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解離性健忘(記憶喪失)の自己防衛例

 

 

解離性健忘(一般には記憶喪失と呼ばれる)は、自己防衛反応として起こります。ここには筆者が知っている自己防衛例を紹介します。

 

 

▼事件被害のショックによる健忘がきっかけで不安を解消した少女

 

少女はとある集まりで出た食事を食べたところ、薬品が混入していて、腹痛と吐き気で入院しました。退院後、事件の日のことを思い出そうとしても、その日の朝からの記憶がありません。記憶を失った不安もあり、事件に対する心のケアを兼ねてカウンセリングを受けました。カウンセリングでは、父子家庭である父親に甘えられないという悩みが事件のことよりもメインになりました。父親との関係について解決すると、不思議と事件の日の記憶も戻りました。

 

→ 事件のショックから解放されるためには父親に甘える必要があったが、甘えられない関係だったため、自己防衛反応で事件を忘れるという健忘が起こった。

 

 

▼夫の暴力を全て忘れてしまった女性

 

カウンセリングの主訴は二十代の娘でした。子供の頃父から受けた暴力がきっかけで、解離性障害が発症。カウンセリングを進めていく上で、父親から受けた暴力被害について母がなぜ守ってくれなかったかと、怒りをあらわにするが、母親はそんな記憶はないという。

 

そこで母親も加わり、母子でのカウンセリングをすすめていくと、母親は子供の頃両親が喧嘩ばかりしていて嫌な思いをしたので、自分は平和な結婚を続けたいという思いが強かった。そのため、夫が飲んで暴力を振るうことをどんどん忘れていくことで、平和な心の状態を保っていることがわかりました。娘は記憶をなくした母の辛さ(母も夫からはげしい暴力を受けていたため)も理解できるといい、母親の健忘を受け入れ、過去のことで母を責めるのをあきらめました。

 

  

このように、解離性健忘は、本人にとって肯定的な意図があって起こります。一生思い出さず自分を守り続けることもありますし、思い出しても問題がなくなると、突然よみがえることもあります。

 

(Photo by://pixabay.com/ja/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9-%E5%80%8B%E4%BA%BA-%E6%95%B0%E5%AD%97-%E6%8E%A5%E7%B6%9A-%E4%BA%92%E3%81%84%E3%81%AB-71228/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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