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「虫垂炎」にかかったらどうする?その対処と治療方法・治療の判断ポイントは?

 

ある日突然、激しい腹痛に襲われ動けなくなる、といった症状が代表的な「虫垂炎」ですが、その発症に気付いたらどういった対処をおこなえばよいのでしょうか。

 

「虫垂炎」は早期対処が重要

激しい腹痛、嘔吐、発熱といった「虫垂炎」の典型症状に気付いたら、ともかく速やかに医師の診察を受けましょう。場合によっては、腹痛が激し過ぎ身動きが取れないといったこともあるかもしれません。そういった場合は、救急依頼をおこないましょう。

「虫垂炎」は早期対処・治療ができた場合は、大した病気ではないといえますが、発症から時間が経ったり放置があった場合、命に関わる病気を合併する可能性が高い病気です。救急依頼をすることに躊躇されることもあるかもしれませんが、その判断が命に関わることもありますので、勇気を出して助けを呼びましょう。

特に、子どもの場合は発症から重症化までの時間が短いといわれていますので、十分な注意が必要といえるでしょう。

 

「虫垂炎」の治療方法

「虫垂炎」は大きく3段階に症状が分かれる病気です。一昔前までは、「虫垂炎」と診断された場合は、全て外科手術といった治療方法が用いられていました。しかし現代では、軽い段階の「虫垂炎」の場合、内科的治療でも完治が可能といわれています。

内科的治療では、抗生物質を投与し虫垂の炎症を緩和していきます。よく「虫垂炎をちらす」といった言い方をよく聞くかと思いますが、これは実際には炎症緩和をおこなったという意味となります。開腹が必要なく、傷も残らないので軽度虫垂炎では多く用いられる方法ですが、この場合、10%~20%で再発の可能性があるのも事実です。

中度以上の「虫垂炎」の場合、外科的手術が必要となりますが、この開腹手術も大きく切るものと、小さな穴をあけるだけで傷がほとんど残らないといったものがあります。

 

内科的治療や外科的治療など、症状の状態を主としながらライフスタイルに合わせて、ある程度選ぶことができるようになってきています。

医師からの説明をしっかりと聞き、納得した上で治療方法を選択しることが大切といえるでしょう。

 

 

盲腸を切らずに直す?!「盲腸をちらす」ってどういうこと?

よく「盲腸をちらす」といいますが、これは本当はどういうことを指しているのでしょうか?

 

「盲腸」ではなく「虫垂」炎

一般にいう盲腸とは、盲腸から出ている「虫垂(ちゅうすい)」が炎症を起こしている状態を指します。虫垂は大腸の一部で、右下腹部にあります。この位置にある盲腸の端から細長く飛び出している部分で、多数のリンパ節を含んでおり、大腸の一部であってもリンパ系器官とされています。

 

治療は「切る」か「ちらす」か

虫垂の炎症の状態によって、この虫垂を切除する=切るか、抗生物質で炎症と痛みを抑えるか、二つの治療方法があります。この抗生物質による治療を「ちらす」と言っています。これはおそらく「痛みをちらす」から来ていると考えられています。

 

「ちらす」のは薬では完治しないようなイメージがあり、とりあえずの治療のように思われがちですが、そうではなく、抗生物質によってきちんと完治できます。

 

散らすと再発する?

実際には、虫垂の炎症の原因になっている細菌などを抗生物質で叩き、炎症を抑えるという治療ですが、以前は再発が多いといわれ、切除が最良の方法と考えられてきました。実際のところ、虫垂は現代人にはあまり必要ではない器官でもあり、切除しても困らないという意見があります。また、一度細菌感染を起こした部位が、炎症を再発する危険性がないとも言い切れません。

 

しかし、最近の報告では、初期治療時にきちんと抗生物質で治療することが、最良ではないか、という意見が増えてきています。

 

虫垂炎に治療は時間との勝負

初期の炎症であれば、抗生物質の治療で完治することが可能です。手術せずに治る方が、日常生活にも影響が少なく、よりよい方法であることは確実です。

 

しかし、これも初期のうちに診断して迅速に治療できた場合にもっとも効果を得られるのです。痛みがあっても放置して検査・診断が遅れた場合には、抗生物質では十分な治療効果が得られないケースもあります。切除か抗生物質投与か迷うくらいの状態の場合には、抗生物質で完全に押さえ込めないこともあり、その場合には再発の危険があるといえるでしょう。

 

いずれにしても、早期発見・早期治療で抗生物質の治療によって治癒することが最善です。盲腸の可能性がある場合には、できるだけ早く医師に診てもらいましょう。

 

 

「虫垂炎」切るか散らすか…治療の判断ポイントは?

虫垂炎の治療は、切除か、薬で散らすか、ですが、この判断はかなり難しいものなのです。

 

虫垂炎の診断は難しい

虫垂炎はよくある病気でありながら、正確な診断が非常に難しい病気です。おなかが痛くなる病気は非常に多く、「おなかの右下が痛いから虫垂炎」と思いがちですが、そのあたりが痛くなる病気は他にも腸炎、卵巣炎、子宮外妊娠、単なる便秘など、たくさんあります。

超音波検査(エコー)やCTで炎症や腫大した虫垂が見つかれば診断を確定できますが、わからないケースもあります。乳幼児や高齢者では炎症がさほど強くない場合が多く、見つかりにくいのです。また、太っている人の場合にはわかりにくいことが知られています。そのため、虫垂炎かどうかはさまざまな情報から医師が総合的判断することになります。

 

切除か薬で散らすか…

虫垂の炎症が軽度であれば、絶食して点滴を行い、抗生物質の投与で治すことができます。以前は虫垂の切除が最良といわれていましたが、最近は虫垂がリンパ系で有用な働きをしているかもしれない、という報告があり、できるだけ残す方向で治療を進めるケースが増えてきています。

 

切除手術の決め手

しかし、炎症が進んでいる場合には、虫垂を切除しなければなりません。その判断のポイントは次のようなことです。

 

・炎症が強い:

腹膜炎を併発する恐れがあるため、切除します。また穿孔や腫瘍形成の可能性がある場合も原則的に手術します。

 

・糞石がある:

内部に石がある場合には、石の除去が必要です。

 

・幼児である:

炎症の進行が早く、穿孔(穴があく)しやすいため、処置を急ぐ必要があります。

 

・妊婦である:

重症度の判断が難しく、また抗生物質が使用できないこともあり、手術します。穿孔した場合には、胎児に悪影響がある可能性もあります。

 

ありふれた病気のように思いがちですが、虫垂炎はまだまだ解明されていない点の多い病気です。手術を避けたいですが、病状によっては手術が最善となります。腹腔内視鏡など体への負担の少ない技術も進んでいます。なによりも早期発見、早期治療が大切です。早めに病院へ行きましょう。

 

 

虫垂炎(盲腸)になってしまった!どう治療をするべき?

皆さん、虫垂炎(盲腸)という病気には聞き馴染みがあるかもしれません。

しかし虫垂炎(盲腸)は、命に関わる病気だということを知っている方は少ないのではないでしょうか?

放っておくと、とても怖い虫垂炎・盲腸。その実態に迫ってみましょう。

 

◆虫垂炎(盲腸)の症状とは?

病気として言う「盲腸」は、正確には「虫垂炎」のことを示しています。盲腸の症状を示すときに、よく「ズキズキ・シクシク」という言い回しを聞くかもしれませんが、この痛みはみぞおちから起こり、時間の経過と共に虫垂がある右脇腹へ移動をしていく特徴があります。

更に、盲腸からくる痛みのせいで吐き気や食欲不振を引き起こすこともあります。

 

◆放置してしまうと??

虫垂炎になった盲腸を放置してしまうと、炎症がどんどん悪化していき、化膿し、破裂してしまう・・・という危険性も起こってしまいます。破裂してしまったことで、腸内の消化液や異物が、内臓を覆う腹膜に付着してしまい、更なる問題(腹膜炎など)を発症させてしまう可能性もあります。

実際に、虫垂炎を放置して、腸官が破裂し、その後帰らぬ人になってしまったという症例があることも報告もされています。

 

◆治療法とは?

盲腸になってしまった場合、基本的には外科手術にて、虫垂を切除してしまう手術が多いのですが、近年増えてきている治療は“虫垂の保存治療”です。

保存治療のメリットは、患者の負担を極力減らすことが出来る治療法だということです。

 

保存的治療法

保存治療では抗生物質を投与する、薬物療法がおこなわれます。これは盲腸を“散らす”という考え方です。内科的治療のメリットとしては、手術をしなくて済むことや入院する期間が短いことです。

しかし、完全に虫垂を切除したわけではない(保有している)ので、再発リスクももちろん存在します。よって、長期にわたり、通院・薬の服用が必要になります。

 

外科的治療法

外科では、虫垂そのものを切除してしまう手術がおこなわれます。現在の医学はとても進歩しており、一昔前にはお腹をひらいて手術をしなければなりませんでしたが、現在では腹腔鏡手術が一般的におこなわれています。

腹腔鏡手術のメリットは切開する範囲が小さいので患者さんへの負担が小さいこと、更に、開腹手術よりも、その後の回復が早いことが挙げられます。

 

外科手術として、虫垂を切除してしまえば、その後の心配は無いかもしれませんが、保存治療として、虫垂を保存したまま内科的治療法をおこなっていけば、そのうち、また虫垂炎を起こすかもしれないというリスクは抱えたままになってしまいます。

 

実際にどのような方法が一番良いのか、家族でしっかり話し合い、適切な治療法を探していきましょう。

 

 

急性虫垂炎(盲腸)の治療に『抗生剤』を用いると、40%再発の可能性がある?

『急性虫垂炎(=盲腸)』とは、異物や糞石などの蓄積が原因となり、虫垂内の閉塞が起こって、二次的に細菌感染を起こす化膿性の大腸炎のことを言います。

 

この治療法として過去には手術が一般的でしたが、近年では(腹膜炎などの疑いがない場合)抗生剤投与による経過観察が初期治療として行われるようになってきていると言います。

 

しかし、一方で手術する時期を逃すと症状が悪化する可能性があります。初期治療に抗生剤のみで対処することは、どの程度リスクを伴うのでしょうか?

 

合併症のない虫垂炎の初期治療でも『抗生剤投与』は、再発の可能性40%?

単純性虫垂炎(=合併症がない虫垂炎)の初期治療に関する臨床試験については、以下の相反する2つの結果が報告されています。

 

■抗生剤治療は手術より合併症発生率が低く、初期治療に適しているという結果となった

(BMJ)

(対象)CTで急性単純性虫垂炎を確認された患者900名

(試験内容)抗生剤投与群と手術群に分け、合併症発生率を比較した。

(結果)

・初期から抗生剤が効いた群では、手術群より合併症発生率が低かった(約60%:1年間悪化せず、40%:1年以内に再発(うち20%:再手術を要した))。

 

⇒以上の結果から、『抗生剤治療群は合併症が有意に少なく、初期治療として考慮してもよい』と結論づけられています(ただ、再発の可能性はある)。

 

■手術の方が抗生剤投与よりも、合併症発生率が低くやや優れているという結果となった

(Lancet)

(対象)CTで急性単純性虫垂炎が確認された患者243名

(試験内容)抗生剤投与群と手術群に分け、合併症(=腹膜炎)の発生率を比較した。

(結果)

・治療後1ヶ月以内の腹膜炎発生率は抗生剤投与群で8%、手術群で2%と手術群がやや優れているという結果となった。

(※治療前の事前CTスキャンで合併症見られない例でも、手術によって腹膜炎発生が隠れていたのは18%だった。また抗生剤は治療後1ヶ月以内に12%・1年以内に29%が再手術必要となった。)

 

⇒以上の結果から、『抗生剤治療は手術より優れているとは言えない(やや手術の方が優位である)』という結論となった。

 

最後に

以上のように、単純性虫垂炎の初期治療に抗生剤を用いることは、手術より安全であるとは言い切れないようです。また医師によれば治療前にCTスキャンで『合併症があるかないか』を判断することは困難であると述べられています。

 

結論としては『抗生剤治療を選択したとしても、再発の可能性があること知り、手術のタイミングを逃さないこと』が重要であると述べられています。

(Photo by : [http://www.photo-ac.com/main/detail/68991?title=])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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