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胆管が詰まる「閉塞性黄疸」、悪性腫瘍が原因のことも!治療方法とは

いくつかのタイプがある「黄疸」ですが、その中でも胆管がなんらかの原因により詰まることで発症するものを「閉塞性黄疸」といいます。

 

肝臓で作られた胆汁は、胆管を通り胆嚢にためられ、再び胆管を経て十二指腸へと排出されて行きます。通り道が詰まってしまうと胆汁が逆流し、血液中に放出されてしまいます。胆汁に含まれる「ビリルビン」という黄色の色素の濃度が上がると体に害があります。

 

詰まりを解消して流れを通すことで改善をみますが、処置の方法は詰まりの原因によって異なります。まずはつまりの原因にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

 

■結石

閉塞性黄疸の中で最も多いのが結石によるものです。一旦胆嚢にためられた胆汁が十二指腸へと排出される際に通る管を「総胆管」といいますが、ここにできる「総胆管結石」が一番多くみられます。

 

胆嚢にできた「胆のう結石」が落ちてきて詰まる場合もあります。結石ができる原因は、コレステロールが結晶化したんぱく質と結びついて塊となることです。急に詰まることが多く、横断や痛みも急激に出る場合が多いでしょう。

 

■胆管がん

胆管にできる悪性腫瘍で、黄疸や体のかゆみなどの症状は結石による黄疸と同じものです。腫瘍により胆管が詰まったり、胆管が圧迫されて通りが悪くなることで黄疸がおきます。

 

できた場所や状態によって治療方法は異なってきますが、一番有効な方法は切除することとされています。徐々に腫瘍が大きくなるため、症状の出方もゆっくりであることが多く、痛みを伴わないことがほとんどです。

 

早期の治療が重要ですが、初期だと見た目では黄疸とはわかりにくい場合もあるため、尿が褐色であったり便が白っぽいなどの症状があればすぐに病院に行くようにしましょう。

 

 

年だから白目がくもってきたかななどと思わずに、思い当たる症状があれば病院に行ってみましょう。

 

 

詰まりを解消して流れを良くする~閉塞性黄疸の治療方法

閉塞性黄疸の原因は、胆管の詰まりです。診断が確定したら、詰まりを解消するための処置が行われます。胆汁がきちんと流れるようになれば、黄疸などの症状は徐々に解消されていきます。いくつかの方法のなかから、それぞれの状態に合わせたものが選択されます。

  

■ドレナージにより胆汁を排出 

血液検査や超音波検査により、黄疸の原因や何によるつまりなのかが診断されます。診断確定後は、胆管に細い管を挿入し、流れが滞ってしまった胆汁を外に出す治療が行われます。この方法を「ドレナージ」といいます。管の入れ方には内視鏡を使用して行うものと、超音波画像で確認しながら行う方法があります。

 

 

・内視鏡的胆道ドレナージ

 

胃カメラを飲む時のように、口から十二指腸まで内視鏡を挿入します。胆管の出口側である十二指腸側から、管を置きに行くという方法です。その中でも、長いチューブを使用し、一方の端を詰まっている箇所へ、もう一方は鼻を通るように留置するという方法を用いると、胆管を洗うことができたりより詳しい検査を行うことができます。また、状態によっては短いチューブを使用した処置を行うケースもあります。

 

 

・経皮経肝的胆道ドレナージ

 

お腹の皮膚から針を入れ、腹膜、肝臓を通ったあと菅と置き換えるという方法です。超音波による画像で確認しながら進められます。内視鏡が届かなかったり、複数の腫瘍によりドレナージが必要な箇所がいくつかある場合は、この方法が選択されるようです。しかし針を刺すため、腹水が溜まっている場合や血が止まりにくい状態にある場合は、この方法は不可となります。

 

 

詰まりを解消すれば、黄疸やかゆみなどの症状はよくなっていきます。根本的な原因が腫瘍である場合も、まず黄疸の症状を解消するためにドレナージを行い、体を回復させてから切除の手術を行うことが多いようです。それぞれのケースによって治療が異なってきますので、主治医によく確認しましょう。

 

 

悪性腫瘍(がん)が原因で閉塞性黄疸がおこることも!

胆管が詰まり胆汁が流れなくなることでおきる閉塞性黄疸ですが、原因には胆管でできる結石や胆嚢でできる結石がこぼれ落ちて胆管につまるというものがあり、閉塞性黄疸の最も多い原因だといわれています。しかしこの他にも「腫瘍による閉塞」というケースも存在します。

  

■胆管がんや膵がん

胆管に悪性腫瘍ができる胆管がんや、膵臓にできる膵頭部がんが原因で詰まりが発生している場合があります。これらのがんになっている場合、初期症状として黄疸が出ることがほとんどです。胆管はとても細いため、比較的小さい時期の腫瘍でも詰まりをおこすことがあります。結石が原因のものと同様、体にかゆみが出たり便が白っぽくなったり、尿の色が褐色になることがあります。倦怠感や発熱、腹部の痛み、体重の減少などの症状が出ることがあります。しかし結石とは異なり、急激に詰まるのではなく徐々に詰まっていくため、症状の出方が弱かったり自覚症状が無いこともあります。

 

■早期発見が重要 

胆管がんや膵がんも早期発見、早期治療が重要となります。特に症状がなく病気に気づかなかったり、受診を延ばし延ばしにしていると、がんが進行し腫瘍周辺の神経が侵されることで炎症をおこし、みぞおちあたりの激しい痛みや背中の痛みを生じさせます。腹部の腫れや急激に体重が減少するなどの症状が発生する場合があります。さらには腹膜炎をおこし、腹水がみられるようになることもあります。

 

 

体の異変に気づきながらも「たいしたことない」「病院に行く時間がないから」などと病院へ行かないと、どんどん症状が悪化してしまいます。黄疸や腹痛、かゆみや体重の減少などの症状があれば早急に診察をうけ、適切な治療を受けられるようにしましょう。

 

 

悪性腫瘍が原因である「閉塞性黄疸」の治療とは

肝臓で作られた胆汁が通る胆管が、何らかの理由により詰まってしまい発症するのが「閉塞性黄疸」です。胆管が詰まる原因の一つに「腫瘍」があります。悪性である腫瘍の場合がほとんどですが、この場合どういった治療法がとられるのでしょうか。

 

■悪性腫瘍ができる場所

胆汁は、肝臓で作られて胆管を通り、途中の胆嚢に溜められ、必要に応じて胆嚢から押し出され下方の胆管を通って十二指腸に至ります。胆管は入口は肝臓、出口は十二指腸へとつながっています。肝臓から出たところから胆嚢を含め、十二指腸の入り口の「十二指腸乳頭」という部分までが胆道と呼ばれます。胆道のいずれかの場所に悪性腫瘍ができると、閉塞性黄疸などの症状がみられる「胆道がん」となります。

これには3つのタイプがあります。「胆管にできるがん」「胆嚢にできるがん」「十二指腸乳頭にできるがん」です。できた場所やその広がりの程度により、手術方法も変わってきます。さまざまな検査により、状態をよく調べる必要があります。

 

■治療方法 

治療方法は現在のところ大きく分けて、手術による腫瘍の除去、抗がん剤などを使用した化学療法、放射線治療があります。最も効果が高いとされているのは手術による除去です。胆管にできたのであれば、その部位を除去します。もし肝臓寄りの部位に発生した場合は、胆管の他に肝臓も切除する必要があります。肝臓は一部だけ切除することができませんので、右か左のがんが広がっている側を全て摘出することになるでしょう。十二指腸寄りの場所にできれば膵臓や十二指腸、程度によっては胃の一部を切除する場合もあります。

 

 

このがんの手術は、患者さん側の体の負担が大きい場合が多いようです。何よりも早期発見、早期治療が重要となってきます。 

(Photo by: http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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