カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. メンタル >
  3. ノイローゼの原因~なりやすい性格ときっかけとは?

メンタル

ノイローゼの原因~なりやすい性格ときっかけとは?

 

ノイローゼは神経症(神経症性障害)のことで、極度の恐怖感や不安感に襲われる症状を指します。なぜノイローゼを発症するのか、その原因を挙げます。

 

性格+精神的ショックやストレス

原因が不明な場合が多い躁うつ病や分裂病といった精神疾患とは違い、ノイローゼには発症の引き金になる出来事や原因が必ずあります。そのようなストレス状態に加え、ノイローゼを発症しやすい性格であるというのも、ポイントです。

 

ノイローゼになりやすい人の性格

同じくらいショックな体験をしても、ノイローゼになる人とならない人がいます。複数の人に同じ度合いのストレスをかけても、全員がノイローゼになるとは限りません。

あくまでも傾向ですが、ノイローゼを発症しやすい性格があります。

・神経質

・繊細で、人の目が気になる

・傷つきやすい

・自分に自信が無い

・完全主義、理想主義

・潔癖症

・不安感が強く、何事も念入りに確認しないと気が済まない

・過度の心配性

・感情の起伏が激しい

・柔軟性に欠け、融通が利かない

・内気で引っ込み思案、小心

・依存的性格

・自己中心的

 

これらの性格だからといって、ノイローゼに直結するわけではありません。ショックやストレスを感じた時に、ノイローゼになる傾向があるという意味です。

 

ノイローゼを引き起こすきっかけ

ノイローゼには、必ず原因になるストレスや葛藤があります。激しい葛藤を経たのちに、ノイローゼを発症します。

たとえば以下のような出来事が引き金になります。

・夫婦や嫁姑など家庭内の不和

・本人や近しい人の病気

・家族の死

・仕事上のトラブル

・災害

・転勤や引越しなど環境の大きな変化

 

ノイローゼを引き起こすのはもともとの性格と、ストレスや葛藤です。原因があって起こる症状なので、原因を突き止めて解消すればノイローゼ状態からも脱します。

 

ノイローゼの一つ~ヒステリーにはどんな種類が?

ノイローゼの1つに、「ヒステリー」があります。ヒステリーとはどういう状態か、症状をまとめました。

 

一般的な「ヒステリー」とは違う

ヒステリーというと、かんしゃくを起こしたり感情的に怒ったりすることだと誤解している人も多いようです。カッとなった人に対して「ヒステリーを起こしている」などといいます。

 

しかし正確には、ヒステリーはノイローゼの一種です。

 

ヒステリーの基本症状

精神症状

情緒不安定、感情の急変や激しい起伏、言動や行動の矛盾、極度の不安感や恐怖感、他人との頻繁な衝突、うつ状態、心気症、健忘(ある期間の記憶がすっぽり抜け落ちている)

 

身体症状

痛みや知覚の麻痺、偏頭痛、めまい、生理痛や生理不順 

ヒステリーは、身体症状が主です。

 

ヒステリーの種類

転換ヒステリー

ストレス、葛藤、強い怒り、物事に対するこだわりの感情が転換され、身体症状として発現します。具体的には、喘息や喉の痛み、消化器不良(下痢・便秘・胃痛)、めまい、頭痛などです。

 

解離ヒステリー

感情をコントロールできなくなり、本人の意思とは無関係に感情が露わになってしまいます。極度の興奮状態に陥り、周囲の人を驚かせます。

 

しかし、それだけ激しい状態になったにもかかわらず、本人は全く記憶していない「健忘」が起こるケースも多いでしょう。

 

ヒステリー性格

「ヒステリー性格」は、症状というよりも性格の特徴を表しています。情緒不安定、自己中心的かつ依存的であるのがヒステリー性格の特徴です。

精神発達が不十分で、困難やストレスに直面すると幼児退行し、他人に依存するケースも目立ちます。

 

意識がもうろうとしたり、ヒステリー性けいれんを起こしたり、ヒステリーには激しい症状が表れることもあります。治療には主に精神療法を用います。

 

老人ノイローゼとは?その原因と症状

高齢者にもノイローゼは起こります。その中でも高齢者特有の症状や原因のノイローゼを「老人ノイローゼ」と呼びます。老人ノイローゼの特徴をまとめました。

 

高齢者特有の原因

年をとると心身機能が衰え、さまざまな不調を感じます。今までできていたことができなくなる、体が思うように動かないなどストレスを生じる場面も多いでしょう。さらに配偶者や兄弟、昔からの友人が亡くなるなど精神的な負担もあります。仕事を退職し、家庭内の主導権も子ども世代に譲り…と、生きがいを感じられなくなるのも老人ノイローゼの一因になります。

 

これらの身体的、心理的、社会的変化にうまく適応できないことがストレスになり、老人ノイローゼを発症するケースが多いようです。原因は1つではなく、さまざまな要因が複雑に組み合わさっているため、症状の改善には根気を要します。

 

症状

被害妄想、極度の悲観、不安が主な症状です。自分のことにばかり関心が向き、周囲の人に当たり散らして人間関係が悪化するケースもあります。若いときから保守的で頑固、生真面目、融通が利かない、自己中心的な性格であれば、その傾向がますます強まるでしょう。疑い深くなり、孤独感を募らせるのも老人ノイローゼの特徴です。

 

注意したい病気

老人ノイローゼだと思っていたら、別の病気だったというケースもあります。治療が遅れないよう、注意が必要です。

たとえば頭痛、めまい、疲労感、不機嫌といった症状は脳動脈硬化症の可能性があります。

 

物忘れがひどく、言葉が出にくい、急に怒りだすなどの症状があれば、アルツハイマー病の初期かもしれません。認知症では抑うつ状態がみられ、老人ノイローゼと似た症状が起こります。早期治療の機会を逸しないよう、様子がおかしいと感じたら病院へ行ってください。

 

老人ノイローゼでは、ほかの病気の可能性も考慮することが大切です。

 

ノイローゼの一つ「対人恐怖症」とは?なりやすい人と症状について

対人恐怖症はノイローゼ(神経症)の一種で、症状が強いと日常生活に支障をきたす場合もあります。対人恐怖症の症状と原因を挙げます。

 

症状

精神症状としては、他人と接した時に極度の緊張や不安を感じます。それにともなって頭痛、手足の震え、顔が赤くなる、気が遠くなる、腹痛・便秘・下痢、胸部圧迫感といった身体症状が表れます。症状が重いと、パニック発作も起こります。さらに実際に人と接していなくても、その状況を想像しただけでこれらの症状が表れることがあります。対人恐怖症の人は、人と会うこと自体を避けるようになります。

 

対人恐怖症になりやすい人、原因

ほとんどの場合、思春期に症状が発現します。思春期は他人の目を意識しだす年代です。それが行き過ぎると対人恐怖症になります。もともとの性格が生真面目で内気、引っ込み思案である場合が多いようです。性格に加えて、みんなの前で失敗する、恥をかくといった出来事も対人恐怖症の原因になります。

 

世界の中でも、日本には対人恐怖症の人が多いといわれます。人目を気にする、皆に合わせて目立たないのをよしとする国民性も関係しているという説があります。

 

治療法

薬物療法と心理療法が治療の中心です。投薬によって脳内神経伝達物質の分泌を調整し、不安感や焦燥感、抑うつ状態を和らげます。心理療法では対人恐怖の原因を探り、カウンセリングによって改善していきます。人と接することに少しずつ慣らしていき、自信をつけるのも大切です。

 

対人恐怖症を治療せずに放置していると、重症化・慢性化しがちです。早い段階で受診しましょう。

 

対人恐怖症の人は家に閉じこもりがちになるため、発症から受診までに時間がかかる傾向にあります。家族など周囲の人の助けも必要でしょう。

 

ノイローゼに共通する精神症状とは?

ノイローゼにはいくつかの分類があり、症状も違います。しかし多くのノイローゼに共通する症状もあります。ここではノイローゼの代表的な精神症状を挙げます。

 

精神症状の特徴

ノイローゼの人全般に言えるのは、強い不安と恐怖です。具体的な特徴は、次のとおりです。

 

不安

ヒステリーの人を除き、不安はノイローゼで最も多く、強く見られる症状です。まだ起こってもいないのに悪い出来事を想像したり、先回りをして心配になったりと「予期不安」が起こりやすいでしょう。いわゆる「取り越し苦労」です。パニック障害のように不安が呼吸困難といった形で表れるケースもあります。

 

被暗示性が高い

「被暗示性」とは、「暗示にかかりやすい度合」です。周りの言動に左右されたり、影響されたりして不安に陥ることがあります。気分がガラリと変わってしまうのも被暗示性が高い人にありがちです。

 

心気的

心身の不調に神経質になり、ささいな不調に対して敏感に反応します。自分が病気ではないか?と思い込むこともあります。1度思い込むと、病気であると信じてくよくよしたり、不安を家族に訴えたり、いくつもの病院を回ったりもします。この症状がひどくなり、継続すると「心気症」という状態です。心気症は、いくつかあるノイローゼの種類の1つです。

 

自分の症状に対する執着

ノイローゼ状態にある自分、症状を観察し続ける、綿密な記録をとる、症状の変化に神経を張りつめるといった執着を示します。

 

医師への依存

治療や相談にあたる医師に対しては、強い尊敬の念と信頼感を抱きます。異性の医師なら愛情のような気持ちを持つケースもあるでしょう。同情を引く、心配をかけるなどして医師を独占しようとすることも。強い依存がみられます。

 

これらの症状が起こりますが、元の人格は変わらないのもノイローゼの特徴です。人格は変わりませんが、自己中心的で神経質、感情的になることが多いようです。

 

ノイローゼには身体症状も!その特徴とは?

ノイローゼでは精神症状が焦点になりがちですが、身体症状をともなうことも多々あります。具体的な身体症状と、ノイローゼならではの特徴を挙げます。

 

ノイローゼの主な身体症状

ノイローゼの人に多い身体症状は動悸、めまい、呼吸困難、のぼせ、下痢、異常な発汗、吐き気などです。さらに不眠、食欲不振も起こりやすい症状です。ノイローゼの一種、パニック障害(エピソード性発作性不安)の人は頻脈や激しい動悸、呼吸困難、しびれの発作に襲われて命の危険を感じることさえあります。

 

器官・臓器に異常なし

ノイローゼの人に起こる身体症状は、あくまで精神的要因によって生じるため、いくら調べても身体器官・臓器に異常はみつかりません。しかし本人にとっては辛く、危機的な状況です。

 

身体症状が起こる理由

身体に異常がないのに、ノイローゼで身体症状が起こるのはなぜでしょうか?

 

それは強いストレスや不安にさらされ、自律神経の働きが乱れるからだといわれます。いわゆる「自律神経失調症」です。自律神経失調症は病気ではなく、「ノイローゼや抑うつ状態の人に起こる種々の症状をまとめた呼び名」と、一般的に理解されています。うつ病、パニック障害、過敏性腸症候群で多く起こります。

 

自律神経は内臓、リンパ腺、血管といった組織のはたらきを調整する神経系です。交感神経と副交感神経があり、この2つが微妙なバランスを保ちながら代謝・呼吸・消化・循環などをつかさどっています。ストレスがかかると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経失調症になります。

 

ノイローゼの身体症状に多い呼吸困難、動悸、のぼせ、異常な発汗などは、自律神経失調症の典型的なものでしょう。 

 

このように具体的に悪い箇所はないのに身体症状が発現するのが、ノイローゼの大きな特徴です。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-21掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

メンタルに関する記事

注意!パニック障害に似た疾患・パニック発作を起こす疾患

  パニック障害に似た症状を持つ疾患はたくさんあります。中にはパニック障害で見...

強いトラウマが原因に… PTSDの3つの基本的症状

  PTSDという言葉を良く聞くようになったのは、湾岸戦争から帰還したアメ...


パニック障害の症状と治療期間、克服までの例を紹介!

パニック障害は心の病気ではありますが、身近な嗜好品に影響を受ける場合がありま...

9月になって、会社や学校が何となく嫌?その症状、もしかしたら9月病かもしれません~心をいたわる生活習慣~

  9月に入って、憂鬱な気分などの症状がみられていないでしょうか。学校の2学期...

カラダノートひろば

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る