量ながら鉄分が含まれています。
汗(鉄分)を流すことによって、鉄分不足になってしまう可能性もあります。鉄分が不足している状態での運動は、出来るだけ回避する必要があります。
そのためには、普段の生活から、鉄分をしっかり摂る食事を行うこと、食事でカバーできそうになければ、サプリメントを利用するなどして、しっかり鉄分を取り入れていきましょう。
女性は特に鉄分摂取をするように!
女性は毎月、生理によって約20mlほどの出血をしてしまいます。生理によって、鉄分不足になってしまい、貧血症状に陥る女性は、とても多いです。
女性は、有酸素運動を行い、食生活を見直し、ヘモグロビンを増やしてほしいものです。普段の生活から、鉄分や、鉄を効率よく吸収するために必要なビタミンをしっかり摂取するように心がけましょう。
鉄分不足は、とても危険な状態です。どんな運動をするにしても、鉄分欠乏状態にいると、貧血を起してしまうリスクもありますし、何よりも体本来の元気・力が発揮できないという状態に陥ってしまいます。
ヘモグロビンを増やすためには日々の食生活・日々の適度な運動が大切な土台となります。
ヘモグロビンが少ないと体の中でどんなことが起きるの?
血液の赤色を作り出しているのがヘモグロビンで、ヘモグロビンの検査基準値は12-16g/dl(検査機関によっては異なる)です。
ヘモグロビンがもしも体内に少なくなっているとどんな状態になるのかを見ていきます。
■ヘモグロビン不足で動悸・息切れ
ヘモグロビン不足から考えられる症状の代表が動悸と息切れです。
ヘモグロビンの役割は体内で酸素を運ぶことですので、ヘモグロビンが不足していると末梢が酸素不足になります。すると今度は体が血液をたくさん送って一度に送れる酸素の量、ヘモグロビンの量を増やそうとします。
心臓の拍動が早ければ早いほど血液のめぐりもよいので、体が自然と心臓の拍動を早めるために動悸や息切れが起きます。
■酸素不足でめまいや頭痛
ヘモグロビンの不足から起きる酸素不足にはめまいや頭痛といった症状もあります。これは酸素が行き渡らないことによって、体の器官のうち脳が酸素不足を引き起こしているからです。
ボーっとした状態がいつまでも続いたり、黙っていてもめまいがするなど日常生活にも影響の大きい症状です。
貧血とヘモグロビン
動悸や息切れ、頭痛といった症状から貧血を想像した方も多いかもしれません。
一般的によく知られる貧血である鉄欠乏性貧血は鉄も欠乏している状態ですが、ヘモグロビンも欠乏しています。というのも体の中にある鉄分がヘモグロビンを合成する、もしくは合成する準備をしているからです。
鉄分がないのであればヘモグロビンも作れないので、鉄分の少ない貧血はヘモグロビンの少ない貧血でもあるということです。
血中のヘモグロビンが減ると動悸や息切れ、頭痛、めまいなどの貧血症状がみられます。
ヘモグロビンは鉄によってつくられるので鉄分を摂取するとヘモグロビン値も鉄欠乏性貧血も改善します。
ヘモグロビン不足と再生不良性貧血の関係 ヘモグロビンの大切さ
人間の臓器は酸素を栄養分として必要としており、酸素がなくなるとやがて人は死にます。
もしも酸素があったとしても、体内の隅々にまで酸素を運ぶ機構がなくなると同じように人間の命は危機にさらされます。そんな酸素の運搬を体内で行っているのが赤血球とその中にあるヘモグロビンです。
造血機能が低下する再生不良貧血
ヘモグロビン不足から考えられる病気には貧血がありますが、一般的に貧血と言えば鉄欠乏性貧血をあらわします。
鉄欠乏性貧血の場合には鉄分不足によってヘモグロビンが少なくなっていますが、再生不良貧血ではヘモグロビンを体内に持つ赤血球のほか、白血球や血小板までも少なくなります。
再生不良貧血になるとすべての造血機能が低下するのが特徴です。
■大球性MCHC30%以下は危険
大球性というのはヘモグロビンのサイズをあらわしており、MCHCとは赤血球に対するヘモグロビンの量です。つまり、MCHCが低いということは赤血球容積に対してヘモグロビンが少ないということになります。
この大球性MCHC30%以下では再生不良貧血のほか葉酸欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血なども疑われます。
■貧血から発熱までさまざまな症状
再生不良貧血ではすべての血球や血小板が不足してきますので、症状は多岐にわたります。ヘモグロビン関連で言えば貧血と同じようなめまいやだるさ、頭痛などが症状として出てきます。
そのほか白血球が足りないことによって日常の些細なウイルスにも感染しやすくなる、すぐ発熱するなどの症状もあります。
ヘモグロビンの赤血球に占める容量が30%以下で、尚且つヘモグロビン量などいくつかの問題がある場合には再生不良貧血や葉酸欠乏性貧血の疑いがあります。
再生不良貧血は全国に1万人程度の患者がおり、特定疾患指定を受けています。
(photo by: http://www.ashinari.com/2010/08/28-340442.php )
著者: カラダノート編集部