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ノイローゼ(神経症)と精神病は違う!症状の違いと含まれるもの

 

ノイローゼに関して間違いやすいのが、「ノイローゼ(神経症)と精神病は違う」という点です。どう違うのか、症状から解説します。

 

「心の病」と「脳の病」

ノイローゼと精神病の症状には、不安や恐怖、思い込み、抑うつ状態といった共通点もあります。ノイローゼはストレスや強い葛藤など心理的な原因で発症しますが、精神病は脳のはたらきに異常があって発症するケースもしばしばみられます。

 

神経伝達物質の分泌や、はたらきの不具合で発症する精神病を内因性精神病といい、この点がノイローゼと最大の違いです。ノイローゼと同じくストレスなど心的要因によって生じる心因性精神病もありますが、ノイローゼよりも強いストレスが原因になっている場合が多いでしょう。アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害、脳腫瘍、脳炎、アルコールや薬物中毒などで脳に障害が起きて生じる、外因性精神病もあります。

 

 

区分

ノイローゼに含まれるのは、以下のとおりです。

心気神経症、強迫神経症、恐怖症(対人、赤面、異性、高所、閉所、不潔など)、ヒステリー、パニック障害など。

 

 

精神病に含まれるのは、以下のとおりです。

統合失調症、双極性障害(躁うつ病)、パーソナリティ障害(反社会性、境界性、演技性、自己愛性、依存性、強迫性、回避性)

 

症状の違い

同じ症状でも、ノイローゼと精神病では違いがあります。思い込みはノイローゼと精神病の両方にみられる症状です。ノイローゼが病気や将来の不安といった現実的な事柄について思い込むのに比べ、精神病ではふつうの人では理解できないような突拍子もない事を思い込みます。

 

ノイローゼの人は、自分の症状を認識している場合がほとんどです。精神病では、病識が無いケースが多々あります。

 

症状の軽重ではノイローゼと精神病を分類できません。症状や原因が違うので、ノイローゼと精神病を混同せず、適切な対処が必要です。

 

ノイローゼ治療はどの診療科?心療内科、精神科、神経内科の違いとは

ノイローゼを発症した場合、どの診療科で治療を受ければよいでしょうか。精神的な問題は、心療内科、精神科、神経内科のどこへ行くべきか悩むかもしれません。ノイローゼの診療科について説明します。

 

各診療科の特徴

心療内科

主に「ストレスなど心的原因で引き起こされた身体症状を、その背景も含めて治療する」のが心療内科です。基本は内科です。たとえば内科の中にも消化器科や循環器科などがあります。消化器に不調の原因があれば、そこに焦点を当てた治療を行うわけです。それと同じで、心療内科は心(心理)にある不調の原因を取り除くための治療を行う場所です。

 

精神科

精神疾患は、脳に何らかの障害が起こっている場合が多々あります。たとえば神経伝達物質の分泌異常が、ここに含まれます。そのため、心療内科とは治療のアプローチがまったく異なります。統合失調症、双極性障害(躁うつ病)などの治療は、精神科の分野です。

 

神経内科

「神経」というと「精神」を連想するかもしれませんが、ここでは違います。脳の信号を伝える組織としての神経を指します。したがって「神経症」とも呼ばれるノイローゼの治療は対象外です。パーキンソン病や脳血管障害が神経内科の治療対象です。

 

ノイローゼは心療内科へ

ストレスや強い葛藤が原因で心身に変調をきたすノイローゼは、心療内科を受診しましょう。心療内科と精神科で迷う人が多いと思いますが、心理的な原因があり、その結果として身体症状が表れているノイローゼは、心療内科の範疇に入ります。

 

始めは心身の不調がノイローゼからきていると分からないこともあるでしょう。その場合は、体の症状に着目して内科を受診することをお勧めします。必要に応じて、心療内科を紹介してもらいましょう。

 

早期に適切な処置を受けるため、ノイローゼに対応できる診療科へ行ってください。

 

漢方薬でノイローゼの治療をしよう!

ノイローゼの心身症状を緩和するため、漢方薬を用いる場合もあります。滞った気の流れを整えて、本来持っている治癒力を発揮できるようにするのが漢方薬の考え方、使い方です。抗不安薬など薬には副作用や依存性が強い側面もあるため、長期の服用には注意が必要です。その点、作用が穏やかな漢方薬は安心して服用できるでしょう。ノイローゼ治療に使われる漢方薬を挙げます。

 

柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)

動悸、不眠を伴う精神不安に用いられることが多い漢方薬です。胸苦しさを和らげる効果もあります。更年期のノイローゼにも適しています。

 

まれに重い副作用が出ることがあります。間質性肺炎、肝障害が主な副作用なので、初期症状である咳や息切れ、発熱、倦怠感、白目が帰路になる、尿の色の変化、発疹などが起ったら、すぐに服用を注視して医師に相談してください。

 

婦人華(フジンゲ)

女性向けの漢方薬で、女性ホルモンの乱れを整えます。更年期のノイローゼや月経前に症状が悪化する場合にも効果的です。ノイローゼではストレスから自律神経失調症になり、ホルモンバランスに変調をきたしがちです。女性では月経不順など月経異常につながりやすいため、婦人華で整えます。血流改善効果も期待でき、体が冷えている人に向いています。

 

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

虚弱体質で繊細な人に向いている漢方薬です。水分循環を改善するために処方されることが多いでしょう。ノイローゼ治療では動悸、めまい、のぼせ、息切れ、頭痛に効果を発揮します。服用によって体重増加、むくみ、高血圧、手足のしびれが生じる可能性があります。

 

酸棗仁湯(サンソウニントウ)

心身ともに疲れて衰えている時に用いる漢方薬です。特に不眠や寝汗など睡眠にまつわる症状をともなったノイローゼで、神経を鎮めるために処方されます。まれに食欲不振や胃のムカつきを生じます。

 

穏やかな作用が特徴の漢方薬ですが、ほかの薬との飲み合わせや長期の服用には注意が必要です。必ず医師、薬剤師に相談しましょう。

 

ノイローゼ治療に役立てよう!精神安定にもはたらく栄養素と食品

ノイローゼは、心の不調から身体の不調を招く症状ともいえます。心と体は深く関連し、たがいに作用し合っています。心を安定させるためには、体の安定も欠かせません。健やかな体を作り、精神安定にもはたらく栄養素と食品を挙げます。

 

カリウム

カリウムは、細胞内外のミネラルバランスを調整して心筋を正常に活動させ、心拍を安定させます。カリウム不足は食欲不振やストレス増大、神経障害を引き起こすといわれます。

 

カリウムを多く含む食品は桃、グァバ茶、レンコン、キウイ、にら、栗、シソ、山芋、ひじき、ほうれん草、大豆、バナナなどです。

 

カルシウム

「カルシウム不足だとイライラする」と聞いたことはありませんか?カルシウムは「天然の精神安定剤」といわれるほど精神の興奮を鎮める効果があります。実際にはカルシウムが不足すると即、イライラするわけではありません。足りない分のカルシウムは骨から溶け出し、血中濃度は保たれます。ただ、骨からカルシウムが溶け出す状態が身体にとってはストレスになり、イライラすることもあるという意味だそうです。いずれにしろ、カルシウムは欠かさずに補給したい栄養素です。

 

小魚類、小松菜、乳製品、貝類などを食事に取り入れましょう。

 

ギャバ

ギャバとは不安やいら立ちを和らげる抑制性の神経伝達物質です。脳内でギャバが不足すると、ストレスが高まるといわれます。血圧の安定、脳細胞の活性化にも寄与します。

 

ギャバは発芽玄米や醤油、味噌などから摂取できます。最近では、ギャバを配合したチョコレート菓子などもあり、手軽に補給可能です。

 

ノイローゼに限らず、栄養バランスが良い食事は健康な心身を保つために欠かせません。強いストレスや過労状態にある時は、食事がおろそかになりがちです。食卓を整え、体と心のバランスも整えましょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2012/09/27-370754.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-21掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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