カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 内分泌 >
  4. 甲状腺機能低下症 >
  5. 妊娠しにくいのは甲状腺が原因?!不妊症との関係について。どんな治療を行うの?

気になる病気・症状

妊娠しにくいのは甲状腺が原因?!不妊症との関係について。どんな治療を行うの?

自己抗体によって甲状腺の組織が破壊されていく「甲状腺機能低下症」。代謝やたんぱく質の合成に欠かせない甲状腺ホルモンが不足することにより、疲れやすい、むくみやすい、気力が出ない、太りやすい寒がりになるなどの症状があらわれます。

 

さらに排卵や月経にも影響を及ぼし、不妊の原因となることもあります。甲状腺機能低下症で最も有名なものに「橋本病」がありますが、圧倒的に女性に多く発症するものです。

 

また、無症状であったり疲労やうつ病などと勘違いされることもありますので、これから出産を考えている女性には注意が必要です。

  

■橋本病と不妊

橋本病の場合、ホルモン不足の影響で排卵障害がおきたり、高プロラクチン血症の原因となる場合があります。また、妊娠した場合も流産や早産の確率も通常に比べ、高くなるようです。

 

橋本病は成人女性の30人に1人の割合でみられ、30代から50代に多いとされています。最近では30歳以降で出産する人も多くなってきています。月経不順であったり、家系に甲状腺疾患を患った人がいるという場合は、病院に相談して検査するのもよいでしょう。

 

■きちんと治療すれば妊娠出産は十分可能

橋本病であれば、皆が妊娠しにくいかといえばそうではありません。橋本病であった場合でも、不妊の原因は他にあるというケースも存在します。心配なのは病気に気づいていなかったり、きちんと治療をしていない場合です。

 

不足したホルモンを補うためのホルモン薬を服用し、ホルモン濃度が正常の範囲内で安定していれば、橋本病ではない人と同じように妊娠出産ができます。薬も胎児に影響がないとされていますので、安心して飲むことができます。

 

なかなか赤ちゃんができない、初期の流産が続くという場合、甲状腺疾患が原因であるケースも存在するということです。気になる症状や甲状腺の腫れがみられるようであれば、一度検査してみるとよいでしょう。

 

 

最近疲れやすい…それは甲状腺機能低下症かも?

最近疲れやすくなっている、だるいなと思うことが多いという方は、もしかすると甲状腺機能低下症かもしれません。甲状腺機能低下症の症状や原因を見てみます。

 

●甲状腺機能低下症の症状

甲状腺機能低下症になると、まずは疲れやすさ、だるさが出て来ます。ちょっと動いただけでもひどく疲れたり、だるいなと感じることがあまりにも多い場合は、甲状腺機能低下症の疑いが強まります。

 

その他に、むくみも甲状腺機能低下症の症状の代表です。足だけなど限られた場所だけではなく全身がむくみます。甲状腺機能低下症のむくみは指で押してへこまないタイプのむくみです。全身のむくみが出ることで体重も増加します。

 

 

●甲状腺機能低下症の仕組みは?

甲状腺は喉にある組織で、甲状腺が腫れる病気などもあります。ただし、甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンに問題がある病気です。

 

本来は分泌されるはずの甲状腺ホルモンが分泌されない・量が減ることによって、甲状腺ホルモンの量が少なくなるのが甲状腺機能低下症の仕組みです。

 

●甲状腺機能低下症の原因は?

甲状腺機能低下症は、慢性甲状腺炎が原因になっているもの、理由がわからないものが大半を占めます。なお、慢性甲状腺炎は橋本病と呼ばれる病気です。理由がわからないまま甲状腺機能低下症になった場合は、原発性甲状腺機能低下症と呼んでいます。

 

理由はわからないものの、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっているのは確かですので、ホルモン剤での治療などで症状をある程度緩和することは可能です。

 

甲状腺機能低下症はだるさやむくみを伴う、甲状腺ホルモンの病気の一つです。原因がまったくわからないタイプの甲状腺機能低下症も少なくはありません。

 

 

甲状腺機能低下症ではどんな治療を行うの?

◆はじめに~甲状腺機能低下症とは~

まずはじめに、皆さまは甲状腺機能低下症という疾患をご存知でしょうか?その病名の通り、甲状腺の機能が低下してしまう病気になります。この甲状腺というのは、体の代謝を維持する上でとても重要となる甲状腺ホルモンを作り出している部位になります。そんな甲状腺の働きが低下すると、もちろん甲状腺ホルモンの量は減ってしまいます。

 

甲状腺のホルモンが減少してしまうと、代謝が関わる様々な箇所や症状に悪影響が現れます。例えば、やる気が起こらず無気力・いつも眠い・なぜか体が変にだるいなどの体の不調だけでなく、体温が低くなる・髪の毛が抜けやすくなる・肌が乾燥するなどの身体的変化も見られるようになります。さらには生理が来なくなる無月経にもなります。

 

このように、体の様々な箇所に不調をもたらす甲状腺機能低下症ですが、どのような治療法を行うのでしょうか?こちらでは甲状腺機能低下症の治療法について簡単にご紹介します。

 

◆甲状腺機能低下症の治療法とは

甲状腺機能低下症の治療法は意外にも簡単なものになります。どのような原因であれ、とりあえず甲状腺ホルモンの投与を行われます。投与の仕方は薬の服用によるものです。また、この際に用いられる甲状腺ホルモン剤は食事、あるいは他に服用している薬に影響が出ないように、就寝前に服用するのが一般的です。

 

甲状腺ホルモンと、甲状腺ホルモンを分泌するように甲状腺を刺激する甲状腺刺激ホルモンの値を測定し、正常値を示すようになれば、その時に服用している量の甲状腺ホルモン剤を服用するだけです。また甲状腺ホルモン剤による副作用はありません。

 

 

このように、甲状腺機能低下症に対する治療法は至って簡単なものです。なので、ためらうことなくきちんと医師の指示に従って治療を受けるようにして下さいね。

 

 

甲状腺機能低下症での食事~「ヨード」のとりすぎに注意!

甲状腺の異常により、甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症。有名なものに橋本病があります。治療は主に、ホルモン薬を服用し不足している甲状腺ホルモンを補うというものになります。食事の面でも気を付けるべき点がいくつかありますが、なかでも「ヨード」の摂取については注意が必要です。

 

■ヨードとは

「ヨウ素」とも呼ばれ、海藻類に多く含まれる物質であり、人体にとって必須である元素です。甲状腺ホルモンを作る材料となります。昆布、ひじきに最も多く含まれており、わかめやのり、寒天にも含まれています。卵にもヨードが含まれた「ヨード卵」というものがあります。

 

■不足すると機能低下を招くことも

甲状腺ホルモンを作る材料となるため、不足すると甲状腺機能低下症をひきおこします。このような例は海外ではみられるようですが、海に囲まれている日本では普通に食事をとっていれば、不足するということはまず無いようです。

 

■過剰摂取に要注意

たくさんヨードをとれば、甲状腺ホルモンもたくさん作れそうな気がしますが、実際は過剰摂取すると機能低下がおきることがあります。甲状腺の機能が正常な人であれば、たくさんとっても問題ありませんが、もともと異常がある人だと悪影響が出ます。慢性甲状腺炎である人、甲状腺の手術をしている人、放射性ヨード治療を受けている人などが該当します。適度に食べる分には問題ありませんが、たくさん食べ過ぎないように注意しましょう。ヨードが含まれたうがい薬で、毎日うがいをするのも過剰摂取となりますので、避けるようにしましょう。

 

 

とり過ぎても不足しても影響が出るヨードですが、甲状腺疾患がある人は普段の食事で少し意識しておくとよいでしょう。

 

 

【甲状腺機能低下症】規則正しい食事でホルモンバランスを整える

甲状腺機能低下症になると心身ともに活力が低下し、一日のほとんどを寝て過ごしたり昼夜逆転の生活になってしまうことも多々あるようです。食事も食べたり食べなかったり、料理をする気力もわかず、コンビニやジャンクフードに頼りきりになってしまうこともあるでしょう。しかし甲状腺機能低下症に限らず、症状を改善するためには「規則正しい生活」が不可欠となります。

  

■1日3食で体のリズムを作る

人の体には「体内時計」というものがあり、日光などの「光」や食事による「血糖値の変化」などに影響を受け、リズムを作っています。体内時計はホルモンの分泌などもコントロールしておりますので、甲状腺ホルモンの分泌にも関わってきます。朝しっかりと起きて朝日を浴び、朝食をとることで血糖値を上昇させて体を目覚めさせることが大切です。昼食や夕食も決まった時間にとるようにし、体に一定のリズムを刻んでいくよう心がけましょう。同じ治療をしていても、規則正しい生活をしていれば効果のあらわれかたも良くなっていくようです。

 

 

■健康食品には要注意

不規則な生活をしているため症状がなかなかよくならず、「治療以外にもいい方法があれば試したい」と思うこともあるかも知れません。ホルモン不足による代謝の低下や、あまり動かない生活により太ってしまったため、やせる効果のある健康食品やサプリがあれば購入したいと思うこともあるかも知れません。しかし、健康食品には含まれている成分が全て明示されていないことも多く、副作用の情報も公表されないことがあります。服用している薬との相性が悪い成分が含まれており、症状が悪化する危険性もありますし、輸入販売されているものには、日本では禁止されている成分が入っていることもあります。

 

 

病気を完治させる治療法は今のところありませんが、治療の基本は薬と規則正しい生活だということを念頭に置いておきたいものです。食生活に十分に配慮し、体の機能をよく働かせることができるよう心がけていきましょう。

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-07掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

甲状腺機能低下症に関する記事

チラーヂンを服用する際に飲みあわせを注意する薬剤!チラーヂンを使った危険なダイエットは死を招きます!効果と副作用について

チラーヂンとは、甲状腺機能低下症、粘液水腫、クレチン病などに使用されるレボロ...

甲状腺機能低下症「橋本病」の原因とは?食事で気を付けるポイント・治療で注意したいこと

自己抗体の攻撃により甲状腺ホルモンが不足する橋本病。治療方法はホルモン薬の服...


甲状腺機能低下症の初期症状をチェックしてみよう!「シーハン症候群」「クレチン症」の症状とは?

喉仏のすぐ下にあり、外からは目に見えないものの体の中で重要な働きをしているの...

カラダノートひろば

甲状腺機能低下症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る