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生活習慣病

フィブラート系薬を用いて中性脂肪を減らそう!ニコチン酸誘導体を用いた中性脂肪対策とは

中性脂肪の値は単に肥満の有無を調べるだけではなく、動脈硬化のリスクや高脂血症の有無などを調べる上で、非常に重要な検査項目です。中性脂肪の値については、空腹時に採血を行った状態で150mg/dlを超えてしまうと、「高トリグリセライド血症」と診断される場合があります。この場合、ある程度時間をおき、その他の治療法として投薬による治療もまた必要となるのです。

投薬の治療に当たっては、中性脂肪を下げる薬としていくつかありますが、その中でもフィブラート系の薬についてより詳しく見ていくことにしましょう。

フィブラート系薬とは

フィブラート系薬は脂質異常症の治療においては、比較的古くから用いられている薬です。中性脂肪を分解する酵素である、リポタンパクリパーゼの働きを活発にしてくれるだけではなく、肝臓での中性脂肪の合成を抑制する効果があります。

血液検査において、悪玉コレステロールと中性脂肪の値が高い場合、または、中性脂肪の値のみが高い場合に効果的であるといえます。糖尿病が合併している人にも適している薬です。フィブラート系薬には、以下のような名称の薬があります。

・フェノフィブラート

・ベザフィブラート

・クロフィブラート

・クリノフィブラート

この薬の服用にあたっては、1日1-2回の服用が通常です。

フィブラート系の薬の使用上の注意と副作用について

フィブラート系の薬を服用するにあたって、副作用として腎機能障害や肝機能障害が起こる場合があります。また、スタチンと併用した場合、横紋筋融解症という症状が副作用として現れる場合があるので、処方してもらう際にはきちんとお医者さんの質問に対して正確に答えるようにしましょう。

フィブラート系の薬は中性脂肪値を下げる上で非常に有効な薬ですが、服用にあたっては、お医者さんから示された用法・用量を守ることが非常に重要です。

ニコチン酸誘導体を用いた中性脂肪対策とは

健康診断で一定量以上の中性脂肪値が検出された場合、数値によっては要治療と診断されます。治療を要するほど中性脂肪の値が高い場合には、投薬によって中性脂肪の値を下げることも可能です。では、具体的に、どのような薬があるのでしょうか。ここでは、ニコチン酸誘導体について詳しく見て行きましょう。

ニコチン酸誘導体とは

ニコチン酸とはビタミンの一種で、中性脂肪を下げる効果があります。ニコチン酸は古くからその存在が知られており、50年以上も前から脂質低下作用が認められていた物質です。ニコチン酸は悪玉コレステロールを下げる効果の他、トリグリセライド(中性脂肪)の値も下げ、さらには虚血性心疾患のリスク因子である、Lp(a)を低下させることができます。

ニコチン酸はそのまま薬に使われるのではなく、ニコチン酸誘導体として薬で利用されます。この薬は中性脂肪を下げるだけではなく、悪玉コレステロール(LDL)を減少させ、善玉コレステロール(HDL)の値を上昇させます。安全性の高い薬であり、薬品の名称としては、ニセリトロール、ニコモール、トコフェロールニコン酸エステルが代表的な薬です。用法としては、1日3回食事の後に服用します。

ニコチン酸誘導体の服用上の注意

ニコチン酸誘導体を含む薬には、末梢血管を改善させる作用があり、そのため副作用としてはフラッシング(顔のほてり)があります。特に日本人に多く見られる副作用であるために、処方される際には、少量からの服用が求められます。

以上のように、中性脂肪の値が高く治療が必要な場合に、ニコチン酸誘導体を含む薬が処方されることがあります。この治療薬は作用がそれほど強くないため、安全性が高い薬ですが、それでもフラッシングの副作用が起こりうるので、少量からの服用が求められます。

いつから開始するべき?高脂血症を改善する際の薬物治療を開始する時期

高脂血症は基本的に、生活習慣を改善することによって治療されますが、薬物治療を行う場合もあります。今回は、薬物治療の開始時期についてご紹介します。

薬物治療を開始する時期

生活習慣の改善の基準は4つあり、4つを行っても血液中のコレステロールや中性脂肪の値が改善しない場合には、薬物療法を開始します。

生活習慣の改善基準は、

1. 「適正体重への指導、食事内容の適正化を指導する。」を3ヶ月間行う。

2. 1.を行っても血液中のコレステロールや中性脂肪の値が改善しない場合「各種高脂血症に応じたよりきめ細かな食事指導を行う。特に、食事中の脂質(コレステロール、脂肪酸など)の適正化を指導する。」を3ヶ月間行う。

3.1.や2.のような食事療法と同時に運動療法を行う。

4. 1.や2.のような食事療法と同時に禁煙を指導する。

ただし、例外として血液中のコレステロールや中性脂肪の量が多すぎて、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの危険性が高い場合はこの4つと並行して薬物治療が行われます。

また、高脂血症の診断基準は高コレステロール血症が総コレステロール220mg/dL以上、高LDLコレステロール血症がLDLコレステロール140mg/dL、低HDLコレステロール血症がHDLコレステロール40mg/dL以下、高トリグリセリド血症がトリグリセリドが150mg/dL以上となります。

高脂血症、は薬物治療より生活習慣の改善の方が治療効果が高いと言われているため、薬物治療を開始したからといって生活習慣を乱さないようにしてください。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/04/20-347043.php?category=212)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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