カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 介護・認知症 >
  3. 認知症 >
  4. アルツハイマー >
  5. 予防 >
  6. 食べもの >
  7. 認知症改善の効果があるとされる『イチョウ葉』、その実際とは?

介護・認知症

認知症改善の効果があるとされる『イチョウ葉』、その実際とは?


6年間の臨床試験で『イチョウ葉』に認知症への効果は見られなかった

 

『イチョウ葉』エキスは、中国では漢方として500年の歴史があり、日本でも現在多数の健康食品メーカーから『認知機能、記憶力の改善』に効果があるとして販売されています。しかし、近年その効果を覆す研究が発表されました。

米バージニア大学の研究によると、【6年間の臨床試験の結果、認知機能改善の効果が見られなかった】とされています。また、長期間の摂取により含有成分『ギンコール酸』の毒性も懸念されており、摂取する際には十分注意が必要です。

 

以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

イチョウ葉とは?

 

一般的に市販されている『イチョウ葉』サプリメントは、イチョウ葉を粉末にしたものであるようですが、ドイツで医薬品として販売されているものや日本でも日本健康・栄養食品協会に認可された商品は以下のような規格が定められています

 

<イチョウ葉の成分規格>
◆フラボノイド・・・22~27%
◆テルペノイド・・・5~7%ビロバライド2.6~3.2%ギンコライドA・B・C2.8~3.4%
◆ギンコール酸・・・5ppm以下

 

内容成分が調査された結果、米国や日本で販売されたものの中に基準を大きく上回る『ギンコール酸(下記参照)』が確認されたものがあり、注意が必要とされています。

 

<イチョウ葉とその他薬剤の併用について>
イチョウ葉エキスには血液の抗凝固促進作用があり、『アスピリン』など抗凝固作用を持つ薬との併用には注意が必要とされています。


<副作用とは?>
主な副作用には、
◆アレルギー反応
まれな副作用に、
◇胃腸障害、頭痛、スティーブンス・ジョンソン症候群、下痢、吐き気、筋弛緩、発疹、口内炎などが報告されています。

 

<『ギンコール酸』長期投与による毒性とは?>

ギンコール酸の毒性については、ニワトリの胚の培養神経細胞を用いた実験において、神経毒性を示すことが確認されています。作用機序としては、ギンコール酸がタンパク質の脱リン酸化酵素であるプロテインフォスファターゼを特異的に活性化させることで、神経細胞死(発がんの可能性)を引き起こす可能性があるとされています。


しかし、直接裏付けるような報告はないとされています。

 

認知症患者への臨床試験の詳細について

 

イチョウ葉エキスを用いた、認知症患者の方への臨床試験は以下の例が報告されています。

 

◆米・バージニア大学医学部における高齢者の認知機能低下への有効性試験

【対象】米国6か所の医療センターにおける認知機能正常または軽度認知障害の高齢者3069人(年齢72歳~96歳)
【試験内容】イチョウエキス服用群と非服用群に分け、8年間(2000年~2008年)の経過観察。(エキス120mg/日×2回を服用
【結果】認知機能については、以下の項目において改善が見られなかった。【1.アルツハイマー病評価スケール(ADAS-Cog)、2.注意、3.視覚空間構成、4.言語、5.実行機能】


(アメリカ医師会雑誌(JAMA)の2009年12月23/30日号に掲載)


最後に

 

イチョウエキスに関する有効性があるという報告もいくつか存在するようですが(ベルリン大学における研究など)、上記の臨床試験と比較して試験期間が短い、検証が十分でないなど科学手根拠に乏しいという指摘があります。またギンコール酸の毒性に関する問題もあり、市販の健康食品として摂取する分には十分な注意が必要と言えそうです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E7%A7%8B-%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E5%9C%92-%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E8%91%89-%E7%A7%8B%E3%81%AE%E7%B4%85%E8%91%89-78179/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

食べものに関する記事

ボケを予防するためにいまのあなたにできること!予防の為の食生活

ボケは現代の医学では残念ですが完治することが難しい病気です。ただし、最近の医学...

高用量のココアフラバノールで記憶力が30歳若返る?海外の臨床試験について

近年、ココアに含まれる抗酸化物質(フラバノール)が脳血流を増加させ、記憶力を大幅...


魚油のサプリメントは認知症予防にどの程度効果?海外の調査結果を紹介!

近年の研究で、青魚の摂取が認知症の予防に繋がる可能性がある、という結果が報告...

ビタミンD摂取量が少ないと、『アルツハイマー病』発症率が70%増加する?!

近年、米国神経学会の発表で、『ビタミンD摂取量が不足している高齢者は、認知症...

カラダノートひろば

食べものの関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る