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生活習慣病

データ改ざんされた降圧剤 何故こんなに使われていた?

           

ノバルティスファーマ社の「ディオバン」(一般名:バルサルタン)の臨床データの改ざんが発覚した問題で、厚生労働省は同社に対し薬事法違反(誇大広告)の疑いがあるとして掲示告発をしました。

 

薬事法違反の場合、違反した場合は2年以下の懲役か200万円以下の罰金ということですが、このディオバンの売り上げは数千億を超え、日本国民における使用者もかなりの数いたことから、保険対象として支払われた金額も百億単位と言われています。それでこの罰金額では、処分が甘いように思えるのは、私だけでしょうか。


ディオバンは薬価価格が他の降圧薬よりも高く(同作用の薬剤のおおよそ2倍)、処方される側も経済的にはかなりの負担が強いられます。にもかかわらず、これだけ使用されていたのは何故でしょう。


まず、数多くある降圧剤の中で、血圧を下げる効果に加え、脳卒中などを防ぐ効果が高いというプラス効果が指摘されていたからだと思われます。また、降圧剤には数種類のタイプがありますが、血圧を下げる効果が低い場合は、数種類のタイプの薬を併用して血圧降下を試みますが、ディオバンは単剤で、他の薬を併用する以上の効果があるという歌い文句でした。


要するに、数種類の薬を飲むよりはディオバンひとつで効果があり、そのうえ血管収縮作用を抑制して、心臓の冠動脈疾患や脳溢血などの脳血管疾患の予防をするということですから、まさに理想の薬というわけです。


正直、今まで降圧剤を扱ってきた医師からすれば、まさに夢の薬といえるでしょう。その時点で「本当に?」という疑問を抱いた医師は多かったようです。しかし、5大学(慈恵医大・千葉大・名古屋大・京都府立医大・滋賀大)で臨床データが採取され、血圧を下げる絶大な効果を実証したとなれば、安易に反対意見は出せないでしょうし、反対するデータもないでしょう。

 

ところが、後に(2013年2月)京都府立医大の研究チームが執筆した臨床試験論文について重大な問題があるとして撤回されていたことが明らかになったのです。


長い間騙されて、高い薬を服用させられた患者にとっては、たまったものではありません。今後は再発防止策を早めに考えて欲しいものです。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2011/11/07-352550.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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