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介護・認知症

認知機能障害の改善が報告された『ヤマブシダケ』とは?

 

アルツハイマー病の原因、神経細胞死を抑制する『ヤマブシタケ』

 

アルツハイマー病とは、大脳皮質にリン酸化タウ蛋白やアミロイドβ蛋白などが沈着し、進行すると神経細胞の脱落と脳の委縮をきたす疾患です。現在でも進行を止める根本的な治療薬は存在せず、『ドネぺジル』などに代表されるような神経伝達物質アセチルコリンの分泌を増加させるような対処療法が主となっています。神経細胞が一旦減少すると、再び自己増殖することができず、これがアルツハイマー病治療を困難なものにしています。

 

しかし、現在注目されているのが『神経成長因子(NGF:Nerve growth factor)』と呼ばれる神経細胞死を抑制する物質です。このNGFが自生キノコである『ヤマブシダケ』含有の成分摂取によって体内生成することが可能とされています。以下ではその詳細について見ていきたいと思います。

 

ヤマブシダケに含有される神経細胞死抑制作用のある『NGF』とは?

 

上記のように、ヤマブシタケには『NGF』という物質が含有されています。ではこのNGFとはどのような物質なのでしょうか?

 

<NGFとは?>
NGFとは、アミノ酸118個によって構成された二量体構造をもつ塩基性たんぱく質です。脳は主に、神経細胞(情報伝達能)とグリア細胞(神経細胞分化能)によって構成されていますが、NGFが脳のグリア細胞から産生されており、これが増加することで、神経細胞合成能が高まると考えられています。

 

<NGFの経口投与は効果がない?>
NGFはそのまま経口投与しても、高分子蛋白であるため脳へ移行(脳血液関門を突破)できません。脳内移行させるためには、脳内注入する必要がありますが、この方法は実際には非常に大きなリスクとなります。

 

ヤマブシタケとは?

 

<ヤマブシタケとは?>
ヤマブシタケとは、針状の突起を複数持つ白色の食用キノコで、中国では四大山海珍味に数えられ漢方薬としても使用されています。栄養豊富で、たんぱく質・脂肪・炭水化物の他に十数種類のアミノ酸を含んでおり日本においては、人工栽培もおこなわれています。歯ごたえのある食感から美味であるとの声もあります。NGFの活性成分とされる『ヘリセノン(ヘリセノンA~Hまで存在)』という物質を含有しています。これら8種類のヘリセノンのうち、D体が最も活性が強いとされています。

 

<ヤマブシダケのNGF合成の機序>

NGFが合成される条件としては、以下の2点が挙げられています。


◆カテコールアミン(エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン)の分泌が増加した際、
◆ヘリセノン類(ヘリセノンD)が増加した際


⇒『ヘリセノン』は脳血液関門を突破する。

神経細胞のアストロサイトにおいてNGFが分泌されれば、神経再生を有利に進行させることができると考えられています。

 

臨床試験の結果は?

 

人への臨床試験を含んだ3例の試験内容がトクホ株式会社のホームページで公開されています。

 

◆ホクト株式会社と東北大学大学院薬学研究科による神経細胞培養実験
【対象】培養ヒト神経細胞
【実験内容】培養ヒト神経細胞にヤマブシタケ抽出液(100μg/ml)を加え、24時間培養する。
【結果】培養液中にNGFの分泌を測定できた

 

◆ホクト株式会社と東北大学大学院薬学研究科によるマウスを使用した実験
【対象】アミロイドβ蛋白投与マウス
【実験内容】マウスを2グループに分け、1)ヤマブシタケ乾燥粉末5%含有飼料と、2)通常飼料を3週間与える。7、14日目にマウスへアミロイドβ蛋白を投与し、21日目に認知機能試験を行う。
【結果】ヤマブシタケ含有飼料を与えたグループの認知機能障害を抑制する効果が見られた。

 

◆ホクト株式会社と東北大学大学院薬学研究科による高齢患者への臨床試験
【対象】平均年齢75歳の認知症患者を含む50名(療養病床に入院中)
【実験内容】上記の50名に6ヶ月間、ヤマブシタケ5gを食事に加えるなどして毎日服用してもらう。通常の食事の患者50名と比較。
【結果】FIM値(自立度を測る国際的評価基準)を調べた結果、ヤマブシタケ摂取グループは認知症患者全員(7名)の自立度がアップした。また、要介護度5認定患者全員(3名)が要介護4に改善した。

(参考ホームページ:香川大学農学部、ホクト株式会社)

 

最後に

 

現在、様々な大学でヤマブシタケの認知症治療薬としての研究が行われています。ヤマブシタケは、上記のように食用であることから自生しているものを採取して食べることは可能ですが、種類の取り違えなどにより重篤な毒性を呈する場合があります。

専門的な知識がない場合は、できる限り通販で購入する、サプリメントで摂取するなどして採取しない方が安全と言えます。

 

(photoby://www.daenkei.com/free/products/detail.php?product_id=83291)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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