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強迫性パーソナリティ(人格)障害と強迫性障害は違います!あなたは大丈夫?セルフチェックをしてみよう!治療は心理療法中心!治療薬は?

 

同じ強迫性と頭についているために、強迫性障害は強迫性パーソナリティ障害の略かな?と、思う方もいるかもしれませんが、この二つは別の障害です。

 

ここでは言葉が似ているために、混同されやすい、強迫性パーソナリティ障害と強迫性障害の違いについて解説しました。

 

 

▼強迫性障害とは?

日本で診断に使われているアメリカ精神医学会のガイドライン「DSM」の診断基準を下記にわかりやすくまとめました。

 

A.下記の強迫観念、強迫行為がみられる。

 

 強迫観念)

 (1)「自分を邪魔するような、間違っていることが起こっている」と、繰り返し何度も考えてしまう、または勝手に心に浮かんできて、ひどい不安と苦痛の原因になる。

 (2)(1)の不安は一般的な(将来ややりくりを心配するなどの)生活不安とは異なる。

 (3)(1)の不安を何かの行動によって阻止しようと試す。

 (4)その人は、誰かに言われてその不安をもったのではなく、自分自身の心の産物であると認識している。

 

 強迫行為)

 (1)反復行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)、または心の中の行為(例:祈る、数を数える、声を出さずに言葉を繰り返す)があり、それらは上記の強迫観念によって、しなければならないと駆り立てられる感じがする。

 (2)(1)の行動は、不安や苦痛を防ぐために行われるが、現実的な手段として筋が通っていない、もしくは明らかに過剰である。

 

B.自分自身で、強迫観念または強迫行為が、過剰もしくは不合理であると考えたことがある。(注)これは子供には当てはまらない。

 

C.強迫観念または強迫行為により、著しい苦痛があっても、1日1時間以上時間を割いている。それは通常の生活習慣、職業(または学業)、社会活動や人間関係を超えていてもしてしまう。

 

D. 別の障害がある場合、その障害から起きた強迫観念または強迫行為ではない。

 

E.障害は、物質(例:乱用物質、投薬)または一般の身体疾患から起きているわけではない。

 

▼強迫性パーソナリティ障害とは?

「DSM」ではパーソナリティ障害のC群(自己主張が控えめで不安や恐怖感が強く、一人で悩むタイプ)のパーソナリティ障害です。

 

特徴

・秩序、完全主義、精神および対人関係の統一性にとらわれます。目の前に今起きていることを解決するよりも、ルールや予定表にとらわれる。

・娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と生産性にこだわる。

・他人が自分のやるやり方通りに従わない限り、他人に仕事を任せられない。または一緒に仕事ができない。

・自分の為にも他人の為にも、ケチなお金の使い方をする。(蓄え重視)

 

 

▼強迫性パーソナリティ障害と強迫性障害の大きな違い

強迫性障害の方には、繰り返しの行動が見られます。手洗い行動やドアの戸締り、伝票のチェックなど、何度も何度も反復行動をして、人よりも時間をかけてチェックするという特徴がありますが、その繰り返しを他人へ強要することはあまりみられません。

 

かたや、強迫性パーソナリティ障害はそういった一つの行動へのこだわりではなく、自分のやり方、ルールといった作業全体へのこだわりがあり、他人も同じ手順でやってくれないと安心していられないといった特徴があります。

 

 

 

周囲の人や会社の人で上記のような特徴がみられたり、上記の診断を受けたと聞いた際には、二つを混同しないようにとらえ、その性質を踏まえながら対応していきましょう。

 

 

名前は似ているけど違います!"強迫性人格障害"と"強迫性障害"

強迫性人格障害と強迫性障害はどちらも『強迫性』という言葉が入っていますが、違いがあります。

ここでは、強迫性人格障害と強迫性障害の違いについてみていきます。

 

●ルールに縛られる強迫性人格障害、行動を繰り返す強迫性障害

強迫性人格障害はルールに縛られるタイプで、強迫性障害はルールに沿った同じ行動を繰り返します。

強迫性人格障害が縛られるルールは、『お金は節約する』『人に対するときは絶対に笑顔で』といったような一般的にも認められやすいルールです。

ただし、完璧主義になりすぎてルールがなければ生活できないのが問題です。

一方で強迫性障害は、自分なりのルールで決めた行動を繰り返す障害です。そのルールは手洗いから戸締りの確認、数字を唱えることまで、一般的に認められるものもあれば認められにくいものもあります。

そしてルールにとらわれているのではなく、不安になるたびに決めた行動を繰り返します(強迫行動)。

強迫性人格障害 : 完璧主義でルールを絶対に守ろうとする

強迫性障害   : 自分で決めた行動を何度も繰り返さないと不安

 

●かかりやすい人は似ている

強迫性人格障害と強迫性障害は、かかりやすい人は非常によく似ているという以下の特徴を持っています。

・秩序や規則正しいことが重要であると考える

・真面目だがやや神経質

・ユーモアのセンスはあまりない

・妥協、手を抜くといったことが苦手

 

強迫性人格障害は、強迫性障害と違って何らかの行動を繰り返すという特徴はありません。

ある特定の行動を繰り返すのであれば強迫性障害の可能性が強く、ルールから外れたことが出来ない・生活に支障があるなら強迫性人格障害の可能性が高いです。

ちなみに、強迫性人格障害も強迫性障害も、うつや不安性障害を併発することがあります。

 

 

あなたは大丈夫?もしかして強迫性人格障害かも?セルフチェックをしてみよう

完璧主義でルールに縛られることが日常生活に影響を及ぼすのが、強迫性人格障害の特徴です。

一見すると真面目でしっかりと社会のルールを守っているのは確かですが、落ち度を許せない完璧主義で周囲と軋轢が生まれることもあります。

 

●強迫性人格障害セルフチェック

もしかしたら自分も、と思った方は強迫性人格障害の簡単なセルフチェックをしてみましょう。以下の質問にYes・Noで答えてみてください。

□感情よりも結果や事実が気になる

□1か0か、白か黒かで決めたい

□周囲の人が完璧にしないのが気になる

□お金は大切に、いつも倹約をする

□倫理や道徳こそがもっとも重要なことだと思う

□将来に対する不安が非常に大きい

□完璧にものごとをやり遂げようとして時間が足りないことがあった

□自分で決めたルールは絶対に守りたい

 

これらのチェック項目のうち、4つ以上当てはまる場合は強迫性人格障害の可能性が否定できません。4つ以下でも、これらの問題で暮らしにくいところがあるなら病院へ行きましょう。

 

●リラックスして楽しむのが最終目標

強迫性人格障害の完璧さは本人を追い詰めます。

幼少期の親のしつけが関係していると言われますが、『完璧でなければ愛されない』といった気持ちを持っているのが問題です。

強迫性人格障害の治療の過程では、完璧でなくても愛される、完璧でない自分を愛すといったように白黒思考を少しずつ改善していきます。

最終的に、もともと持っている規範意識や道徳観念がまったくなくなるわけではなく、柔軟性を持った形となります。

 

強迫性人格障害は人格障害の一種ですので、もののとらえ方や人と接し方などを変えながら治療します。

完璧主義傾向による不安やうつ、強迫症状が出てきたら薬物治療もあります。

 

 

強迫性人格障害を治療する方法とは?治療は心理療法中心!治療薬は?

完璧主義ゆえにルールを守らないといけない、そしてルールに縛られる苦しさを感じる病気が強迫性人格障害です。

完璧であることが、周囲の人の社会生活にまで大きな影響を及ぼしているのが特徴と言えます。

 

●治療は心理療法中心

強迫性人格障害の治療は心理療法が中心となっています。強迫性人格障害者の持つ完璧主義的な面を少しずつ緩和していきます。

本当にその完璧主義は必要か、0か1かで絶対に決めなければいけないのか、柔軟な対応はどのようにするのかをじっくりと学んでいきます。

これは1週間や1か月といった短い期間で学べるものではありませんが、徐々に自分の心が楽になっていくのを感じるはずです。

 

●治療薬第一選択はSSRI

強迫性人格障害で薬物治療をするときの第一選択薬となるのは、不安障害や強迫性障害などの治療にも使われるSSRIです。

SSRIは脳内の『安心物質』ともいわれるセロトニンが勝手に取り込まれるのを防いでくれる薬です。

セロトニンが脳内にたくさんあることによって安心感が生まれ、完璧でないことをしたときの不安な状態の解消や気分の落ち込みの緩和に役立ちます。

 

●社会生活で困っているなら病院へ

自分は完璧主義で自分なりのルールを大切にしているが、周囲との関係もうまくいっているという方は病院へ行って治療する必要はありません。

自分の白黒思考や完璧主義のせいで仕事やパートナーとの関係に問題があると感じる、どうにかしたいのにどうにもならないと感じた時に病院へ行きましょう。

 

ルールに縛られることが安心感につながる強迫性人格障害は、厳しい親の元で規範意識を植え付けられた子に多いと言われています。女性よりも男性にみられやすい病気でもあります。

 

(Photo by:http://pixabay.com/ja/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9-%E7%A9%BA-%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%8F%96%E3%82%8C%E3%81%9F-%E5%86%85%E5%81%B4%E3%81%AE%E7%A9%8F%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AA-268118/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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