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原因不明の胃もたれ?機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)は漢方で治療!治療薬の副作用について

 

機能性胃腸症の方は、自律神経のバランスを崩している事がほとんどです。治療には長期的な時間が必要で、最近、漢方薬が非常によく使用されています。

 

漢方薬は病気を直接治す薬ではありませんが、ゆっくりと体質を改善する事が可能で、人間が本来持っている自然治癒力を高め病気を改善してくれます。機能性胃腸症も体質を改善する事で、胃腸の機能を改善する事ができ、治療が望めます。

 

 

漢方医学では、胃もたれは「気」が不足した気虚や「気」の巡りが悪くなった気鬱(きうつ)、「水」のバランスが悪くなった「水毒」が関係して生じる症状と考えています。

 

『六君子湯』

機能性胃腸症に対する、第一選択薬として用いられていています。六君子湯の効果には、胃の蠕動運動を正常化させる作用や「グレリン」という食欲増進ホルモンを増やす作用などが関係すると報告されていて、今後、さらに解明されると思われます。

 

『人参湯』『四君子湯』

冷え症の人にお勧めの漢方薬です。

冷え症の人は特に消化機能が低下しており、胃もたれの症状が強く出ます。

胃もたれの症状に効果的で、胃のむかつきや胃の排泄機能を高める作用、食欲に関連するホルモンを活性化する効果があります。

 

『半夏瀉心湯』『安中散』

機能性胃腸症の治療に多く使われる漢方薬です。

胃のむかつきや胃の痛みの症状がある方に効果があります。

体質によって相性が難しい漢方薬なので、服用する場合は必ず医師か専門医の診断を受けるようにしましょう。

 

『柴胡』

抗ストレス作用のある漢方です。

機能性胃腸症の原因ははっきりと明らかにはなっていませんが、精神的なストレスが原因ではないかとされています。

 

 

漢方薬は、最低でも半年は飲み続けなければ効果が期待出来ないものです。

しかし、副作用のデメリットも少なく、機能性胃腸症のみならず他の不調も総合的に改善してくれるのでお勧めの治療法です。

 

機能性ディスペプシアと鑑別すべき疾患

機能性ディスペプシアは「食後の胃もたれ」や「みぞおちの痛み」が見られる疾患です。これらの症状がみられたとき、機能性ディスペプシアと鑑別すべき病気をあげてみます。

 

食後の胃もたれ

●胃がん

胃もたれ、食欲不振、胃痛などの症状がみられます。

胃がんが進行すると胃の内部で出血が起こり、吐血や黒い便が出ます。

胃炎、胃潰瘍などの病気が発展して胃がんになると言われていますので、胃の疾患が心配される方は、なるべく早めに医療機関を受診し適切な治療を受けることが重要です。

 

●胃酸過多

胃酸が必要以上に分泌される病気で、原因としてはストレスが多く挙げられています。

胃もたれのほかには酸っぱいゲップ、口臭、嘔吐、嘔気といった症状がみられます。

 

●胃下垂

胃が下腹部まで下がっている状態を胃下垂と言い、痩せている人に多くみられます。

少し食事をしただけで満腹になり、食後に胃もたれを感じます。

 

みぞおちの痛み

●胃潰瘍

ピロリ菌や非ステロイド性消炎鎮痛剤の影響、ストレス、急性胃炎の悪化や慢性胃炎を繰り返すことが原因となって、胃の粘膜や胃壁が局所的に欠損する疾患です。胃潰瘍は胃に入った食べ物が潰瘍を刺激して痛むので、食事中から食後の痛みが多くなります。

 

●食中毒

腹痛とともに、吐き気や嘔吐、発熱、下痢などの症状が急激に起こることがあります。

原因となる主な細菌は、生肉などに生息するカンピロバクター、鶏や卵などに生息するサルモネラ菌、生の魚介類などに生息する腸炎ビブリオ菌、人の皮膚の傷口などに繁殖する黄色ブドウ球菌などです。

毒素を含む食品には、ふぐ、きのこ、じゃがいもの芽などがあります。

 

●膵炎

急性膵炎の多くは、胆石症やアルコールの乱用が原因です。膵炎を引き起こす人の大部分がみぞおちの辺りに起こる激痛に苦しみます。そしてこの痛みは背中に突き抜けるほどに発展します。他に吐き気や嘔吐、発熱をともないます。

 

●心筋梗塞

心筋の一部が壊死してしまうことから、死に至ることもあります。突然、胸やみぞおちに激痛が起こり、吐き気や冷や汗などもみられ、胸の痛みは30分から数時間続きます。これに高血圧や糖尿病、肥満、喫煙などが重なるとリスクが高まります。

 

機能性ディスペプシアは、検査所見で異常が見られない特徴があります。ほかの疾患を除外する鑑別診断が特に重要となる病気です。

 

原因不明の胃もたれは『機能性ディスペプシア』の可能性アリ

機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれ等の症状のでる病気です。この病気の特徴は、上記のような症状が慢性的に出ているにも関わらず、検査を行っても、胃潰瘍や胃がん等の病気が発見されないという事です。

その為、生命に関わる様な病気ではありません。しかし、胃の痛みや胃もたれ等が慢性的にある為、生活を送るには辛い状況にあると言えます。

 

主な症状

・食後の胃の痛みや胃もたれ感

・食べ始めてすぐに胃が一杯になる様な満腹感(早期飽満感)

・みぞおちの痛み

・みぞおちが焼ける感じ

などの症状があります。

 

日本人の多くがこの病気!?

あまり知られていませんが、日本人はこの病気である人がとても多く、4人に1人は機能性ディスペプシアを持っているという調査結果もあります。

聞きなれない病気ですが、決して珍しい病気ではなく、身近な病気の一つです。

 

以前は「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていました。

しかし、胃炎は、胃に炎症が起きている状態を表す為、胃炎が認められないこの病気には当てはまらないという事で、この病名が確立しました。

 

機能性ディスペプシアは大きく分けて二つ

・食後愁訴症候群(PDS)

食後のもたれ感、早期飽満感が頻繁に起こります。

 

・心窩部痛症候群(EPS)

みぞおちの痛み、みぞおちの焼ける感じが頻繁に起こる。空腹時に起こる事もあります。

 

治療法

治療法は主に薬物治療・生活改善です。

薬物も様々な種類がありますが、胃酸の分泌を抑える薬や胃の働きを改善させる薬、ピロリ菌除去、抗うつ薬等が多く使用されます。

薬物治療と同時に絶対行うべきなのが生活改善です。

 

こんな習慣に要注意

・暴飲暴食

・タバコ

・過剰な飲酒

・不規則な食生活

・過労、睡眠不足

・脂っこい、刺激の多い食品の摂り過ぎ

 

まずは生活習慣を改善していきましょう。機能性ディスペプシアだけでなく、他の消化器系の病気も防ぐ為には、是非改善する様にして下さい。

 

機能性ディスペプシアの治療薬の副作用について

機能性ディスペプシアの治療のメインは薬物療法です。

まずは病院に行かず、市販の薬で対処したいという人もいると思います。しかし、胃の市販薬の種類は特にたくさんあり、自分の症状に合った胃薬を見つけるのは難しいものです。

主に使われる薬物は以下のとおりです。

 

消化管運動賦活薬

酸分泌抑制薬

抗不安薬

 

 

消化管運動賦活薬

・アセチルコリンエステラーゼ阻害薬:アコファイド

副作用は少ない方ですが、下痢、便秘、吐き気、嘔吐がみられます。

 

・ドパミン受容体拮抗薬:ガストン、プリンぺラン

副作用として錐体外路症状(ふるえ、こわばり、つっぱり)があります。子供や高齢の人、腎臓の悪い人、また長期大量服用時に注意が必要です。

そのほか重い副作用として、ショックやアナフィラキシー様症状、悪性症候群や遅発性ジスキネジアの報告があります。これらはきわめてまれな副作用ですが、以上のような症状に念のため注意してください。

 

 

酸分泌薬

・プロトンポンプ阻害薬:タケプロン、オメプラノール

人によっては、肝機能値に異常があらわれたり、頭痛やめまい、軟便や下痢がみられます。

 

・H2受容体拮抗薬:ガスター、ザンタック

過敏症状をおこすことがあります。また、一時的に、腎(じん)機能検査数値(血中クレアチニンの数値)が上昇することがあります。

 

 

抗不安薬

・セロトニン部分作動薬:ゼディール

重い副作用はほとんどありません。比較的多いのは、眠気、ふらつきなどです。これらは、それほど心配いりませんが、車の運転など危険な作業には注意してください。

 

・ベンゾジアゼピン系:コンスタン

合わない人には合わないらしいようです。またコンスタンを妊婦の方が服用した場合、生まれてきた子供に奇形が生じるという報告もありますので、医師と充分に話し合って下さい。

また、コンスタンを始めとするベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、依存が形成されることが分かっています。長期にわたって服用を続けて、突然中止すると「離脱症状」というものが現れることがあります。いきなり強烈な不安感に襲われたり、体が震えてしまうなどというものがその主な症状です。コンスタンの服用を中止する際も、徐々に減量するなど、医師の指示の元に計画的に行うべきでしょう。

 

 

中には重篤な副作用を持つものもあります。症状が中々改善しないという人は、早めに病院を受診されることをおすすめします。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/09/30-350691.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-15掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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