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強迫性パーソナリティ障害(人格障害)の特徴とゴール

 

強迫性パーソナリティ障害の方はどのような治療やゴールが望ましいのでしょうか?ここにはその一例を紹介します。

 

強迫性パーソナリティ障害の治療

第一子と、男性に有病率が高く、遺伝と両親の細かい躾の相互から発症することが多いです。人間関係で悩みやすく、仕事では几帳面さから重宝される反面、プライベートが不毛になりやすく、自ら治療を求める、または不安障害やうつ病で来院することが多く見られます。

 

医師の指示に従うことが苦手な反面、病気や自分の状態を熟知する事には長けていますので、几帳面な性格を利用した観察課題や社会スキル向上を試みる課題などを行いながら、症状に合わせた薬の処方が効果的です。

 

パーソナリティ障害に共通していますが、ゴールは自分の社会的性質的弱点を知り、家庭や職場において、自らの症状を説明した上で、理解者を得、生活できることが最も有用でしょう。

 

強迫性パーソナリティ障害患者のゴール例

父親が強迫性パーソナリティ障害を持っており、40代で「仕事に対する自分の記憶力低下を許せない」とうつ病になる。家族に迷惑が掛からないように保険を整えて自殺。その父親に細かくしつけられた息子も同じように強迫性パーソナリティ障害を持ち、父が望んだ高校に入ったが、授業についていけず、10代後半でうつ病とひきこもりに。父の死をきっかけに通院開始。

 

現在は自分の障害は治るものではない、そこに付随するうつ病も治すことが難しいと考え、一生付き合い続けると覚悟し、職場のオーナーに自らの症状や障害を事細かに説明、病状が悪化したときは休み、良好な時はその分多く働くという形で、仕事も几帳面にこなすため、オーナーには大事にされている。

 

薬と自分の状態の関係も自ら分析し、薬がなくなった時だけ来院している。一度結婚して離婚した後は、実家に戻り、趣味にも没頭しながら母親の面倒をよくみて、これが自分の人生だと前向きにとらえられている。

 

このように、親子で同じパーソナリティ障害がでやすいことも、強迫性パーソナリティ障害の特徴でもあります。患者のお父さんがうつ病で苦しんでいた頃は、パーソナリティ障害がメジャーではなく、治療が今よりもっと困難に感じられたかもしれませんが、現在は薬も扱いやすいものが出たり、行動療法をとりいれ、障害のある方に優しい社会復帰のしくみが整いつつあります。

 

苦しまれてる方は最寄りの保健所や精神保健センターなどに相談し、地域の福祉サポートをフルに活用していただき、理解しあえる仲間をもち、前向きな人生を歩んでいただきたいと思います。

 

もしかしたらあなたも…?3つのパーソナリティ障害のタイプを見てみよう

パーソナリティ障害を持つ方は珍しい存在というわけではありません。

人とは考えや行動が違って、それに苦しんでいるというだけで、精神障害の仲間とは言っても幻覚や妄想に悩まされるケースは少ないのです。

 

パーソナリティ障害を持っていて職場ではトラブルを起こしがちだが働いている、社会生活に溶け込もうとしている方は多いです。

 

そんなパーソナリティ障害における3つのタイプを見てみます。このタイプ分けはDSM分類といって、精神科ではメジャーに使われる分類です。

 

1.クラスターA-奇異群

クラスターAのパーソナリティ障害には統合失調型パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害などがあり、一般的にイメージされる精神障害に非常に近いです。

 

例えば妄想性パーソナリティ障害では『自分は人に利用されている』『自分は人から攻撃されてしまう』等の妄想によって正常な人間関係が維持できなくなります。

 

どちらかといえば、外に出るよりも内に閉じこもりがちで、心の中で疑心を募らせるタイプのパーソナリティ障害です。

 

2.クラスターB-劇的群

クラスターBのパーソナリティ障害はクラスターAとは違い、とにかく外に感情や情緒を出すのが特徴です。

境界性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害などがクラスターBに含まれます。

 

感情の抑えが利かず周囲を振り回したり、口調や行動が妙に演技めいている傾向がみられます。

 

3.クラスターC-不安群

クラスターCのパーソナリティ障害には回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害などがあります。

 

クラスターAと同様にどちらかといえば内向きの人格障害ですが、妄想よりも不安が強いのが特徴です。

『人に評価されるのが怖い』『反対意見を言われるのが嫌で意見を言えない』などといった内向的性格もみられます。

 

DSM分類では、大きく3種類に分けられるパーソナリティ障害ですが、また別のICD分類という分け方では4種類に分かれます。

ICD分類では『混合性』『持続的人格変化』『習慣及び衝動の障害』などの分け方をしています。

 

境界性・自己愛性パーソナリティ障害者のいる職場のトラブル解決のために

パーソナリティ障害の中でもクラスターB(劇的群)に分類されるパーソナリティ障害は、その激情型な症状が特徴的です。

 

境界性・自己愛性パーソナリティ障害者が会社で起こす問題

ここではクラスターBの中で境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害の患者が会社でどのような問題を起こすかを見ていきます。

 

・境界性パーソナリティ障害:慢性的な空虚感、リストカットや自殺企図、人に対する過大な期待と失望

・自己愛性パーソナリティ障害:自分は優れている・特別でなくてはいけないという思い込み(背後には自分を受け入れることが出来ない心がある)

 

■職場で起きる問題例

・自分を認めてくれない相手に対して過度に攻撃的になる

・嘘をついても相手をこき下ろそうとする

・職場の特定の人間に依存し、24時間365日一緒にいようとする

・空虚感から無断欠勤を繰り返す

・根も葉もないうわさ話を広げて、特定の相手を攻撃する

・自分に対する賞賛を常に求める

 

職場での一貫したルール作りが肝要

境界性パーソナリティ障害者による依存も自己愛性パーソナリティ障害者による過度な賞賛の要求も、ターゲットが変わったり態度がころっと変わったりすることはよくあります。感情のコントロールが難しいので、その場その場で相手をしていると、職場全体が混乱してしまう恐れがあるのです。

 

そこで重要なことは、職場内でパーソナリティ障害者・その他のスタッフを問わずにルールを決めることです。 

例えば就業規則を守れないなら何回までで退職勧告になるとか、プライベートな相談は休み時間等は禁止(業務終了後、個々で)といった決まりです。

 

パーソナリティ障害者以外のスタッフが団結してパーソナリティ障害者を『敵』とみなしてしまうと、ますます劇場型で気を引こうとする場合もあるので、『全員で』を意識してください。

 

パーソナリティ障害者がいる職場でトラブルを解決するにはルール作りが肝要ですが、同時にプロの手を借りることも考えてみてください。特に本人に意識がない場合は厄介ですので、産業カウンセラーなどに相談してみるのもよいでしょう。

 

完璧主義?強迫性パーソナリティ障害者の頭の中と対応

仕事ができるけど、ルールにこだわりすぎて、一緒に仕事がやりにくい。仕事のやり方や手順について執拗に要求してくる・・・もしかしてその人は強迫性パーソナリティ障害をもっているかもしれません。強迫性パーソナリティ障害の人が身近にいた場合、どのうように接すればよいのか。ここにまとめてみました。

 

強迫性パーソナリティ障害者の特徴

 ◎他人からみた特徴:

・完璧主義でルールにこだわり、融通が利かない。

・堅苦しい、頑固。

・自ら決めたことに例外を作れない。

・仕事を周囲にまかせない。

・自分にも周りに対してもけちで、貯蓄をしたがる。

・道徳や倫理、良心的にふるまうことにこだわりがある。

 

◎本人の心の中:

・私はだらしない。

・私はなかなかうまくやれない。

・細かなことこそが大事だ。

・他人はきちんとしている必要がある。

・ルールにそっていないとうまくいかない。

・自発的にするとうまくいかない。

・きちんとしてない自分は価値がない。

・完璧な自分は羨望される。

・遊んではいけない。

・人は自分の大変さをわかってくれない。

 

強迫性パーソナリティ障害者(OCPD)への接し方

ルールにこだわったり、融通がきかないため、人間関係でうまくいきにくいです。若いOCPDは特に人間関係で悩んだり、モテたい褒められたいといったことから、拒食症や、異常な筋力トレーニングへ発展することもあります。

 

幼少期に宗教や親の観念のもと、ルールで縛られ育ったために、ルールをやぶることに強い罪悪感があり、規律性に長け、自発性が未発達になってしまった結果であることが多いです。

 

 年齢と共に、誰かとうまくやろうという気も失せ、私はこれでいい!一生これでいく!と達観してる方も見られます。

そういった方を上司にもつと、部下は上司に完全に合わせて仕事をしないと認められない、迷惑がられるといったことがあるでしょう。

 

OCPDの上司や同僚を持った場合、仕事の効率や、作業が無駄か無駄でないかという基準で仕事をしても、賛成されません。

 

OCPDの上司や同僚が考える独特なルールに沿って仕事をすることでのみ認められます。何か提案するとしたら、『会社のルールがこうだからこう変えたい』というように、ルールを強調した場合しか受け取ってもらいにくいです。場を和ませるための冗談もたいてい好まれません。

 

 OCPDの方が必要だと考える過去の資料やモノを勝手に破棄すると、非常に憤慨します。その場合も会社の規則のために破棄するといった、もっともな理由が必要でしょう。

 

近年、まじめであることが否定される風潮の中、まじめであることで損をしたり、非難されるために、常軌を逸してしまい、アルコールやギャンブル依存症、過食症になる方もみられます。その場合は速やかに精神科へかかる必要があります。周囲にそういった気配のあるOCPDの特徴に当てはまる方がいたら、否定したり隠したがる本人よりもご家族や産業医などに報告して、助けになって欲しいと伝えると良いでしょう。

 

 OCPDの軽度の方なら、完璧主義が重宝され、社会の中ではそれなりに活躍することが多いため、医療施設へかかるほど問題にはならないでしょう。

 

 以上のような点をふまえ、OCPDの方とうまくつきあう術を身に着け、互いのストレスを少しでも減らしていただければ幸いです。

 

人に嫌われるのに耐えられない!回避性パーソナリティ障害の症状と特徴

誰だって人に嫌われるのは耐えられないものですが、だからといって社会生活を脅かされるのは問題です。

世界中にたくさんの人がいるのですから、自分のことを無条件で嫌いな人間も存在する可能性があることは大人になると徐々にわかってきます。

 

それでも、どうしても人に嫌われたくなくて社会生活に影響を及ぼすパーソナリティ障害が回避性パーソナリティ障害です。

 

人口の1%以上は回避性パーソナリティ障害

アメリカで行われた疫学調査によれば人口の1%程度は回避性パーソナリティ障害を患っているとのことです。

 

日本の場合は不安神経症等、不安にかかわる精神の問題を持つ人がアメリカよりも多めですので、同じく不安にかかわっている回避性パーソナリティ障害者もアメリカより多いのではないかと予測されます。

 

回避性パーソナリティ障害の症状

精神障害の診断と統計に使われるDSM-IV-TRから回避性パーソナリティ障害の症状を見ていきます。

 

以下の7つの項目のうち4つ以上が当てはまれば回避性パーソナリティ障害の可能性があります。

 

1. 非難や反対意見を恐れて、人とかかわらない職業に就く・就いている

2. 自分が絶対に好かれていると思えないと人と付き合えない

3. 恥をかくこと、笑われることが怖くて人と仲良く出来ない

4. どこにいても『嫌われるのではないか』『非難されるのではないか』と思う

5. 自分に自信がなく、自分の相手をしてくれている人に申し訳ないので交流を控える

 6. 自分は人間として魅力がない、人に比べて劣っていると思う

7. 新しいことを始めるのが苦手だ

 

回避性パーソナリティ障害のはっきりとした原因は明らかではありませんが、遺伝的要因や社会的要因にプラスして心理的要因・ストレスなどがかかわってきているのではないかと予測されます。

 

ほかの不安障害と併発しやすいのも回避性人格障害の特徴で、パニック障害と広場恐怖症を持つ人は最大で50%が回避性パーソナリティ障害です。

 

50人に1人の割合!反社会性パーソナリティ障害の恐怖

人口の2%、つまり50人に1人がかかっていると言われるのが反社会性パーソナリティ障害です。

 

一体どんな障害なのか、そしてどのような恐ろしい出来事を引き起こす可能性があるのかを見てみます。

 

善悪の区別がない、他人の権利を無視する

私たちは親や社会を通して、ある程度の善悪の区別を大人になるにつれ身に着けていきます。

例えば人を殺してはいけない、車で暴走してはいけない、わざと人にけがをさせてはいけないといった善悪の区別です。

 

ところが、反社会性パーソナリティ障害の患者ではそういった善悪の区別がないケースも多いです。

嘘をつくことに抵抗がない点は自己愛性パーソナリティ障害者とよく似ていますが、自己愛性人格障害者にはまだ良心の呵責もみられます。

 

一方で、反社会性パーソナリティ障害者の場合は良心の呵責もないので、人を殴って自分の欲しいものを手に入れてもOKといった考え方になります。

このことから、反社会性パーソナリティ障害者が犯罪を起こすケースも珍しくはありません。

 

反社会性パーソナリティ障害者と付き合うときには

基本的に反社会性パーソナリティ障害者は人間同士の対等で良好な付き合いを望んではいません。

欲しいものを手に入れるための人間関係であったり、自分が好きな時に相手を操るための人間関係になりがちです。

 

このことを理解したうえで、それでもいいと思えるなら反社会性パーソナリティ障害者と付き合っていきましょう。

職場の人間などで仕方なく付き合っている場合は、出来るだけ相手に付け入られるスキを見せないことが大事です。

 

反社会性パーソナリティ障害者は生きにくさを抱えている点ではほかのパーソナリティ障害者とよく似ていますが、本人はさほど困っていないケースもあります。

周囲が最も困るので『トラブルメーカー』的な扱いを受けることが多いのです。

 

(Photo by:http://pixabay.com/ja/%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%88-%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88-%E6%AF%9B%E5%B8%83-100160/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-20掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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