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結膜弛緩症とは?症状や治療法は?

結膜弛緩症の治療に使われる目薬にはどんなものがある?

結膜弛緩症を目薬だけで治療することはできませんが、結膜弛緩症にともなう諸症状の緩和に目薬が有効です。治療に使われる目薬について説明します。

 

目薬で押さえられる症状

結膜弛緩症で緩んだ結膜はまばたきで動きやすく、動くたびに目がゴロゴロするような違和感をもったり、結膜内の毛細血管に負荷がかかって結膜下出血を起こしたりします。

 

結膜が乾燥するとまぶたとの摩擦が強くなり、これらの症状も悪化するので目の乾燥を目薬で防止します。結膜弛緩症の人は、涙がたまるべき下まぶたと眼球の境にたるんだ結膜があります。そのため涙をためられず、ドライアイを発症します。目に潤いを与える目薬は欠かせません。

 

結膜弛緩症の人は目に負担がかかり、出血や炎症を繰り返しがちです。炎症を抑える、結膜表面にできた傷を治す目薬も使われます。

 

結膜弛緩症治療に用いる目薬の種類

・人工涙液

ドライアイを改善するために使う、涙に近い成分の目薬です。目の表面を乾燥から守り、目の疲れや角膜炎を防ぎます。

 

「足りない涙を補う」ためのもので、塩化カリウムや塩化ナトリウムは配合されていますが、薬効はありません。処方箋は不要。ドラックストアなどで購入できます。

 

・ヒアルロン酸

目の表面にできた傷の回復を助けます。ドライアイ改善にも有効です。医師の処方箋が必要で、種類によって用法や用量が異なります。ほかの点眼薬と併用する際は5分以上間を空けるのが原則です。

 

大きな副作用はありませんが、皮膚が敏感な人はかぶれる恐れがあります。目の周りの皮膚についたら拭き取りましょう。

 

・抗炎症薬

目の炎症や痛み、痒みを抑える目薬です。購入には医師の処方箋が必要です。ドライアイやまぶたとの摩擦で傷ついた目の表面の修復を促します。

 

抗炎症薬には作用が穏やかな非ステロイド性のものと、効果が強いステロイド点眼薬があります。結膜弛緩症で処方されるのは、非ステロイド性の目薬がほとんどでしょう。まれに過敏症反応や目の刺激を生じるケースがあります。

 

目薬で1~2ヶ月様子を見ても症状が改善しなければ、手術も治療の選択肢になるでしょう。

 

結膜弛緩症の根本治療は手術~方法と費用は?

症状が進行した結膜弛緩症の根本治癒を目指すなら、手術しかありません。手術の方法や費用についてまとめました。

 

手術の方法

ゆるんでだぶついている結膜を切除して縫い縮めます。局所麻酔をかけ、時間は片目で15~20分、両目なら30~40分程度です。入院は不要、日帰り手術です。手術が終了したら眼帯を装着して帰宅できます。局所麻酔のため手術中は痛みを感じませんが、麻酔が切れると多少痛むので痛み止めを服用します。

 

術後の注意

手術後から眼帯は必要ですが、日常生活に大きな支障は出ません。結膜を縫い縮めた部分の抜糸を、手術から約1週間後に行います。抜糸をするまでは目に水が入る恐れがある行為は控えるよう、注意しなくてはなりません。具体的には、洗顔はせず顔を拭くだけ、洗髪は美容院でのシャンプー時のように仰向けになってする「バックシャンプー」のみ可能です。激しい運動もできません。

 

術後の経過

抜糸までは、まばたきのたびに糸が引っ掛かりゴロゴロとした異物感、痛みを感じるでしょう。抜糸をすれば痛みや違和感は治まります。手術により起こる目の充血も、抜糸のころには消えています。手術の傷跡は注意して見ないと分からないくらいで、大きな傷跡が残ることはありません。

ドライアイや結膜下出血といった結膜弛緩症の諸症状は、術後すぐから改善するでしょう(手術による一時的な出血、充血はあります)。

 

費用

病院や加入している健康保険などによって、多少差があります。自己負担額の目安は、健康保険加入者で3割負担の人なら片目9,000円、両目18,000円です。2割負担なら片目6,000円、両目12,000円。老人医療保険対象者で1割負担なら、片目3,000円、両目で6,000円が相場でしょう。

 

結膜弛緩症の手術は、ここ10年くらいに始まったばかりですが、大きな事故や再発は起こりにくいといわれています。日常生活に支障があるほどの症状なら、手術を検討してはいかがでしょうか。

 

中高年は要チェック!結膜弛緩症の症状とセルフチェック

結膜弛緩症は珍しい病気ではなく、加齢によって多くの人に生じる老化現象のようなものです。30代以降から症状が出始め、60代ではほとんどの人に起こります。自分の眼球に結膜弛緩症の兆候があるかが分かる、結膜弛緩症の典型的な症状をまとめました。

 

結膜の緩み具合を調べる

結膜弛緩症は、白目の表面を覆う結膜がだぶついてシワが寄る症状です。顔の皮膚も年をとると緩み、手で押したり寄せたりするとシワがたくさんできます。結膜も、同じようにたるみができているか調べることができます。

 

鏡に向かって、下まぶたを押し下げてみましょう。いわゆる「あっかんべー」を思いっきりした状態です。指を下まぶたから離さず、目に押し付けるようにしながら少しずつ上に押し上げていきます(白目に直接指が触れないよう注意)。

 

白目の下部分と下まぶたの境に透明の膜がだぶついていませんか?食品を包装するラップフィルムのようなものが目の下側にたまっていれば、結膜が緩み始めている可能性があります。

 

結膜のゆるみとともに生じる諸症状

結膜弛緩症は結膜が緩むだけではなく、それによってさまざまな症状が表れます。結膜の緩み、たるみが上手く確認できない場合は、その他の症状があるか否かで判断します。

 

・ドライアイ

結膜弛緩症で、最も多い症状です。涙を分泌していないのではなく、緩んだ結膜が邪魔をして涙を眼球表面に留めておけないために起こります。涙目なのに、目が乾いているなら結膜弛緩症が原因かもしれません。

 

・異物感

結膜がだぶつくと、まばたきのたびに結膜とまぶたの内側が必要以上にこすられます。まばたきをスムーズにできない、ゴロゴロとした異物感を感じるのは結膜とまぶたの摩擦が原因と考えられます。

 

・結膜下出血

まばたきで結膜とまぶたの摩擦が強くなるのとともに、だぶついた結膜はまばたきのたびに大きく動かされます。その結果、網膜の毛細血管が引っ張られて切れ、出血することがあります。アレルギーなど目の不調が無いのに白目の出血を繰り返すなら、結膜弛緩症の疑いがあります。

 

結膜弛緩症は、年をとれば誰にでも起こり得るものだと考え、定期的に目のチェックをしましょう。

 

結膜弛緩症の症状~結膜下出血とは?

結膜弛緩症によって生じる症状の1つが、「結膜下出血」です。結膜下出血とはどういうものか、まとめました。

 

どんな症状か

結膜下出血は、結膜の血管が破れたり切れたりして出血している状態です。白目の部分に赤くシミのように出血が広がります。結膜下出血を起こしても出血のせいで視野が欠けたり、視力が低下したりすることはありません。

出血が止まれば、白目の赤いシミは数週間で自然に消滅します。特別な治療は不要です。

間違いやすいのが、目の充血です。目の充血は毛細血管の拡張で、切れてはいません。単に毛細血管が目立っている状態です。結膜下出血では、毛細血管を確認できません。

 

結膜弛緩症で結膜下出血が起こる理由

結膜がゆるんでシワが寄る結膜弛緩症では、まばたきによって結膜にかかる負荷が大きくなります。手や顔の皮膚も、ゆるんだ部分を引っ張ったり押したりすると、ぴんと張った皮膚よりも大きく動きます。大きく動かされた結膜は、毛細血管に強い力がかかって出血してしまいます。

 

注意したい病気

結膜下出血は、ケガ、結膜炎、動脈硬化、糖尿病、白血病、高血圧でも起こります。生活習慣病では目の異常が起こることもあるため、日ごろから血糖値や血圧が高い人は、結膜弛緩症以外の可能性も疑ってください。

結膜下出血の際に視界が欠ける、物が歪んで見える、視力が低下するといった症状があれば、脳梗塞や脳出血かもしれません。脳血管障害を発症したことがある人は、要注意です。

 

結膜下出血が起こったら

思い当たる持病や気になる症状が無く、出血部分が大きく広がらないようならあまり心配は要りません。何もしなくても自然に治ります。ただ結膜下出血を繰り返すようなら、結膜弛緩症も含めて目の状態を調べた方が良いでしょう。

 

結膜下出血にはほかの病気が隠れているかもしれません。気になる時は、できるだけ早く受診してください。

 

加齢が最大の原因なのはなぜ?~結膜弛緩症

原因がはっきりしない結膜弛緩症ですが、加齢が最大の要因であることは疑いが無いようです。加齢によって結膜弛緩症を発症するのはなぜか、説明します。

 

たるみ、シワ

高齢者の皮膚にはたるみ、シワができています。手の甲などは皮膚が余っているようにも見えます。30代以上の中高年の人も、「肌にハリがなくなった」と感じることがあるでしょう。まったく同じ加齢変化が目にも起こります。目の表面を覆っているのが、結膜です。結膜も、年をとるとハリが無くなってたるみ、シワができます。結膜の加齢変化は、肌と同じく30代以降で顕著になります。

 

まばたきによる負荷

まばたきをする時、結膜は目の動きにともなって引っ張られるように伸び縮みします。人がまばたきする回数は、平均して1分間に10~20回。まばたきをするたびに結膜が伸び縮んで負担が蓄積し、高齢になると結膜が緩んでしまいます。この緩みが結膜弛緩症でできるシワです。

まばたきの際、眼球は無意識のうちに上を向きます。眼球が上を向くと結膜の下の部分が強く引っ張られます。したがって、結膜弛緩症は眼球の下の部分に多く生じます。

さらに、まぶたの内側と結膜がまばたきするたびに擦りあわされます。この負荷も、積み重なると結膜弛緩症の原因になります。

 

紫外線の影響

肌に紫外線のダメージが蓄積すると、年とともにシミやシワ、たるみがひどくなります。目も紫外線があたると肌と同じようにダメージを受けます。年を重ねるほど眼球が紫外線にさらされる期間が長くなり、ダメージも増えていきます。これが目の老化を促進し、結膜弛緩症の発症を誘発します。

 

加齢による変化を完全に防ぐことはできません。しかし、少しでも目の老化現象を緩やかにするため、目に負担をかけないよう心がけましょう。

 

コンタクトレンズが結膜弛緩症の一因?!なぜ?

眼球の白目の部分がだぶついてシワが寄る、「結膜弛緩症」の原因はハッキリ分かっていません。現時点では、加齢が最も大きな要因だろうといわれています。そんな中、「コンタクトレンズレンズが結膜弛緩症の発症に関わっているのではないか」という研究結果が出ました。コンタクトレンズレンズと結膜弛緩症の関係をまとめました。

 

コンタクトレンズの使用歴で発症率が変化

51~60歳の人を対象に調査した結果、コンタクトレンズレンズ使用歴がある人の100%に結膜弛緩症やその兆候が見られました。一方、コンタクトレンズ使用歴が無い人では、結膜弛緩症の発症率が88.8%でした。若年層でもコンタクトレンズ仕様者の結膜弛緩症発症率が、そうでない人に比べて高い結果が出ています。コンタクトレンズ使用の有無にかかわらず、加齢とともに発症率が上昇します。加齢が結膜弛緩症の重大な要因ながら、コンタクトレンズレンズが何らかの作用で結膜弛緩症の発症を誘発していると推測できます。

結膜弛緩症の重症度を比較しても、コンタクトレンズ使用歴がある人の方が症状が重い傾向があります。

 

コンタクトレンズと結膜弛緩症の関係

なぜコンタクトレンズ使用者に結膜弛緩症の発症が多いかは、コンタクトレンズを使用した際にかかる負担に理由があると考えられます。具体的には、眼球の低酸素症、コンタクトレンズと結膜の機械的摩擦、脱水(ドライアイ)、コンタクトレンズの素材が合わないといったことが負担になります。

コンタクトレンズ使用者の中でも、ソフトレンズよりもハードレンズを使っている人に結膜弛緩症が発症しやすいようです。これはハードレンズの方が結膜との摩擦が大きく、ドライアイになりやすいのが一因かもしれません。

 

コンタクトレンズを使用している人は、定期的に眼科を受診して目の健康をチェックしましょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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