頭痛
偏頭痛の予防策と改善策!前兆と予兆を察知して早めの対処を!
頭痛もちの人は臭いに注意!「ニオイ過敏」について
頭痛とニオイは深い関係にあります。詳しく見ていきましょう。
◆頭痛とニオイ
慢性頭痛の患者さんで緊張型頭痛、片頭痛で悩まれている患者さんにおいて、光過敏、音過敏、臭過敏、味覚過敏についてのある調査によると、片頭痛の患者さんは光過敏(69%)、音過敏(67%)、臭過敏(57%)、味覚過敏(19%)に随伴して、症状を認めており、緊張型頭痛では光過敏(8%)、音過敏(25%)、臭過敏(17%)、味覚過敏(0%)に随伴して症状を認めていると報告されています。
◆頭痛とニオイ過敏
片頭痛の症状がおきると「におい」を敏感に感じやすくなります。これをニオイ過敏と言います。普段だと気にもとめないことですが、頭痛がはじまるとちょっとしたにおいでも、脳に刺激され頭の痛みをひどくしてしまいます。
◆頭痛を起こしやすいニオイ
人それぞれ感じ方が違うと思いますが、頭痛をおこしやすいニオイは
・香水
・たばこ
・生魚
・洗剤 などです。
◆注意すべき場所
・デパート:強い香水のニオイで充満している化粧品売り場は一回の入口付近にあることが多く、入店したら予想外にニオイをかいでしまうことがあり、注意が必要です。
・駅などの喫煙スペースの近く:タバコのニオイ
・コンビニ:喫煙スペースがあることが多く、意外にタバコのニオイが強いことがあります。
・スーパーの生鮮売り場
・冷蔵庫(キッチン)
・お風呂
・生ゴミ
◆頭痛の痛みをやわらげるニオイ
「お香、エッセンシャルオイル」などの柔らかいニオイが、人によっては片頭痛の痛みをやわらげてくれることがあります。
ニオイが原因で頭痛になるという人は、室内などでは香りの強い物はおかないようにして、部屋に臭いが溜まらないようにするために、定期的に換気をするように心がけましょう。
頭痛を和らげるためにマグネシウムを摂取しよう!効果と注意点について
マグネシウムには頭痛を緩和させる効果があります。今回はマグネシウムの効果と過剰摂取の弊害、マグネシウムを多く含む食材を紹介します。
マグネシウムの頭痛に対する効果
血管の収縮の調節作用や副腎皮質を助ける機能があります。
自然な血管の収縮を調節する他にも、カルシウムがどこかの細胞に長時間とどまり、その細胞周辺の血管が緊張してしまった場合にも血管の緊張を和らげる効果があります。
また、神経伝達物質を作る際に必要な物質でもあります。
マグネシウムの頭痛に対するもの以外の効果
女性の月経前症候群と呼ばれる生理前の腹痛、気持ち悪さ、頭痛などの身体的な症状や精神的に不安定な状態を和らげてくれる効果があります。妊娠中に起こるこむら返りにも効果があります。
また、カルシウムとの相互作用によって骨の形成を正常化する、筋肉の収縮を正常に行うなどの効果もあります。骨の形成や筋肉の収縮にはカルシウムのみが関わっているイメージが強いと思いますが、マグネシウムもなくてはならない物質です。
ダイエットにも効果があります。体のエネルギー代謝に関係する酵素の活性化を行ない、エネルギー代謝を効率よく行える状態にしてくれます。
マグネシウムの弊害
過剰な摂取により軟便や下痢を起こします。普通の食事ではなかなか摂りすぎになりませんが、マグネシウムのサプリメントを摂取する際には気をつけてください。
また、酸化マグネシウムの過剰摂取は腎臓に病気を持っている方の場合、腎臓が酸化マグネシウムをろ過できず、体にたまっていきます。心臓に病気を持っている方にもあまり良い影響を与えないとされています。
服薬を行っている方は1度主治医にどのくらいならマグネシウムを摂取してよいか尋ねてみてください。
マグネシウムを多く含む食材
エンドウ豆、納豆、あずき、ゴマ、魚介類、海藻類など
マグネシウムを普段の食事に取り入れて頭痛や体の不調を防ぎましょう。
頭痛を食事で改善しよう!鉄分と頭痛の深いカンケイ
頭痛予防の食事といっても、なかなか思いつかないものですよね。
頭痛に効く成分のひとつが鉄分です。鉄分と頭痛の関係について紹介していきます。
鉄分の役割
鉄分の役割はヘモグロビンを作り出すことです。血液の色である『赤』を作っているヘモグロビンは、体の中に酸素を運ぶ役割を持っています。鉄分がヘモグロビンを作り、ヘモグロビンが酸素を運んでいるので、鉄分が少なければ少ないほど酸素も上手に運べないということになります。
鉄分が少なく、ヘモグロビンがあまり生産されていない状態を貧血と呼びます。貧血の時には全身が酸素不足になります。
鉄分と頭痛
貧血で鉄分が足りていないと全身が酸素不足になり、その影響が頭にも現れます。酸素を必要としている脳に十分な酸素がいかない状態は、血流が悪い状態です。脳は『このままではいけない』と思って、血管を広げてもっと酸素を取り入れようとします。
血管が拡張されている状態ということで、鉄分不足で起きる頭痛は片頭痛と言えます。
鉄分の多い食材
鉄分を摂取するにはサプリメントなども悪くはありませんが、食べ物で摂取するのがよいでしょう。
鉄分はレバーに豊富に含まれていることがわかっていますが、そのほかにも魚介類ではアサリやカキなどの貝類、マグロ、ワカサギなどが鉄分を豊富に含む食材です。
フルーツではアンズやイチジクも鉄分を多く含んでいます。
鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると体への吸収速度がアップします。
イチゴやキウイを鉄分摂取の前後に摂取するのもお勧めです。
チーズやハム、レモンなど…頭痛を発生させるかもしれない食べ物って?
現在日本では頭痛もちが3000万人いると言われています。頭痛の種類としては片頭痛、緊張症型頭痛、群発頭痛などがあります。これらの頭痛には頭痛が起こるメカニズムがわかっていないものもありますが、どの頭痛にも食事内容が関係していると言われています。今回は食事の内容の中でもこの食材を食べると頭痛が起こりやすくなる、とされているものをご紹介します。
チラミンを含む食材
ヨーグルト、チーズなどの乳製品全般やココアがあげられます。しかし、乳製品の種類によって含有量が異なります。チーズよりヨーグルトの方がチラミンが少なくなります。チーズの中ではプロセスチーズで含有量が少なく、ブルーチーズやカマンベールチーズには含有量が多くなります。
アルコール類
アルコール類全般は頭痛の元です。特に群発頭痛持ちの方は気をつけてください。
亜硝酸ナトリウムを含む食材
ソーセージ、魚肉ソーセージ、ベーコン、ハム、イクラ、すじこ、たらこなどの加工食品に含まれます。ただ、亜硝酸ナトリウムは食品添加物として使われているだけなので、このような食材であっても商品によっては入っていないものもあります。成分表示を確認して買うようにしてください。
オクトパミンを含む食材
強力な血管の収縮作用があります。みかん、レモンなどの柑橘類に含まれます。
カフェインを多く含む食材
コーヒー、紅茶、日本茶、コーラに多く含まれます。コーヒーより紅茶や日本茶の方がカフェインが多い場合があるため、油断しないようにしてください。
フェールチラミンを含む食材
チョコレートに多く含まれます。
グルタミン酸ナトリウム
スナック菓子、レトルト食品、缶詰などの加工食品や本蔵醤油でない醤油に含まれます。
ヒスタミンを多く含む食材
ワインやココアなどがあります。
これらは主に血管の収縮に影響を与える食材です。頭痛は血管の収縮によって起こるため、避けることが推奨されています。これらの食材が全て悪く、頭痛を起こすわけではないので注意してください。ですが、頭痛を持つ方は極力避けた方が無難でしょう。
肩こりや体のゆがみからくる頭痛にはストレッチが最適!
1日中デスクワークや勉強をしていたりすると、ひどい肩こりが起こる人もいると思います。また、姿勢が悪くても体にゆがみがでて肩こりになりやすいです。これらの肩こりを放っておくと頭痛まで発生してしまい、なかなか治らなくなることが多いようです。今回は、頭痛が起きる前に肩こりや体のゆがみを治す方法をご紹介します。
固定した姿勢からくる肩こりには
デスクワークや勉強などの固定した姿勢が原因の肩こりの場合、ほとんどが筋肉の血行が悪くなっているために起こることが多いようです。そのため、ストレッチが有効とされています。
ストレッチの方法としては、
・体の前で肘を内側に曲げ、左手で後ろに引く
・頭の後ろに右ひじを上げ左手で引く
といったストレッチがありますので、このストレッチを左右交互に行ってください。頭痛が出始めている場合は、椅子の背もたれに両手をかけそのまま、体を沈めていくというストレッチもあります。
姿勢の悪さからくる肩こりには
姿勢が悪い理由として、靴があっていない、虫歯治療などで歯のかみ合わせが悪くなっているというのが原因の場合もあります。その場合は、まずその問題を解決しましょう。靴があっていない場合は、自分に合った靴を探しましょう。
かみ合わせについては、歯科医でチェックし矯正の必要があれば行いましょう。
姿勢が悪いと筋肉に余計な負担がかかったり、その部分で血行が悪くなるため、肩こりが起こります。
日頃から鏡を見て、まっすぐな姿勢になっているか、顔を突出したような姿勢で歩いてないか等、自分でチェックすることが大切です。
以上が、頭痛になる前に肩こりを改善する方法です。肩が凝ったなと思ったらこれらのことを気にしてみてください。
偏頭痛が起きそうなときにはコレ!偏頭痛が起きてしまうその前にする予防策とは?
偏頭痛が毎日のように起こって困ったり、痛みの程度が大きい場合には、偏頭痛を予防する必要があります。そんなに偏頭痛が起こる頻度は多くないという人でも、予防策を知っておいて損はないでしょう。
どんなときに偏頭痛が起こる?
偏頭痛は基本的には何かの原因があって起こります。その原因は強い光かもしれませんし、ストレスかもしれません。いずれにせよ偏頭痛を生活の中で予防しようと思ったとき、どんな状況で偏頭痛が起こるかを知っておくのが第一歩です。
その上で、偏頭痛の予防法にはどんな方法があるのでしょうか?
偏頭痛の予防法アレコレ
色々な偏頭痛の予防方法を見てみましょう。
・ひどい偏頭痛には予防薬
偏頭痛が月に2日以上(あるいは6回以上)ある場合や、頓服薬では生活に支障が出る場合には、薬による予防が勧められます。偏頭痛が起こりにくくなるように、毎日予防薬を服用するのです。予防薬の種類としては、
カルシウム拮抗薬
β遮断薬
抗てんかん薬
抗うつ薬
患者さんが偏頭痛以外の病気を持っていれば、他の薬が使われることもあります。また、予防薬の効果があるかどうかを判断するには、2ヶ月程かかります。
基本的に予防薬は、頭痛の程度を軽くしたり回数を減らすためのもので、頭痛が起こらなくなるわけではありません。
・偏頭痛を起こす食べ物を避ける
偏頭痛が起こりやすい人は、血管を拡張する作用のある食べ物は避けるべきです。
具体的にはポリフェノールを含む、赤ワイン、チョコレートなど、チラミンを含むチーズなどは避けましょう。また化学調味料を多く使ったものを食べるのも避けたほうが良いです。
食品と偏頭痛の関係は細かくありますので、食べたものを記録していき、頭痛との関係を追っていくのが、自分に合った予防法を知るのに有効な方法です。
・サプリメントで予防
ビタミンB2やマグネシウムには偏頭痛に効果があるといわれています。食品からとってもよいですが、それが難しければサプリメントの形で摂取してもよいです。
・朝食をきちんと食べる
朝食を食べない、あるいは食事と食事の間がかなり空いてしまうと、体がストレスを感じて偏頭痛が起こりやすくなります。そのため、忙しくても朝食はきちんと食べるようにしましょう。
・規則正しい生活
忙しい人には難しいかもしれませんが、やはり基本的にはストレスを溜めないような規則正しい生活が基本です。特に休日にだらだらと寝てしまうという人は、偏頭痛が起こりやすいですので注意しましょう。
【意外なことが原因になることも
割と知られていることですが、ストレスから解放されることが、偏頭痛のきっかけになることもあります。そんな、偏頭痛が起こりやすいシチュエーションに上記のような方法で先手を打っておければ、だいぶ頭痛がラクになるかもしれませんね。
偏頭痛の「前兆」「予兆」を察知して、早めの対処のカギにしよう!
頭痛はなければそれに越したことはありませんが、頭痛持ちの人はそうも言っていられませんよね。
そのため、偏頭痛などを元々持っている人はそれとどうやって上手に付き合っていくかが重要になっていきます。
ここでは、早めの対処をするための偏頭痛の「前兆」「予兆」を察知する方法をご紹介します。
早めの対処がカギになる
頭痛は起こってしまえば治まるまで耐えるしかありません。
起こってしまった頭痛をどうにかしようとしても、効果があらわれるにはタイムラグがありますので、効果を実感するには少し時間がかかります。
だからこそ、痛みが起こってからではなく、痛みが起こる前に対処するのが、上手にお付き合いするカギとなるのです。
偏頭痛の前兆症状を見逃すな!
偏頭痛において絶対に前兆症状があるというわけではありません。
偏頭痛には、「前兆のあるケース」と「前兆のないケース」の2つのタイプがあります。
前兆のあるケースにあてはまる人というのは、偏頭痛持ちの人の20~30%にのぼるとされています。
前兆症状としてよく知られているのが閃輝暗点(せんきあんてん)という症状です。
具体的には、
・目の前にチカチカとフラッシュのようなものが光る
・視野の片側または中心部が見えにくくなる
・チカチカ光る点が次第に大きくなる
・ギザギザしたガラス、オーロラや万華鏡のような光が見える
このような症状が見られます。
また閃輝暗点以外にも、
・言葉が出にくくなる
・手足がしびれる
・体が動かしにくくなる、動かない
などの症状が見られることがあります。
偏頭痛の予兆症状を見逃すな!
前兆症状に対して、次は「予兆」です。
どちらも同じような言葉に聞こえますが、正確には異なります。
予兆は前兆の前段階であり、実は前兆の段階ではすでに偏頭痛は始まっているといってもよいのです。
さて、ではこの予兆症状としてはどんなものがあるのでしょうか?
・あくび
・情緒不安定
・空腹感
・むくみ
思い当たることはないでしょうか?
もちろんこちらもすべての人に起こる症状ではありません。
ですが、ありふれた症状で気づいていないだけで、本当はこうした症状が偏頭痛の前に起こっているかもしれません。
予兆・前兆だけで終わってしまうこともある
こうした予兆や前兆が必ず起こるわけではないので、これらが起こるならば対策ができますから、ラッキーとも言えます。
また、逆にこうした予兆や前兆が起こったにもかかわらず、偏頭痛が起こらないということもあります。
あまり神経質になりすぎず、ひとつの目安として考えられると、上手に付き合っていけそうですね。
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著者: カラダノート編集部